2017年10月10日 09:00

新しい日本語聖書出版 ニュースリリース 並びに記者発表のお知らせ

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公用性の高い委員会訳としては30年ぶりとなる、新しい日本語訳の旧新約聖書『聖書 新改訳2017』を、このほど出版いたしました。聖書は、今日に至るまで、不動のベストセラーとして世界的に普及していますが、最新の聖書学の成果を反映させた新たな日本語訳が発刊できたことは、文化史的にも価値あることと思います。つきましては、下記のように各メディア記者の皆さまへの発表会をいたします。

公用性の高い委員会訳としては30年ぶりとなる、新しい日本語訳の旧新約聖書『聖書 新改訳2017』を、このほど出版いたしました。聖書は、今日に至るまで、不動のベストセラーとして世界的に普及していますが、最新の聖書学の成果を反映させた新たな日本語訳が発刊できたことは、文化史的にも価値あることと思います。つきましては、下記のように各メディア記者の皆さまへの発表会をいたします。

翻訳・著者団体「一般社団法人 新日本聖書刊行会」の翻訳編集委員長および旧約主任、新約主任、日本語主任が、同聖書の特色や翻訳の意義についてご説明し、ご質問にお答えしますので、取材にご来場くださいますよう、ご案内申し上げます。
『聖書 新改訳2017』発表会
日時: 2017年10月11日(水)14時~15時30分
場所: お茶の水クリスチャン・センター9階(901号室)
    東京都千代田区神田駿河台2-1(当ビルに地下有料駐車場がありますが、車高制限があります。近くの明治大学地下駐車場=自走式=が便利です)
問い合わせ: tel:03-5341-6940 いのちのことば社

1970年に旧新約の第一版が刊行されて以来、(旧約ヘブル語・新約ギリシア語の)“原文が透けて見える翻訳”として高く評価され、おもにプロテスタント系の諸教会や教育研究機関で使われてきた『聖書 新改訳』が、このほど47年ぶりに全面・大改訂され、『聖書 新改訳2017』として発売されました。旧新約聖書約3万節のおよそ90%に、用字用語を含む何らかの改訂が施され、向こう30年を視野に入れ、思い切って改訳されたところも多々あります。中型スタンダード版の初版2万部は発売前の予約だけで完売するなど、各方面から期待が寄せられています。

●全面・大改訂
日本語の聖書(個人訳を除く委員会訳)の中で戦前のいわゆる「文語訳」は、1880年に「新約全書」が、1887年に旧約が完成して旧新約全巻が揃った“明治元訳”から、1917年に新約だけが改訂され“大正改訳”が普及しました。戦後は1950年に“口語訳”が、1987年に“新共同訳”が日本聖書協会から刊行されましたが、両者は全く別の新たな翻訳でした。翻訳のベースとなる翻訳理念を継承しつつ訳文を根本から再検討した〈全面・大改訂〉は『聖書 新改訳2017』が初めてです。

●名称の由来
本聖書の名称に冠した「2017」は発行年であると同時に、キリスト教の歴史にとって大きな節目であるマルティン・ルターの宗教改革から今年10月で500年の記念の年であることにちなんだものです。1517年、ルターが聖書の教えに立って当時のローマ・カトリック教会のあり方に対して問題提起したことに端を発したプロテスタント宗教改革は、キリスト教信仰にとって、聖書の中心性を回復させたエポックメイキングな出来事でした。

●最新の聖書学を反映
全面・大改訂が必要だった理由の一つは、この半世紀の間に聖書学の研究が大きく進展したことが挙げられます。ヘブル語(一部はアラム語)で書かれた旧約聖書、ギリシア語で書かれた新約聖書は長年にわたり、写本によって受け継がれてきたため、現存するいくつかの写本から、より原典に近いと思われる底本を精査する作業が続けられています。また古代中近東の言語(語法)や文化の研究も日進月歩であり、新改訳の第一版の翻訳作業に当たった1960年代とは解釈が変わってきた言葉もあります。『聖書 新改訳2017』では、そうした最近の聖書学の進展の成果を盛り込みました。

●現代の自然な日本語に訳す
現在の外国語翻訳でもそうですが、文化も生活習慣も異なる古代の言語からの翻訳は、直訳では意味が分かりにくい面が多々あります。しかし一方で、聖書が書かれた際の本来の意味を正確に知ることは、聖書研究にとって必須でもあります。ルターが宗教改革で真っ先に取り組んだのも、当時ラテン語で聖職者しか読めなかった聖書を、一般民衆の生活の言葉であるドイツ語の日常語に翻訳することでした。
そこで『聖書 新改訳2017』では、単に分かりやすさを優先して安易な意訳に頼ることをせず、原典に忠実な“原文が透けて見える翻訳”の理念を踏襲しつつ、朗読にもふさわしい現代の自然な日本語に訳すという両者を高度なレベルで両立させました。翻訳作業には、当初から旧約と新約のそれぞれの聖書学者たちばかりではなく、日本語を専門とする言語学者たちも加わり、相互に何回も議論を重ねながら訳文を確定していきました。

●日本語自体の変化にも対応
現代の口語といっても、半世紀前には当たり前だった表現が今ではほとんど使われなくなり、特に若い世代には伝わらないということがあります。例えば第三版までは使われていた、トイレを意味する「かわや」は若者には意味が通じません。また、不平を言うという意味で使われていた「つぶやく」は、最近はツイッターの普及に伴い、単に短い言葉を発信する意味に使われます。全面・大改訂では、こうした日本語自体の語感の変化にも対応しました。

●底本
新約:ネストレ・アーラント第28版、聖書協会世界連盟(UBS)第5版
旧約:ビブリア・ヘブライカ・シュトゥットガルテンシア、ビブリア・ヘブライカ・クインタ
翻訳・著作:一般社団法人 新日本聖書刊行会
〒160-0004東京都新宿区四谷2-8 コーポクローバ瀬尾701号
電話・FAX03-3350-5523  URL: http://www.seisho.or.jp/
E-mail: honyaku@seisho.or.jp

理事長     竿代照夫
翻訳編集委員長 津村俊夫(旧約聖書学者。聖書宣教会・聖書神学舎教師、
             元教師会議長、元筑波大学助教授。ウガリット
             学、古代オリエント学の研究で知られる)
旧約主任    木内伸嘉(旧約聖書学者。東京基督教大学教授、
             専門はレビ記の研究)
新約主任    内田和彦(新約聖書学者。元聖書神学舎教師会議長、
             専門は福音書の研究)
日本語主任   松本 曜(言語学者。神戸大学教授、専門は意味論)

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会社概要

いのちのことば社
商号
いのちのことば社(イノチノコトバシャ)
代表者
岩本 信一(イワモト シンイチ)
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野2-1-5 ワードビル
TEL
03-5341-6911
業種
新聞・放送・出版・広告・印刷
上場先
未上場
従業員数
500名未満
会社HP
http://www.wlpm.or.jp/

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