日本クラシック音楽界の巨匠である作曲家 伊福部昭は2014年で生誕百年を迎えた。
その年を一際盛り上げたのがオーケストラ・トリプティークによる伊福部昭百年紀シリーズである。
伊福部昭の映像音楽を特集するコンサートをこれまでに4回も行っている。今回で5回目となる。
スリーシェルズは、4月30日の「伊福部昭百年紀Vol.5」に先駆けて、当日のセットリスト公開とニコニコ生放送を行う。昭和ゴジラ特技監督である中野昭慶が生出演、俳優の宝田明がVTR出演となる。
本日18時から生放送!
https://twitter.com/itomahoroba/status/856711718973591552
オーケストラ・トリプティークによるメッセージ
https://twitter.com/info_TRIPTYQUE/status/857512272280698880
30日のコンサート当日は、伊福部昭の使用していた帽子や蝶ネクタイなど貴重な展示も行われ、29日が誕生日の宝田明を迎えたトーク、そしてCD先行販売など、多角的なコンサートが行われる。
日曜の渋谷にゴジラが現れる!!!
セットリスト
『PR映画』組曲
Penicillin No.12
Shell Oil No.11
Vitamin B1 No.11
Vitamin B1 No.4
Vitamin B1 No.3
Penicillin Top-title
Shell Oil No.14
『大魔神』組曲(1966)
No.1「メインタイトル」
No.4「脱出」
「魔神退散の踊り」(P.S10A)
No.12「神は小笹」
No.7「虐げられた民」
No.5「信夫の危機」
No.8「犠牲」
Np.19「大魔神の猛威」
No.22「エンディング」
『キングコングの逆襲』組曲(1967)
No. I 「メインタイトル」
No. 3「メカニコング始動1」
No.6-C「コングとスーザン1」
No.20「KINGKONG ESCAPE2」
No. 4「メカニコング始動2」
No. 28B「東京タワーの対決2」
No. 26「キングコングの勝利」
No. 29「エンディング」
『怪獣総進撃』組曲(1968)
No. I 「東宝マーク~メインタイトル」
「タイトルクレジット」
No.3「怪獣ランド」
No. 12「怪獣操縦器発見」
No.23 「リモコン破壊せよ」
No.24「地球怪獣集結(怪獣総進撃)」
No.7「SY-3」
「SY-3出撃」
No.7「SY-3」
「ファイヤドラゴン追撃」
No.29「エンディング」
『伊福部昭 百年紀』組曲
「ГОЗИРА Title」(ゴジラの表記はキリル文字)
「ГОЗИРА A A’Entré」(同上)
「ゴジラ復活す」(復元)
「Mecha-G No.13」
「宇宙大戦争」(復元)
「Dogola」No.16-A
「ГОЗИРА」
「3Kaiju No.I」
「Kaiju No.1」
「G vs Mecha G No.2」
※ほかにも当日発表曲あり。
作曲:伊福部昭
復元・構成:鹿野草平(キングコングの逆襲、怪獣総進撃)
青島佳祐(PR映画、大魔神、百年紀)
※自筆楽譜の「No.」にて記載のためMナンバーと同じではありません。
※No.記載なきものは今回のために復元した譜面を使っています。
コンサート詳細は
こちらから
https://www.3s-cd.net/concert/ifukube100/vol-5/
コンサート詳細
2017年4月30日 (日)開演14:00(開場13:30)
渋谷区文化総合センター大和田さくらホール
【プレトーク】13:40 ~中野昭慶、ムトウユージ
【指揮】松井慶太
【コンサートマスター】三宅政弘
【演奏】オーケストラ・トリプティーク
【ゲスト】宝田明
【司会・アシスタント】小林淳・河内春香
【主催】伊福部昭百年紀実行委員会
実行委員長:中野昭慶
委員:井上誠、小林淳、内原康雄、西川伸司、吉原一憲、大橋鉄雄、須賀正樹、矢内露紀、内山千尋、松田詠介、坂井正志、鈴木正幸、佐藤俊哉、櫻内功幹
チケットはこちらから
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=36987
電話予約 07054645060
その年を一際盛り上げたのがオーケストラ・トリプティークによる伊福部昭百年紀シリーズである。
伊福部昭の映像音楽を特集するコンサートをこれまでに4回も行っている。今回で5回目となる。
スリーシェルズは、4月30日の「伊福部昭百年紀Vol.5」に先駆けて、当日のセットリスト公開とニコニコ生放送を行う。昭和ゴジラ特技監督である中野昭慶が生出演、俳優の宝田明がVTR出演となる。
本日18時から生放送!
