ジョージア州アルファレッタ、2016年11月8日 - 特殊ポリマーの世界的サプライヤーであるソルベイは本日、Solbian Energie Alternative社の開発する革新的で新しいSolbianflex（sm） 海上用ソーラーパネルに、ソルベイのヘイラー（r） 500エチレンクロロトリフルオロエチレン（ECTFE）樹脂を用いて、Amcor社が押出成形した透明性の高い太陽電池（PV）フロントシートが採用されたと発表しました。
輸送用太陽光発電部品のリーダーであるSolbian社は、船のデッキ上に直接組み込むソーラーパネルを設計しました。このパネルを実現するためには、過酷な海洋条件だけでなく、頻繁な歩行にも耐えられるようにする必要があります。Solbian社がAmcor社の透明度の高いヘイラー（r）ECTFE製フロントシートを選んだのは、軽量、耐久性、滑らないシボ加工表面仕上げ、耐摩耗性、機械的衝撃に対する耐性といった特性を備えているためです。
「どのソーラーパネルでもそうですが、海洋環境を念頭に設計されたパネルも、信頼性と効率を備えていなければなりません。」とAmcor社のSales Director, Industrialsを務めるWojciech Skalbani氏は述べています。「ソルベイのヘイラー（r）ECTFE樹脂のおかげで、Amcorのフロントシートがより効率的に目標を達成できるようになりました。また、このフロントシートは、従来のガラスよりも軽く、コスト効率の良い代替材料にもなります。当社はソルベイとのコラボレーションにより、ガラスの構造上の重量制約や剛性が排され、PVモジュールを複雑な形状に組み込みやすくなったことで、太陽光発電の選択肢が拡大しています。」
Solbian社のソーラーパネルは、あらゆるタイプの船上でバッテリー消費量を減らし、補助的な電子システムに動力を供給するために設計されたものです。しかし、陸上に設置するパネルとは異なり、船上に固定するソーラーパネルの場合、より軽量で柔軟性の高いものが求められるほか、海洋環境の湿度や塩分にも耐えられなければなりません。そうした要件を完璧に満たせる材料は、ソルベイのヘイラー（r）ECTFEでつくられたAmcor社のフィルムをおいては、ほかにほとんどありません。
「ソルベイとAmcor社が協力して開発した耐久性の高いフロントシートなら、影響を受けやすいPVパネルの電池を長く保護するとともに、入射角度が小さい場合でも、優れた光捕捉効率を維持することができます。」とSolbian Energie Alternative社のManaging Directorを務めるLuca Bonci氏は述べています。「この用途では、優れた美観も重要となります。ヘイラー（r）ECTFE製フロントシートは、美しい光沢仕上げが施されています。」
ヘイラー（r）500 ECTFEは、高い透明度のフィルムとして押出成形可能な溶融性フッ素樹脂です。一般的な50-um厚のフィルムの光透過率は90%を超え、重量はわずか84g/m2です。これは、同じPV用途向けに、同一サイズで従来の3-mm厚ガラスシートを用いた場合の重量7.5kg/m2とは対照的です。Amcor社のフロントシートに使われているソルベイのヘイラー（r）ECTFE樹脂は、ソーラーパネルを大幅に軽量化するための新たな選択肢を提供するものです。
Amcor社のシボ加工ECTFEフロントシートは、摩耗、炎、紫外線（UV）に対する優れた耐性に加え、優れた防湿バリア性（<1g/m2/日）も備えています。また、自浄作用を備え、20年以上にわたって太陽光に直接曝露しても、特性を大きく変化させずに耐えることができます。Amcor社の高度な技術とヘイラー（r）500 ECTFE製フィルムの組み合わせから生まれる耐久性の高い封止材フィルムは、太陽電池産業で広く用いられています。
「ソルベイのヘイラー（r）ECTFEフィルムは、陸でも海でも空でも稼働するPVモジュール用の軽量かつ信頼性の高い保護材料となります。このことは、今年はじめにソーラーインパルス2飛行機で、そして今回のSolbian社の革新的な海上PVパネルで実証されています。」とソルベイのSpecialty Polymers Global Business UnitでGlobal Market Manager for Filmsを務めるThierry Baert氏は述べています。「さらに、Amcor社との継続的なコラボレーションは、きわめて過酷な環境や用途における持続可能な太陽光発電の実現可能性と性能の拡大に対するソルベイの献身的な取り組みを示すものです。」
