NPO法人映画甲子園主催の映画コンクール「高校生のためのeiga worldcup2016」(エイガワールドカップ2016)は、11月19日のプレイベント「ワールドハイスクールフィルムサミット」では、イギリス、フランス、アメリカ、カナダ、フィンランド、日本の高校生の制作映画の上映を行い海外関係者も来られて充実した内容となった。20日は100作品を超える応募作品の最終審査発表と表彰式を行い。北海道から沖縄まで全国の高校生が上京して参加してくれた。また審査員とのパネルディスカッションでは2時間近くも激論がかわされた。謝恩会には女優の川島海荷さんも駆けつけ大変盛り上がった。23日の優秀作品の上映会は一般の入場者も多く「高校生の作った映画をもっといろいろなところで見せるべきだ」といううれしいご意見もいただいた。23日で大会は無事終了したが、終了を待たずに多くの人から「よかった!メール」が続々届き、また受賞者からも感激のメールが殺到。大会の成功に事務局一同喜んでいる。
応募された作品は、取り上げたテーマの面白さや社会性に見るべきものがあり、演出、映像技術や編集技術も向上していて、見応えのある作品が多かったので、審査員からは「初めて審査しましたが、高校生のレベルが高いのにびっくりした。高校生を舐めていました。反省しつつしっかり評価させてもらいました。」「むしろ、こちらが勉強になる」「プロはだしのテクニックをもっている奴がいる。しかし老成化しすぎている奴もいた。もっともっと若々しい作品を出してほしい。」「荒削りだが大人が思いつかない斬新な発想で表現している作品が多かった。」「また見たい作品が多くて、審査も迷って困った、」という声もでていた。審査員からも「受賞に至っていなかったがあの作品はまた見たい。あれも見たい。」というように審査員ではなくて映画ファンになってしまっているところすらあった。
受賞者からは、「初めて応募したけれども、こんなにすごい大会とは知らなかったので、受賞した時には思わず涙が出てしまった。普段泣いたりしない性格なので仲間がびっくりしていた。この感動を来年に生かしたい。」などなど。
また先生からも「この大会は毎年クオリティが向上していて、また規模も大きくなってきているのを感じます。ここで受賞するための作品つくりを顧問としてもしっかり考えていかないといけないですね。もしかしたら今の高校生の映画コンクールとしてはNHK並みかそれ以上のレベルなんじゃないかと思います。」「いまの学校の中では、どうしても映研などの文化部は地味な存在なのですが、今回表彰されて一躍学校のヒーローになれました。受賞することの価値は大きいです。頑張らせてよかったと思っています。」などなど高い評価のメールがいまだに寄せられている。
一昨年のグランプリは、夕張ファンタスティック映画祭に招待上映され、昨年のグランプリはパリ・ポンピドーセンターでのフランス高校映画祭で招待上映されたが、本年度は、多くの力作の中から「妄想したっていいじゃない」(国立米子工業高等専門学校 放送部 監督:河本幸樹君)が最優秀作品賞(グランプリ)を獲得した。この作品は、3人の女子高校生たちが、かっこいい先輩に恋する話で、主人公の妄想がとてもかわいく面白い。作品のクオリティが大変高い映画として評価された。
今年も全国の高校から多くの作品が応募されたが、取り上げたテーマや脚本、撮影、そして出演する男優、女優などのクオリティが高く、最終審査は熾烈を極めた。その中で「妄想したっていいじゃない」は、最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀女子演技賞(升田乃愛さん)の3賞を獲得。また地域部門でも別の監督作品(森誠貴君)で最優秀作品賞を獲得し、米子工業高専が4冠に輝いた。
残念ながらグランプリは逃したが、国府台女子学院・映画部の「アドレッセンス」は最優秀企画書、最優秀編集賞、最優秀撮影賞を獲得。また東京都立戸山高校・3年C組の「プロットツイスト」が最優秀監督賞、このほか愛知県立昭和高校・映画研究部の「the Other Side」も優秀作品賞だったが、最後までグランプリを争った。
この映画コンクールでは、作品賞、監督賞、演技賞(男子、女子)、音楽賞、美術賞、脚本賞、企画賞が設定されていて、稲垣尚人氏(美術監督)掛須秀一氏(編集・ポストプロデューサー)奥田誠治(映画事業プロデューサー)の斯界の重鎮と昨年の日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞の足立紳(脚本家、映画監督)女流監督の永田琴(映画監督)写真家でもある映像作家の菱川勢一氏、音楽家の桑原まこ氏(作曲家、ピアニスト)のほか演技部門の審査には人気女優の川島海荷氏と俳優の中村裕太氏が担当した。
なお各部門の最優秀作品は、以下の通り。(カッコ内は受賞対象者)
最優秀作品賞