https://twitter.com/itomahoroba/status/856711718973591552
オーケストラ・トリプティークによるメッセージ
https://twitter.com/info_TRIPTYQUE/status/857512272280698880
30日のコンサート当日は、伊福部昭の使用していた帽子や蝶ネクタイなど貴重な展示も行われ、29日が誕生日の宝田明を迎えたトーク、そしてCD先行販売など、多角的なコンサートが行われる。
日曜の渋谷にゴジラが現れる!!!
セットリスト
『PR映画』組曲
Penicillin No.12
Shell Oil No.11
Vitamin B1 No.11
Vitamin B1 No.4
Vitamin B1 No.3
Penicillin Top-title
Shell Oil No.14
『大魔神』組曲(1966)
No.1「メインタイトル」
No.4「脱出」
「魔神退散の踊り」(P.S10A)
No.12「神は小笹」
No.7「虐げられた民」
No.5「信夫の危機」
No.8「犠牲」
Np.19「大魔神の猛威」
No.22「エンディング」
『キングコングの逆襲』組曲(1967)
No. I 「メインタイトル」
No. 3「メカニコング始動1」
No.6-C「コングとスーザン1」
No.20「KINGKONG ESCAPE2」
No. 4「メカニコング始動2」
No. 28B「東京タワーの対決2」
No. 26「キングコングの勝利」
No. 29「エンディング」
『怪獣総進撃』組曲(1968)
No. I 「東宝マーク~メインタイトル」
「タイトルクレジット」
No.3「怪獣ランド」
No. 12「怪獣操縦器発見」
No.23 「リモコン破壊せよ」
No.24「地球怪獣集結(怪獣総進撃)」
No.7「SY-3」
「SY-3出撃」
No.7「SY-3」
「ファイヤドラゴン追撃」
No.29「エンディング」
『伊福部昭 百年紀』組曲
「ГОЗИРА Title」(ゴジラの表記はキリル文字)
「ГОЗИРА A A’Entré」(同上)
「ゴジラ復活す」(復元)
「Mecha-G No.13」
「宇宙大戦争」(復元)
「Dogola」No.16-A
「ГОЗИРА」
「3Kaiju No.I」
「Kaiju No.1」
「G vs Mecha G No.2」
※ほかにも当日発表曲あり。
作曲:伊福部昭
復元・構成:鹿野草平(キングコングの逆襲、怪獣総進撃)
青島佳祐(PR映画、大魔神、百年紀)
※自筆楽譜の「No.」にて記載のためMナンバーと同じではありません。
※No.記載なきものは今回のために復元した譜面を使っています。
コンサート詳細は
こちらから
https://www.3s-cd.net/concert/ifukube100/vol-5/
コンサート詳細
2017年4月30日 (日)開演14:00(開場13:30)
渋谷区文化総合センター大和田さくらホール
【プレトーク】13:40 ~中野昭慶、ムトウユージ
【指揮】松井慶太
【コンサートマスター】三宅政弘
【演奏】オーケストラ・トリプティーク
【ゲスト】宝田明
【司会・アシスタント】小林淳・河内春香
【主催】伊福部昭百年紀実行委員会
実行委員長:中野昭慶
委員:井上誠、小林淳、内原康雄、西川伸司、吉原一憲、大橋鉄雄、須賀正樹、矢内露紀、内山千尋、松田詠介、坂井正志、鈴木正幸、佐藤俊哉、櫻内功幹
チケットはこちらから
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=36987
電話予約 07054645060
構成者による解説
『PR映画』組曲
伊福部の音楽といえば、”これが伊福部だ!”という音楽のイメージを持つ人も多いと思うし、私も伊福部音楽のイメージは持っていた。しかしこの映画に使われた楽譜から見えたのは、伊福部昭が作曲家として皆が知るような顔だけではなく、作曲家として伊福部昭が怒濤の時代をどのように生き抜いたのかを彷彿させるありのままの姿だった。
