外食・中食市場情報サービス『CREST(R)*1』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:トーマス・リンチ)は、この度、外食・中食市場における中食*2に関する分析レポートを2017年7月13日(木)に公表いたします。
2016年の外食・中食市場規模は、対前年比0.5%増とわずかな成長にとどまりました。本レポートでは、成長の鈍い外食と比べ成長する中食市場について注目し、ファストフードなどの外食のテイクアウトも含めた中食の現状と課題について、外食・中食市場情報サービス『CREST(R)』直近1年(2016年6月~2017年5月計)のデータを元に分析します。
・中食市場規模は8.7兆円で前年比+2.1%
直近1年(2016年6月~2017年5月計)の外食・中食市場において、中食は金額で約43%、食機会数で68%を占めます。中食の金額市場規模は8.7兆円で、前年同期比+2.1%伸長しました。同期間の外食の伸びは+0.2%でしたので、中食が外食・中食市場をけん引していることが分かります。
中食における業態別金額シェアとその伸びをみる(図表1)と、スーパーが首位で35%、コンビニが2位で31%となりこの2業態で2/3を占めます。他は、弁当・惣菜店、パン屋ベーカリー、ハンバーガーファストフード(テイクアウト)が続きます。前年からの伸びでは、スーパーではマイナス、コンビニとハンバーガーファストフードのテイクアウトが成長しました。
2016年の外食・中食市場規模は、対前年比0.5%増とわずかな成長にとどまりました。本レポートでは、成長の鈍い外食と比べ成長する中食市場について注目し、ファストフードなどの外食のテイクアウトも含めた中食の現状と課題について、外食・中食市場情報サービス『CREST(R)』直近1年(2016年6月~2017年5月計)のデータを元に分析します。
・中食市場規模は8.7兆円で前年比+2.1%
直近1年(2016年6月~2017年5月計)の外食・中食市場において、中食は金額で約43%、食機会数で68%を占めます。中食の金額市場規模は8.7兆円で、前年同期比+2.1%伸長しました。同期間の外食の伸びは+0.2%でしたので、中食が外食・中食市場をけん引していることが分かります。
中食における業態別金額シェアとその伸びをみる(図表1)と、スーパーが首位で35%、コンビニが2位で31%となりこの2業態で2/3を占めます。他は、弁当・惣菜店、パン屋ベーカリー、ハンバーガーファストフード(テイクアウト)が続きます。前年からの伸びでは、スーパーではマイナス、コンビニとハンバーガーファストフードのテイクアウトが成長しました。
・中食市場の成長をけん引するのはコンビニとハンバーガーファストフード
中食市場の成長はどの業態がけん引しているのかみてみる(図表2)と、前年からの増加分約1800億円に対し、約30%がコンビニの成長によるものです。次に貢献度が高いのは、ハンバーガーファストフード(テイクアウト)で中食成長の9%を占めます。スーパーのマイナス成長は、中食のマイナス成長分の17%を占めており、スーパーの売上不調が中食市場の成長を鈍らせています。
・中食では満足度の高いパン類、菓子・デザート、肉料理が成長
中食でどのようなメニューが食べられているのかをみてみる(図表3)と、最も多いのはソフトドリンクで構成比の40%を占めます。フードではパン類、ご飯類、菓子・デザート、弁当、肉料理の順に多くなっています。伸びをみると、ソフトドリンクの伸びが多いですが、フードではパン類、菓子・デザート、肉料理が伸長しています。これら成長しているフードは、それぞれのメニュー満足度が高く、今後も成長が見込まれるでしょう。
反対に、減少しているのは、ご飯類、弁当類で、特に弁当類が大きく減少しています。満足度も他に比べ低く、高単価、ヘルシー感のなさ、他の商品選択肢の増加等により、弁当は近年減少傾向です。
人口減少、少子高齢化が進む中、人々の胃袋の数は減少する一方です。節約志向も根強く個人消費は伸び悩んでいます。そんな状況の中、外食はデリバリーシェアリングを導入、小売店は惣菜やイートインスペースを拡充、ちょい飲み需要への対応など、様々な施策で客を奪おうとしています。中食の強化もその一つで、節約志向、個食、低所得者増、単身者の増加、未婚率増加、高齢化、共働き世帯の増加、揚げ物をしない家庭の増加など、近年の社会変化とそのニーズに対応しています。今後もこのような施策と社会変化で中食は成長することが見込まれ、中食市場の現状分析や顧客分析はより一層重要となることでしょう。
本レポートの詳細をもっと知りたい方へ
「スーパー、コンビニ、弁当・惣菜店 最新中食分析レポート 」発刊
中食市場について、市場規模と誰が、何を、どのように利用しているのかを最新データ(2016年6月~2017年5月計)を用いて分析するレポートを発刊します。外食業態のテイクアウトも含めた競合、市場の現状と伸びを把握可能です。業態別、イートインの分析も含みます。
詳細は、以下のウェブページをご覧ください。
http://www.npdjapan.com/cms/data/2017/07/6b4dc69f6d016868ecaf269d539d6f22.pdf
*1. CREST(R)
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態
データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
詳細URL: http://www.npdjapan.com/service/food.html
*2. 中食の定義
本レポートにおける中食の定義は、以下の通りです。
レストランと学食社食のテイクアウト、小売(イートイン含む)における、そのまま、または電子レンジ加熱やお湯を注ぐだけで食べられる食事が該当する。缶やペットボトルの飲料や市販の菓子類、カップめん等を含む。出前・宅配を含む。
■本件に関するお問い合せ先
エヌピーディー・ジャパン株式会社
担当:東(あずま)さやか
〒108-0074 東京都港区高輪3-23-17 品川センタービル8F
TEL: 03-5798-7663
FAX: 03-5798-7665
Email: npdjapan.info@npd.com