ヘイラー（r）ECTFEフィルムは、今年初めに地球一周飛行をしたソーラーインパルス2（Si2）飛行機の主翼や水平尾翼、胴体に並ぶ17,248個の太陽電池を保護しました。ソルベイの軽量で柔軟性と高い透明度のECTFEフィルムは、総面積300m2におよぶSi2の太陽電池を水分から保護しただけでなく、Si2が海や都市、砂漠の上空を飛行する際の過酷な温度や環境からも太陽電池を保護しました。重要なポイントは、他社製フィルムでは26ミクロンあるフィルムの厚さをソルベイの製品により17ミクロンにまで削減できた点です。これにより、電気的性能を損なわずに、35%の軽量化を達成することが可能になりました。
ソルベイスペシャルティポリマーズについて
ソルベイスペシャルティポリマーズは、35の高機能ポリマー商品ブランドのもと、1,500以上の製品 － フッ素樹脂、フッ素エラストマー、フッ素系流体、半芳香族ポリアミド、サルホン系樹脂、超高機能性芳香族樹脂、高バリア性樹脂、高機能性架橋コンパウンドを、航空宇宙産業、代替エネルギー、自動車、ヘルスケア、メンブレン、石油・ガス、パッケージング、配管、半導体、ワイヤー／ケーブル、その他のマーケットに供給しています。詳細はhttp://www.solvay.comを参照ください。
国際的な化学および先端材料企業であるソルベイは、省エネ、CO2排出削減、資源の最適活用とクオリティ・オブ・ライフの向上を導くような持続可能な製品やソリューションにより、革新的に高価値を開発、提供することで、お客様を支援しています。自動車、航空宇宙関連、消費財、ヘルスケア、エネルギー、環境、電気／電子部品、建築／建設、工業用途などの多様なグローバル・エンド・マーケットに対応しています。当グループはブリュッセルに本社を置き、53カ国に約30,000名の従業員を擁しています。2015年のプロフォルマ・ベース純売上高は約124億ユーロを計上し、純売上高の90%以上を占めている事業において、当社は世界のトップクラス3社のひとつに数えられています。Solvay SA（SOLB.BE）はブリュッセルとパリにおいてNYSE Euronextに上場しています（Bloomberg:SOLB.BB - Reuters:SOLB.BR）。
本プレスリリースについてのお問い合せ先
株式会社東京PR ソルベイ担当
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-15 三渓洞ビル5F
Tel：03-3273-2731 Email：pressinquiry@tokyopr.co.jp
輸送用太陽光発電部品のリーダーであるSolbian社は、船のデッキ上に直接組み込むソーラーパネルを設計しました。このパネルを実現するためには、過酷な海洋条件だけでなく、頻繁な歩行にも耐えられるようにする必要があります。Solbian社がAmcor社の透明度の高いヘイラー（r）ECTFE製フロントシートを選んだのは、軽量、耐久性、滑らないシボ加工表面仕上げ、耐摩耗性、機械的衝撃に対する耐性といった特性を備えているためです。
「どのソーラーパネルでもそうですが、海洋環境を念頭に設計されたパネルも、信頼性と効率を備えていなければなりません。」とAmcor社のSales Director, Industrialsを務めるWojciech Skalbani氏は述べています。「ソルベイのヘイラー（r）ECTFE樹脂のおかげで、Amcorのフロントシートがより効率的に目標を達成できるようになりました。また、このフロントシートは、従来のガラスよりも軽く、コスト効率の良い代替材料にもなります。当社はソルベイとのコラボレーションにより、ガラスの構造上の重量制約や剛性が排され、PVモジュールを複雑な形状に組み込みやすくなったことで、太陽光発電の選択肢が拡大しています。」
Solbian社のソーラーパネルは、あらゆるタイプの船上でバッテリー消費量を減らし、補助的な電子システムに動力を供給するために設計されたものです。しかし、陸上に設置するパネルとは異なり、船上に固定するソーラーパネルの場合、より軽量で柔軟性の高いものが求められるほか、海洋環境の湿度や塩分にも耐えられなければなりません。そうした要件を完璧に満たせる材料は、ソルベイのヘイラー（r）ECTFEでつくられたAmcor社のフィルムをおいては、ほかにほとんどありません。
「ソルベイとAmcor社が協力して開発した耐久性の高いフロントシートなら、影響を受けやすいPVパネルの電池を長く保護するとともに、入射角度が小さい場合でも、優れた光捕捉効率を維持することができます。」とSolbian Energie Alternative社のManaging Directorを務めるLuca Bonci氏は述べています。「この用途では、優れた美観も重要となります。ヘイラー（r）ECTFE製フロントシートは、美しい光沢仕上げが施されています。」