使われた音楽のどの楽曲も前向きかつ気骨に溢れ、前へ前へ進む推進力が見事に骨太に描かれており、それは各PR映画の趣旨に応えようとしたからということは想像に難くない。
この組曲を通し、さらに伊福部昭の魅力を深く感じて欲しい、そして今回は残念ながら組曲に漏れてしまった珠玉な楽曲も数多くあったことをここに明記する。(青島佳祐)
『大魔神』組曲
大魔神の楽譜としてMナンバーで残されているのは20数曲(同一モティーフのヴァージョン違いがいくつか存在する)、しかしその全ての楽曲が信じられないほどの力が入っており、果たしてこれを組曲形式にする必要があるのか、それは一部分を紹介するのではなく、その全ての音楽を映画のストーリーに沿わせる形で全ての楽曲を取り上げたほうが良いのではと悩んだ。
しかし、それではあまりに長くなりすぎてしまい、映画を知らない人には非常に取っ付きにくいものになってしまう事が予想された。
そこで冒頭の「メインテーマ」と最後の「大魔神の猛威」からの「エンディング」は残し、それ以外は音楽主体による構成にして、楽譜が残っていなかった「魔神退散の踊り」を音源から復元して組曲の要とした。というのは、魔神退散の踊りは打楽器のみの曲であるが、聴けば「伊福部だ!」と皆が感じる曲であり、作曲家の個性が編成をも凌駕しているのだ。伊福部昭がいかに強烈な個性を持つ作曲家であったかがこの曲から伺える。
「エンディング」の悲しくも美しさを残す響きは、最後、大魔神は風に吹かれて去る。それは民の為であり、大魔神が荒れ狂ったのもそもそもは民の願いからであった。絶対的な力の象徴であるが、自らの意思で体を粉塵にし、そして風が熾(おこ)り、それに身を任せて絶えてゆく。その光景は人間の”業”すら感じ、大魔神は力の象徴ではなく、人の悲哀の象徴としてもあったのかもしれない、だからこそ伊福部昭はこの最後の旋律を書いたのだと――――私は思いを馳せた。(青島佳祐)
『キングコングの逆襲』組曲
冒頭の打楽器ソリから一気に立ち上るテーマは喝采を叫びたくなるであろう。
伊福部氏が好んで使う重厚な機械を表す伴奏型は本組曲でも「メカニコング始動1,2」できくことができる。そののちの「コングとスーザン」は伊福部アダージョの真骨頂と言えるだろう。この流れは『SF交響ファンタジー第3番』でもおなじみである。
「KINGKONG ESCAPE 2」では、伊福部氏には珍しくワウワウトランペットが用いられているのも聴きどころである。
「キングコングの勝利」のメロディでは、「D,E,F,G,A」という5度上への順次進行がみられる。このメロディは伊福部音楽の中でも特異に感じるのは私だけであろうか。そして、5度という最も堂々とした音度にも関わらず、この悲哀に満ちた音楽は特筆せざるを得ない。(鹿野草平)
『怪獣総進撃』組曲
冒頭のバスフルートによるソロは印象的である。所で、「いわゆる」バスフルートと言うときは実際にはアルトフルートを指す場合がしばしば見られるが、今回は正真正銘のバスフルートである。
「タイトルクレジット」において怪獣総進撃マーチが登場である。伊福部マーチとしては珍しいシャープ系(fis moll)の調性となる。これによって本伊福部昭百年紀コンサートでは『SF交響ファンタジー』第1, 2, 3番の全てのマーチのその原作を全て紹介した事になる。
「怪獣操縦機発見」「リモコン破壊せよ」は短いスポット的な曲であるが、ボレロのリズムやピアノ協奏曲的な楽想が特徴的であり、特に貴重と思い組曲に編み込んだ。
「SY-3」はVSゴジラのゴジラのテーマのBメロディに類似しているが、テンポが倍はやい。これをブリッジとして、本組曲の後半では怪獣総進撃マーチのさまざまなバージョンをノンストップでおきかせする。(鹿野草平)
『伊福部昭 百年紀』組曲 ※構成案 小林淳
今回の伊福部百年紀Vol.5の目玉でもあり、こちらは小林淳氏による構成案準拠による映画のストーリーに沿った組曲となる。その映画中に使われた楽曲の楽譜は、その全てが必ずしも揃っているものだけではなく、楽曲によっては音源から抽出しなくてはならない箇所も多々存在した。