「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 (河本幸樹)
最優秀監督賞
「プロットツイスト」東京都立戸山高等学校 3年C組 (寺本清香、市川啓太、梶原大輝)
最優秀女子演技賞
「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 升田乃愛(宇佐見奈々役)
最優秀女子助演賞
「隣りのロッカー」埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科 斉藤百音(雛子役)
最優秀男子演技賞
「いる夏、いない夏。」愛知県立昭和高等学校 映画研究部 柴田豪人(宮野碧海役)
最優秀男子助演賞
「FOXGLOVE」東京都立国際高等学校 KHSIB STUDIO オースティン・アンジェロ(吉澤役)
最優秀編集賞
「アドレッセンス」国府台女子学院 映画部
最優秀音楽賞
「青ざむらい」神奈川県立藤沢清流高等学校 堀組 (堀勇樹)
最優秀撮影賞
「アドレッセンス」国府台女子学院 映画部
最優秀美術賞
※該当なし
最優秀脚本賞
「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 (河本幸樹)
最優秀企画賞
「アドレッセンス」国府台女子学院 映画部
地域部門 最優秀作品賞
「雲を恋う」国立米子工業高等専門学校 放送部 (森 誠貴)
ダンスミュージック部門 最優秀作品賞
「Artifact(fever)」りら創造芸術高等学校 映像部 (鈴木来夢)
以上。
◎ 「高校生のためのeiga worldcup2016」(エイガワールドカップ2016)について
NPO法人映画甲子園は、高校生の自主制作映画の全国コンクールを永年開催してきました。
「高校生のためのeiga worldcup 」という大会名になってからは3年目になります。
今年は、6月1日から公募を開始、9月25日に締め切り、集まってきた応募作品を
映画界、放送界で活躍する制作者の方々が審査し、11月20日に青山学院青学講堂にて結果発表及び表彰式とティーチイン、懇親会。23日には優秀作品の上映会を行いました。
また、この大会を終えたあと、全国のケーブルテレビ局での優秀作品の放送だけでなく上映会や映画制作のセミナー、シンポジウムなどを行っていく予定です。
【 特定非営利活動法人映画甲子園 概要 】
特定非営利活動法人映画甲子園
理事長:白川洋次郎
設立年月日: 2012年8月9日
主たる事務所:埼玉県所沢市並木2-1パークタウン駅前プラザ1-702
HP: http://www.eigakoushien.com/
【本件に関するお問い合わせ先】
事務局: NPO法人映画甲子園
担当者: 西村(にしむら)理事
Email: nishimura@eigakoushien.com
TEL: 090-2454-4620
応募された作品は、取り上げたテーマの面白さや社会性に見るべきものがあり、演出、映像技術や編集技術も向上していて、見応えのある作品が多かったので、審査員からは「初めて審査しましたが、高校生のレベルが高いのにびっくりした。高校生を舐めていました。反省しつつしっかり評価させてもらいました。」「むしろ、こちらが勉強になる」「プロはだしのテクニックをもっている奴がいる。しかし老成化しすぎている奴もいた。もっともっと若々しい作品を出してほしい。」「荒削りだが大人が思いつかない斬新な発想で表現している作品が多かった。」「また見たい作品が多くて、審査も迷って困った、」という声もでていた。審査員からも「受賞に至っていなかったがあの作品はまた見たい。あれも見たい。」というように審査員ではなくて映画ファンになってしまっているところすらあった。
受賞者からは、「初めて応募したけれども、こんなにすごい大会とは知らなかったので、受賞した時には思わず涙が出てしまった。普段泣いたりしない性格なので仲間がびっくりしていた。この感動を来年に生かしたい。」などなど。
また先生からも「この大会は毎年クオリティが向上していて、また規模も大きくなってきているのを感じます。ここで受賞するための作品つくりを顧問としてもしっかり考えていかないといけないですね。もしかしたら今の高校生の映画コンクールとしてはNHK並みかそれ以上のレベルなんじゃないかと思います。」「いまの学校の中では、どうしても映研などの文化部は地味な存在なのですが、今回表彰されて一躍学校のヒーローになれました。受賞することの価値は大きいです。頑張らせてよかったと思っています。」などなど高い評価のメールがいまだに寄せられている。
