いまの大学像をデータから探る！　螢雪時代特別編集『2017年度用　大学の真の実力 情報公開BOOK』を刊行　～私立大に一般入試で入学した者は全体の半数未満

教育出版社の株式会社旺文社（東京都新宿区、代表取締役社長　生駒大壱）は、大学の“入口”と“出口”についてまとめたデータブック『大学の真の実力　情報公開BOOK』（2017年度用） を刊行しました。
大学入試が多様化する状況のなか、同誌の調査で集約したデータから、2016年4月入学者の「一般入試での大学入学者の割合」を国公立大・私立大別、私立大の系統別等で算出しましたのでお知らせします。

私立大に一般入試で入学した者は全体の半数未満。系統別では、理・工・農系統の学部は56.5％、文系学部は47.2％などと、文系・理系で対照的な結果になりました。

2016年入試では、東京大が推薦入試を、京都大が特色入試を導入するなど、入試は多様化しており、一般入試を経て大学に入学する者の割合は、減少傾向にあります。今回の調査では、一般入試入学者の割合は、国公立大学81.1％、私立大学49.1％となり、私立大学では半数以上の入学者が、一般入試以外での推薦入試やAO入試などの選抜を経て大学に入学していることがわかりました。また、学部別に一般入試での入学者の割合を算出し、占有率ゾーン別に集計したところ、国公立大学の95.9％の学部では入学者の半数以上が一般入試入学である一方、私立大学では、一般入試の入学者が50％以上の学部が4割強、50％未満が5割強と、入学者の確保に関して二分されていることがうかがえます。

私立大学の一般入試入学者の割合を、系統別でも算出してみたところ、文系学部、家政・芸術・体育系の学部で5割未満、理系学部では5割超と、対照的な結果となりました。文系学部、家政・芸術・体育系の学部では、一般入試入学者が75％以上を占めている学部は、5％に満たず、少数でした。総じて理系学部では、大学での学びに数学や理科などの学力が必要不可欠であるため、学力試験を課す一般入試入学者が多いと考えられます。なお、医学部（医学科）は全大学（有効回答25校）とも一般入試入学者が50％以上を占めており、100％のところも複数あるという結果となりました。

◆データ概要
2016年4月大学入学者。国公立大学168校680学部、私立大学505校1,524学部（いずれもコース等含む）の有効回答を基に算出。

●　書籍情報　『大学の真の実力　情報公開BOOK』は、大学の“入口（入学者）”と“出口（卒業者）”に関する情報をまとめたデータブックです。国内全746大学（※）から回答を得て制作しています。一般入試入学者の割合、大学卒業後の進路などの全体動向に関する分析記事と、各大学・学部別のデータを掲載しています。大学の姿をデータから読み取ることができます。受験生、保護者にとって志望校選定の新しい資料としてご活用いただける1冊です。ぜひご覧ください。
※2016年度の学生募集を行った大学。通信制のみの大学、大学院大学、募集停止の大学は含まない

『大学の真の実力　情報公開BOOK』
体裁 ： 　A4判／430ページ　　
刊行日 ： 2016年9 月30日
定価 ： 　2,484円（税込）　　　　　
対象 ： 　大学受験生、保護者、教職員など大学受験関係者

＜主な掲載データ＞
■入学者データ（学部別）：入学定員数／入学志願者数／合格者数／入学者総数／地元占有率／女子入学者数・割合／現役入学者数・割合／１年次 入試方式別入学者数（一般、AO、公募制推薦、指定校制推薦、付属・系列）／留学の必修の有無／英語での授業の有無など
■卒業者データ（学部別）：卒業者総数／進学者数／就職者数（いずれも男子、女子別）
臨床研修医数／公務員・教員就職者数／主な就職先一覧

---

【会社概要】
社名 ：　株式会社　旺文社
本社 ：　〒162-8680　東京都新宿区横寺町55
設立 ：　1931年10月1日
TEL ：　03-3266-6400
代表者 ：　代表取締役社長　生駒 大壱
URL 　：　http://www.obunsha.co.jp/
事業内容 ：　教育・情報をメインとした総合出版と事業

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社旺文社　広報担当
TEL ： 03-3266-6400　
FAX ： 03-3266-6849　
E-mail ：pr@obunsha.co.jp