例えば、「ゴジラ登場す」の音楽は類似の楽譜からの復元をし、「メインテーマ(三大怪獣地球最大の決戦)」はSF交響ファンタジー1番から該当する箇所を、楽譜を参考にしつつも、あくまで映画で使われた音源に沿って再構成した。
その他にも、楽譜上には明らかに不足している音響の情報(ピアノのクラスターや、銅鑼の微妙な音量の差異、オーケストラ全体の音響バランスについて、既存の音源と楽譜との明かな相違)なども、どうすれば演奏会で忠実に再現できるかを模索した。
映画の”リアリティ”を如何に音楽で表現するかという多くのアイディアがこの組曲には詰まっている。
初代からの62年、ゴジラは人間や時代を俯瞰する存在であり続け、その一如に伊福部音楽が確かに存在した事実を、今回楽譜制作として関わることで実感することが出来た。ゴジラと共に色褪せることのなかった響きが今日また演奏されることで、新たな命を帯びる。この組曲に携われたことを幸福に思い、そして願わくばこの組曲を通して伊福部音楽の新たなる次の世紀を、その時代を、その未来を、私は1人の作曲家として見てみたいと思う。
この組曲を構成するにあたり、構成案を考えて下さった小林淳さん、楽譜確保に尽力して頂いた井上誠さん、様々な形で御協力頂いた百年紀実行委員会の皆様へ心より感謝申し上げます。(青島佳祐)
『PR映画』組曲
伊福部の音楽といえば、”これが伊福部だ!”という音楽のイメージを持つ人も多いと思うし、私も伊福部音楽のイメージは持っていた。しかしこの映画に使われた楽譜から見えたのは、伊福部昭が作曲家として皆が知るような顔だけではなく、作曲家として伊福部昭が怒濤の時代をどのように生き抜いたのかを彷彿させるありのままの姿だった。
使われた音楽のどの楽曲も前向きかつ気骨に溢れ、前へ前へ進む推進力が見事に骨太に描かれており、それは各PR映画の趣旨に応えようとしたからということは想像に難くない。
この組曲を通し、さらに伊福部昭の魅力を深く感じて欲しい、そして今回は残念ながら組曲に漏れてしまった珠玉な楽曲も数多くあったことをここに明記する。(青島佳祐)
『大魔神』組曲
大魔神の楽譜としてMナンバーで残されているのは20数曲(同一モティーフのヴァージョン違いがいくつか存在する)、しかしその全ての楽曲が信じられないほどの力が入っており、果たしてこれを組曲形式にする必要があるのか、それは一部分を紹介するのではなく、その全ての音楽を映画のストーリーに沿わせる形で全ての楽曲を取り上げたほうが良いのではと悩んだ。
しかし、それではあまりに長くなりすぎてしまい、映画を知らない人には非常に取っ付きにくいものになってしまう事が予想された。
そこで冒頭の「メインテーマ」と最後の「大魔神の猛威」からの「エンディング」は残し、それ以外は音楽主体による構成にして、楽譜が残っていなかった「魔神退散の踊り」を音源から復元して組曲の要とした。というのは、魔神退散の踊りは打楽器のみの曲であるが、聴けば「伊福部だ!」と皆が感じる曲であり、作曲家の個性が編成をも凌駕しているのだ。伊福部昭がいかに強烈な個性を持つ作曲家であったかがこの曲から伺える。
「エンディング」の悲しくも美しさを残す響きは、最後、大魔神は風に吹かれて去る。それは民の為であり、大魔神が荒れ狂ったのもそもそもは民の願いからであった。絶対的な力の象徴であるが、自らの意思で体を粉塵にし、そして風が熾(おこ)り、それに身を任せて絶えてゆく。その光景は人間の”業”すら感じ、大魔神は力の象徴ではなく、人の悲哀の象徴としてもあったのかもしれない、だからこそ伊福部昭はこの最後の旋律を書いたのだと――――私は思いを馳せた。(青島佳祐)
『キングコングの逆襲』組曲
冒頭の打楽器ソリから一気に立ち上るテーマは喝采を叫びたくなるであろう。