一昨年のグランプリは、夕張ファンタスティック映画祭に招待上映され、昨年のグランプリはパリ・ポンピドーセンターでのフランス高校映画祭で招待上映されたが、本年度は、多くの力作の中から「妄想したっていいじゃない」(国立米子工業高等専門学校 放送部 監督:河本幸樹君)が最優秀作品賞(グランプリ)を獲得した。この作品は、3人の女子高校生たちが、かっこいい先輩に恋する話で、主人公の妄想がとてもかわいく面白い。作品のクオリティが大変高い映画として評価された。
今年も全国の高校から多くの作品が応募されたが、取り上げたテーマや脚本、撮影、そして出演する男優、女優などのクオリティが高く、最終審査は熾烈を極めた。その中で「妄想したっていいじゃない」は、最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀女子演技賞(升田乃愛さん)の3賞を獲得。また地域部門でも別の監督作品(森誠貴君)で最優秀作品賞を獲得し、米子工業高専が4冠に輝いた。
残念ながらグランプリは逃したが、国府台女子学院・映画部の「アドレッセンス」は最優秀企画書、最優秀編集賞、最優秀撮影賞を獲得。また東京都立戸山高校・3年C組の「プロットツイスト」が最優秀監督賞、このほか愛知県立昭和高校・映画研究部の「the Other Side」も優秀作品賞だったが、最後までグランプリを争った。
この映画コンクールでは、作品賞、監督賞、演技賞(男子、女子)、音楽賞、美術賞、脚本賞、企画賞が設定されていて、稲垣尚人氏(美術監督)掛須秀一氏(編集・ポストプロデューサー)奥田誠治(映画事業プロデューサー)の斯界の重鎮と昨年の日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞の足立紳(脚本家、映画監督)女流監督の永田琴(映画監督)写真家でもある映像作家の菱川勢一氏、音楽家の桑原まこ氏(作曲家、ピアニスト)のほか演技部門の審査には人気女優の川島海荷氏と俳優の中村裕太氏が担当した。
なお各部門の最優秀作品は、以下の通り。(カッコ内は受賞対象者)
最優秀作品賞
「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 (河本幸樹)
最優秀監督賞
「プロットツイスト」東京都立戸山高等学校 3年C組 (寺本清香、市川啓太、梶原大輝)
最優秀女子演技賞
「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 升田乃愛(宇佐見奈々役)
最優秀女子助演賞
「隣りのロッカー」埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科 斉藤百音(雛子役)
最優秀男子演技賞
「いる夏、いない夏。」愛知県立昭和高等学校 映画研究部 柴田豪人(宮野碧海役)
最優秀男子助演賞
「FOXGLOVE」東京都立国際高等学校 KHSIB STUDIO オースティン・アンジェロ(吉澤役)
最優秀編集賞
「アドレッセンス」国府台女子学院 映画部
最優秀音楽賞
「青ざむらい」神奈川県立藤沢清流高等学校 堀組 (堀勇樹)
最優秀撮影賞
「アドレッセンス」国府台女子学院 映画部
最優秀美術賞
※該当なし
最優秀脚本賞
「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 (河本幸樹)
最優秀企画賞
「アドレッセンス」国府台女子学院 映画部
地域部門 最優秀作品賞
「雲を恋う」国立米子工業高等専門学校 放送部 (森 誠貴)
ダンスミュージック部門 最優秀作品賞
「Artifact(fever)」りら創造芸術高等学校 映像部 (鈴木来夢)
以上。
◎ 「高校生のためのeiga worldcup2016」(エイガワールドカップ2016)について
NPO法人映画甲子園は、高校生の自主制作映画の全国コンクールを永年開催してきました。
「高校生のためのeiga worldcup 」という大会名になってからは3年目になります。
今年は、6月1日から公募を開始、9月25日に締め切り、集まってきた応募作品を
映画界、放送界で活躍する制作者の方々が審査し、11月20日に青山学院青学講堂にて結果発表及び表彰式とティーチイン、懇親会。23日には優秀作品の上映会を行いました。
また、この大会を終えたあと、全国のケーブルテレビ局での優秀作品の放送だけでなく上映会や映画制作のセミナー、シンポジウムなどを行っていく予定です。
【 特定非営利活動法人映画甲子園 概要 】
特定非営利活動法人映画甲子園
理事長:白川洋次郎
設立年月日: 2012年8月9日
主たる事務所:埼玉県所沢市並木2-1パークタウン駅前プラザ1-702
HP: http://www.eigakoushien.com/
【本件に関するお問い合わせ先】
事務局: NPO法人映画甲子園
担当者: 西村(にしむら)理事
Email: nishimura@eigakoushien.com
TEL: 090-2454-4620