2016年10月03日 14:00

【フロスト&サリバン】アジアで進むキャッシュレス社会への移行:モバイル決済市場が2021年に向けて大きく成長へ

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独自のリサーチに基づいて企業のビジネスを成長に導くグローバルな知見を提供するフロスト&サリバンは、アジア太平洋地域のモバイル決済市場に関する見通しを10月3日に発表しました。

テクノロジーの進化やキャッシュレス社会の実現に向けた政府支援策などにより、モバイル決済市場がアジアで大きく成長することが予測されています。フロスト&サリバンのリサーチ「アジア太平洋地域におけるモバイル決済の展望」によると、アジア太平洋地域のモバイル決済市場*は2016年から2021年にかけて年平均成長率(CAGR)30.4%で成長し、同市場規模は2016年予測の719億2,000万米ドルから、2021年までに2,714億7,000万米ドルに成長する予測となっています。*本市場分析では、オーストラリア、シンガポール、日本、韓国、ニュージーランド、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナムの10カ国を対象としています。

アジア太平洋地域はスマートフォンの普及率が世界で最も高く、モバイル決済市場も世界的にリードすることが見込まれています。アジア太平洋地域でのモバイル決済のアクティブカスタマー数は今後5年間で2倍に増加し、2021年までに1億3,080万人に到達する予測となっています。同市場の成長が見込まれる背景には、スマートフォンを通じたコネクティビティや決済手段のインフラ改善、決済手段の変化、キャッシュレス化に向けた政府による支援策などが挙げられます。

また、「Apple Pay」や「Sumsung Pay」、「Android Pay」といった、セキュリティ対策や顧客のニーズに対応した新たなソリューションの登場にくわえて、「FinTech(フィンテック)」の技術面での標準化や導入体制が整えば、市場競争は今後さらに激しくなることが予想されます。「日本でサービス開始予定の『Apple Pay(米アップルの電子決済サービス)』については、Felica(非接触型ICカード技術)に対応した機種は『iPhone 7/iPhone 7 Plus』のみとなることや、日本での携帯電話の販売サイクルは2年に1回であることを踏まえると、このサービスが国内市場に直ちに影響を及ぼすとは考えにくいでしょう。しかし、交通機関や店頭での決済がこのサービスで今後可能になるという点で、日本のモバイル決済市場において大きな転換点となるでしょう。今後、モバイル決済サービスのプロバイダーは国内市場で競争力を保つためにインセンティブの提供がさらに必要となるでしょう」とデジタルトランスフォーメーション部門コンサルタントのクア・メイ・リーは述べます。

アジア太平洋地域のモバイル決済市場では日本と韓国、シンガポール、オーストラリアといった先進国が市場をリードし、日本と韓国は同市場全体のうち89.2%のシェアを占めています。さらに、中国のモバイル決済市場の成長も今後見込まれており、アジア市場の成長を加速することが期待されます。弊社の予測では、中国のモバイル決済の市場規模は2021年までに1兆4,233億8,000万米ドルに成長する予測となっています。中国のAnt Financial社の「Alipay」やTencent社の「WeChat」といったモバイル決済サービスは、デジタルインフラが不十分な同国で使いやすいソリューションを提供し、中国でのモバイル決済サービスの利用回数のうち89%がこの2つのサービスによるものとなっています。

「アジア太平洋地域ではモバイル決済の需要は拡大しつつあり、モバイル決済は今後キャッシュレス化が進む韓国やオーストラリア、シンガポール、マレーシアなどの国々で導入拡大が見込まれています。アジア太平洋地域でモバイル決済の需要は堅調に伸びており、IoTとコネクテッドデバイスの普及に伴い、さらに大きな成長機会が見込まれるでしょう」と、メイ・リーは述べます。

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▼CEATEC Japan 2016」での講演のお知らせ
フロスト&サリバン ジャパンのICTリサーチ部門ディレクター、マーク・アインシュタインが、10月4日から7日に幕張メッセで開催される「CEATEC Japan 2016」に登壇し、IoT(Internet of Things)をテーマにした講演を行います。

<「CEATEC Japan 2016」での講演詳細>
日時:10月05日(水)10:00~11:00 ※英日逐次通訳付き
会場:幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1)国際会議場3階 302会議室
聴講:無料(事前登録制)
セッション名:「デジタルトランスフォーメーションとInternet of Things (IoT)」
主催:CEATEC JAPAN 実施協議会
一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)

▽講演詳細はこちら:
http://www.ceatec.com/ja/conference/confDateList.html?date=2016-10-05

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フロスト&サリバンについて:
フロスト&サリバンは、独自のリサーチに基づいて企業のビジネスを成長に導くグローバルな知見を提供し、ビジネスの新たな成長機会の創出からイノベーションの実現までを支援する、リサーチとコンサルティング機能の両方を兼ね備えた企業のナレッジパートナーです。世界40拠点以上のグローバルネットワークを軸に、世界80カ国ならびに300に及ぶ主要な全てのマーケットを網羅することで、メガトレンドや海外新興市場の台頭、テクノロジーの進化などのグローバルな変化に対応し、企業がグローバルなステージでビジネスを成功させるための360度の視点に基づいた知見を提供しています。 http://www.frostjapan.com

本件に関するお問い合わせ先:
フロスト&サリバン ジャパン株式会社 
広報担当:辻
〒107-6123 東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル23階
電話:03-4550-2215/FAX:03-4550-2205/E-mail: anna.tsuji@frost.com
URL: http://www.frostjapan.com

▽フロスト&サリバン プレスリリース一覧:
http://www.frostjapan.com/pressrelease/

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会社概要

商号
フロスト&サリバン ジャパン株式会社(フロストアンドサリバンジャパンカブシキガイシャ)
代表者
ロビン・ジョフィ(ロビン・ジョフィ)
所在地
〒107-6123
東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル23階
TEL
03-4550-2210
業種
コンサルティング・シンクタンク
上場先
未上場
従業員数
50名未満
会社HP
http://www.frostjapan.com

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