伊福部氏が好んで使う重厚な機械を表す伴奏型は本組曲でも「メカニコング始動1,2」できくことができる。そののちの「コングとスーザン」は伊福部アダージョの真骨頂と言えるだろう。この流れは『SF交響ファンタジー第3番』でもおなじみである。
「KINGKONG ESCAPE 2」では、伊福部氏には珍しくワウワウトランペットが用いられているのも聴きどころである。
「キングコングの勝利」のメロディでは、「D,E,F,G,A」という5度上への順次進行がみられる。このメロディは伊福部音楽の中でも特異に感じるのは私だけであろうか。そして、5度という最も堂々とした音度にも関わらず、この悲哀に満ちた音楽は特筆せざるを得ない。(鹿野草平)
『怪獣総進撃』組曲
冒頭のバスフルートによるソロは印象的である。所で、「いわゆる」バスフルートと言うときは実際にはアルトフルートを指す場合がしばしば見られるが、今回は正真正銘のバスフルートである。
「タイトルクレジット」において怪獣総進撃マーチが登場である。伊福部マーチとしては珍しいシャープ系(fis moll)の調性となる。これによって本伊福部昭百年紀コンサートでは『SF交響ファンタジー』第1, 2, 3番の全てのマーチのその原作を全て紹介した事になる。
「怪獣操縦機発見」「リモコン破壊せよ」は短いスポット的な曲であるが、ボレロのリズムやピアノ協奏曲的な楽想が特徴的であり、特に貴重と思い組曲に編み込んだ。
「SY-3」はVSゴジラのゴジラのテーマのBメロディに類似しているが、テンポが倍はやい。これをブリッジとして、本組曲の後半では怪獣総進撃マーチのさまざまなバージョンをノンストップでおきかせする。(鹿野草平)
『伊福部昭 百年紀』組曲 ※構成案 小林淳
今回の伊福部百年紀Vol.5の目玉でもあり、こちらは小林淳氏による構成案準拠による映画のストーリーに沿った組曲となる。その映画中に使われた楽曲の楽譜は、その全てが必ずしも揃っているものだけではなく、楽曲によっては音源から抽出しなくてはならない箇所も多々存在した。
例えば、「ゴジラ登場す」の音楽は類似の楽譜からの復元をし、「メインテーマ(三大怪獣地球最大の決戦)」はSF交響ファンタジー1番から該当する箇所を、楽譜を参考にしつつも、あくまで映画で使われた音源に沿って再構成した。
その他にも、楽譜上には明らかに不足している音響の情報(ピアノのクラスターや、銅鑼の微妙な音量の差異、オーケストラ全体の音響バランスについて、既存の音源と楽譜との明かな相違)なども、どうすれば演奏会で忠実に再現できるかを模索した。
映画の”リアリティ”を如何に音楽で表現するかという多くのアイディアがこの組曲には詰まっている。
初代からの62年、ゴジラは人間や時代を俯瞰する存在であり続け、その一如に伊福部音楽が確かに存在した事実を、今回楽譜制作として関わることで実感することが出来た。ゴジラと共に色褪せることのなかった響きが今日また演奏されることで、新たな命を帯びる。この組曲に携われたことを幸福に思い、そして願わくばこの組曲を通して伊福部音楽の新たなる次の世紀を、その時代を、その未来を、私は1人の作曲家として見てみたいと思う。
この組曲を構成するにあたり、構成案を考えて下さった小林淳さん、楽譜確保に尽力して頂いた井上誠さん、様々な形で御協力頂いた百年紀実行委員会の皆様へ心より感謝申し上げます。(青島佳祐)
指揮:松井慶太
オーケストラ・トリプティークメンバー一覧
1Violin
三宅政弘(コンサートマスター)柿沼麗子
荒井智子 藤代優意
加藤美菜子 田口雅人
星野仁子 向山有輝
高須昌緒 大杉那々子
2Violin
三瀬俊吾 内藤歌子
小澤麻里 知見寺武
能澤摩耶 民谷香子
千原徳子 梶川空飛亜
Viola
髙橋奨 伊藤美香
滝本沙代 扇慎也
星光 横畠俊介
Cello
竹本聖子 舘良平
渋井妙 大岩直季
Contrabass
佐藤洋嗣 志水祐亮
久恒直己 小宮正寛
Fl1 向井理絵
Fl2 高本直
Ob1 石塚陽子
Ob2 平田暢
Cl1 宮前和美
Cl2 古川邦彦
Bn1 宮部貴絵
Bn2 秋山富義
Hr1 本田史由記
Hr2 庄司知世