ヘイラー（r）500 ECTFEは、高い透明度のフィルムとして押出成形可能な溶融性フッ素樹脂です。一般的な50-um厚のフィルムの光透過率は90%を超え、重量はわずか84g/m2です。これは、同じPV用途向けに、同一サイズで従来の3-mm厚ガラスシートを用いた場合の重量7.5kg/m2とは対照的です。Amcor社のフロントシートに使われているソルベイのヘイラー（r）ECTFE樹脂は、ソーラーパネルを大幅に軽量化するための新たな選択肢を提供するものです。
Amcor社のシボ加工ECTFEフロントシートは、摩耗、炎、紫外線（UV）に対する優れた耐性に加え、優れた防湿バリア性（<1g/m2/日）も備えています。また、自浄作用を備え、20年以上にわたって太陽光に直接曝露しても、特性を大きく変化させずに耐えることができます。Amcor社の高度な技術とヘイラー（r）500 ECTFE製フィルムの組み合わせから生まれる耐久性の高い封止材フィルムは、太陽電池産業で広く用いられています。
「ソルベイのヘイラー（r）ECTFEフィルムは、陸でも海でも空でも稼働するPVモジュール用の軽量かつ信頼性の高い保護材料となります。このことは、今年はじめにソーラーインパルス2飛行機で、そして今回のSolbian社の革新的な海上PVパネルで実証されています。」とソルベイのSpecialty Polymers Global Business UnitでGlobal Market Manager for Filmsを務めるThierry Baert氏は述べています。「さらに、Amcor社との継続的なコラボレーションは、きわめて過酷な環境や用途における持続可能な太陽光発電の実現可能性と性能の拡大に対するソルベイの献身的な取り組みを示すものです。」
ヘイラー（r）ECTFEフィルムは、今年初めに地球一周飛行をしたソーラーインパルス2（Si2）飛行機の主翼や水平尾翼、胴体に並ぶ17,248個の太陽電池を保護しました。ソルベイの軽量で柔軟性と高い透明度のECTFEフィルムは、総面積300m2におよぶSi2の太陽電池を水分から保護しただけでなく、Si2が海や都市、砂漠の上空を飛行する際の過酷な温度や環境からも太陽電池を保護しました。重要なポイントは、他社製フィルムでは26ミクロンあるフィルムの厚さをソルベイの製品により17ミクロンにまで削減できた点です。これにより、電気的性能を損なわずに、35%の軽量化を達成することが可能になりました。
ソルベイスペシャルティポリマーズについて
ソルベイスペシャルティポリマーズは、35の高機能ポリマー商品ブランドのもと、1,500以上の製品 － フッ素樹脂、フッ素エラストマー、フッ素系流体、半芳香族ポリアミド、サルホン系樹脂、超高機能性芳香族樹脂、高バリア性樹脂、高機能性架橋コンパウンドを、航空宇宙産業、代替エネルギー、自動車、ヘルスケア、メンブレン、石油・ガス、パッケージング、配管、半導体、ワイヤー／ケーブル、その他のマーケットに供給しています。詳細はhttp://www.solvay.comを参照ください。
国際的な化学および先端材料企業であるソルベイは、省エネ、CO2排出削減、資源の最適活用とクオリティ・オブ・ライフの向上を導くような持続可能な製品やソリューションにより、革新的に高価値を開発、提供することで、お客様を支援しています。自動車、航空宇宙関連、消費財、ヘルスケア、エネルギー、環境、電気／電子部品、建築／建設、工業用途などの多様なグローバル・エンド・マーケットに対応しています。当グループはブリュッセルに本社を置き、53カ国に約30,000名の従業員を擁しています。2015年のプロフォルマ・ベース純売上高は約124億ユーロを計上し、純売上高の90%以上を占めている事業において、当社は世界のトップクラス3社のひとつに数えられています。Solvay SA（SOLB.BE）はブリュッセルとパリにおいてNYSE Euronextに上場しています（Bloomberg:SOLB.BB - Reuters:SOLB.BR）。
本プレスリリースについてのお問い合せ先
株式会社東京PR ソルベイ担当
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-15 三渓洞ビル5F
Tel：03-3273-2731 Email：pressinquiry@tokyopr.co.jp