Hr3 石川善男
Hr4 小泉舞
Tp1 依田泰幸
Tp2 津守祥三
Tb1 山本靖之
Tb2 今込治
Bas Tb 鯖瀬真義
Tuba 岩澤佳祐
Timpani 大家一将
Percs1 大場章浩
Percs 2 岩見玲奈
Percs 3 林瑞穂
Electone 竹蓋彩花
Pf 藤井麻理
音響:磯部英彬
録音:上埜嘉雄
ライブラリアン:青島佳祐
https://3s-ca.jimdo.com/
オーケストラ・トリプティークメンバー一覧
1Violin
三宅政弘(コンサートマスター)柿沼麗子
荒井智子 藤代優意
加藤美菜子 田口雅人
星野仁子 向山有輝
高須昌緒 大杉那々子
2Violin
三瀬俊吾 内藤歌子
小澤麻里 知見寺武
能澤摩耶 民谷香子
千原徳子 梶川空飛亜
Viola
髙橋奨 伊藤美香
滝本沙代 扇慎也
星光 横畠俊介
Cello
竹本聖子 舘良平
渋井妙 大岩直季
Contrabass
佐藤洋嗣 志水祐亮
久恒直己 小宮正寛
Fl1 向井理絵
Fl2 高本直
Ob1 石塚陽子
Ob2 平田暢
Cl1 宮前和美
Cl2 古川邦彦
Bn1 宮部貴絵
Bn2 秋山富義
Hr1 本田史由記
Hr2 庄司知世
Hr3 石川善男
Hr4 小泉舞
Tp1 依田泰幸
Tp2 津守祥三
Tb1 山本靖之
Tb2 今込治
Bas Tb 鯖瀬真義
Tuba 岩澤佳祐
Timpani 大家一将
Percs1 大場章浩
Percs 2 岩見玲奈
Percs 3 林瑞穂
Electone 竹蓋彩花
Pf 藤井麻理
音響:磯部英彬
録音:上埜嘉雄
ライブラリアン:青島佳祐
https://3s-ca.jimdo.com/
伊福部昭 1914年5月31日-2006年2月8日(享年91)。
北海道釧路町幣舞生まれ。幼少時は音更村で過ごす。アイヌの伝統芸能に親しみ、東北地方出身の開拓民の民謡にも馴染む。1932年、北海道帝国大学農学部林学実科に入学し、1933年にギター独奏曲『JIN』、『ノクチュルヌ』を作曲。早坂文雄、三浦淳史、次兄・伊福部勲らと「新音楽連盟」を結成し、札幌で音楽活動を行う。厚岸町森林事務所在籍中の1935年、『日本狂詩曲』がチェレプニン賞第1席に輝く。ピアノ曲『日本組曲』(1933年作曲)が1938年、ヴェネチア国際現代音楽祭に入選する。1943年、『交響譚詩』が日本音響株式会社第2回管弦楽曲懸賞1等、文部大臣賞を受賞。1946年に上京し、東京音楽学校作曲科講師に就任。純音楽、音楽の創作に従事し、映画音楽も多数手がける。1980年、紫綬褒章受章。1987年、勲三等瑞宝章受章。1996年、日本文化デザイン賞・大賞受賞。2003年、文化功労者顕彰。2006年第48回日本レコード大賞特別功労賞、叙従四位、授銀杯一組、2007年第30回日本アカデミー賞会長特別賞受賞。(文・小林淳)
北海道釧路町幣舞生まれ。幼少時は音更村で過ごす。アイヌの伝統芸能に親しみ、東北地方出身の開拓民の民謡にも馴染む。1932年、北海道帝国大学農学部林学実科に入学し、1933年にギター独奏曲『JIN』、『ノクチュルヌ』を作曲。早坂文雄、三浦淳史、次兄・伊福部勲らと「新音楽連盟」を結成し、札幌で音楽活動を行う。厚岸町森林事務所在籍中の1935年、『日本狂詩曲』がチェレプニン賞第1席に輝く。ピアノ曲『日本組曲』(1933年作曲)が1938年、ヴェネチア国際現代音楽祭に入選する。1943年、『交響譚詩』が日本音響株式会社第2回管弦楽曲懸賞1等、文部大臣賞を受賞。1946年に上京し、東京音楽学校作曲科講師に就任。純音楽、音楽の創作に従事し、映画音楽も多数手がける。1980年、紫綬褒章受章。1987年、勲三等瑞宝章受章。1996年、日本文化デザイン賞・大賞受賞。2003年、文化功労者顕彰。2006年第48回日本レコード大賞特別功労賞、叙従四位、授銀杯一組、2007年第30回日本アカデミー賞会長特別賞受賞。(文・小林淳)
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