株式会社ビジネス社(東京都新宿区:代表取締役社長 唐津隆)は、2015年12月18日に『チンギス・ハーンとその子孫 もうひとつのモンゴル通史』を発売いたしました。
本書は絶版となっていた幻の名著『チンギス・ハーン』(1993年、朝日文庫)の新版です。チンギス・ハーンは12世紀の半ばに生まれ、1227年、東は現在の中国の黄河北岸、南はパキスタンのインダス川、西はウクライナのドニェプル川の東岸までに広がる世界最大の領土を誇るモンゴル国の建国の祖です。そしてその子孫たちが、アジアから東ヨーロッパにかけて広く散らばり、各地に政権を打ち立て東方の世界と西方の世界を結びつけました。著者はこれにより世界の歴史の流れの方向が変わり、世界は13世紀を境に新しい時代に入ったと述べます。つまり新しい時代の扉を開いた最重要人物が、このチンギス・ハーンというわけです。そうした歴史を丹念に掘り起こします。
本書の最大の特徴は『元朝秘史』の物語をふんだんに引用していることです。『元朝秘史』とは、モンゴル人がモンゴル語で書いた最も古い歴史小説的文献で、チンギス・ハーンの時代の草原における遊牧生活の様子がよく描かれています。また、後半部分のチンギス・ハーンの子孫に関する個所も、やはりモンゴル年代記と総称される、モンゴル人の手による歴史物語に基づいています。ですから、本書を通じて読むとモンゴル人のもの見方や世界観がよくわかるようになっています。
さらに、モンゴルの現代史まで言及。1924年のモンゴル人民共和国の建国や、日本の満洲全土占領とチンギス・ハーンの子孫のデムチュクドルンプ=徳王を総裁とする蒙古軍政府の成立。また、1962年、チンギス・ハーン生誕800年を記念して内蒙古自治区に建設されたチンギス・ハーン廟と文革によるそれの破壊。ソ連によるチンギス・ハーンからの歴史封印。そして現在再び復活し国民の象徴となったチンギス・ハーンの様子など、まさに巨視的な視点から世界史の重要な転換点がモンゴル、そしてチンギス・ハーンと非常に密接なかかわりがあったことを証明する、画期的な1冊となっています。
<本書の内容>
第一章 チンギス・ハーンの出現
第二章 草原の覇者から世界の帝王へ
第三章 チンギス・ハーンの祖先たち
第四章 遊牧世界の夜明け
第五章 チンギス・ハーンの子孫たち
第六章 モンゴル高原のハーンたち
第七章 現代のチンギス・ハーン
著者:岡田英弘(おかだ・ひでひろ)
1931年東京生まれ。歴史学者。中国史、モンゴル史、満洲史、日本古代史と幅広く研究し、まったく独自に「世界史」を打ち立てる。東京外国語大学名誉教授。東京大学文学部東洋史学科卒業。1957年『満文老とう』の共同研究により、史上最年少の26歳で日本学士院賞を受賞。アメリカ、西ドイツに留学後、ワシントン大学客員教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を歴任。
著書に『歴史とはなにか』(文藝春秋)、『世界史の誕生』『日本史の誕生』『倭国の時代』(筑摩書房)、『中国文明の歴史』(講談社)、『読む年表 中国の歴史』(ワック)、『モンゴル帝国から大清帝国へ』『<清朝史叢書>康熙帝の手紙』(藤原書店)他多数。監修に『真実の中国史【1840-1949】』『真実の満洲史【1894-1956】』(ビジネス社)などがある。
(著者)岡田英弘
〈価格〉2,500円+税
〈発売日〉2015年12月18日
〈出版元〉ビジネス社
著者への取材、企画ご協力、読者プレゼントご対応も承ります。
《 お問い合わせ先 》
株式会社ビジネス社 広報担当:松矢
〒162-0805 東京都新宿区矢来町114番地 神楽坂高橋ビル5F
E-mail : matsuyapress@gmail.com
TEL 03-5227-1602/FAX 03-5227-1603
本書は絶版となっていた幻の名著『チンギス・ハーン』(1993年、朝日文庫)の新版です。チンギス・ハーンは12世紀の半ばに生まれ、1227年、東は現在の中国の黄河北岸、南はパキスタンのインダス川、西はウクライナのドニェプル川の東岸までに広がる世界最大の領土を誇るモンゴル国の建国の祖です。そしてその子孫たちが、アジアから東ヨーロッパにかけて広く散らばり、各地に政権を打ち立て東方の世界と西方の世界を結びつけました。著者はこれにより世界の歴史の流れの方向が変わり、世界は13世紀を境に新しい時代に入ったと述べます。つまり新しい時代の扉を開いた最重要人物が、このチンギス・ハーンというわけです。そうした歴史を丹念に掘り起こします。
本書の最大の特徴は『元朝秘史』の物語をふんだんに引用していることです。『元朝秘史』とは、モンゴル人がモンゴル語で書いた最も古い歴史小説的文献で、チンギス・ハーンの時代の草原における遊牧生活の様子がよく描かれています。また、後半部分のチンギス・ハーンの子孫に関する個所も、やはりモンゴル年代記と総称される、モンゴル人の手による歴史物語に基づいています。ですから、本書を通じて読むとモンゴル人のもの見方や世界観がよくわかるようになっています。
さらに、モンゴルの現代史まで言及。1924年のモンゴル人民共和国の建国や、日本の満洲全土占領とチンギス・ハーンの子孫のデムチュクドルンプ=徳王を総裁とする蒙古軍政府の成立。また、1962年、チンギス・ハーン生誕800年を記念して内蒙古自治区に建設されたチンギス・ハーン廟と文革によるそれの破壊。ソ連によるチンギス・ハーンからの歴史封印。そして現在再び復活し国民の象徴となったチンギス・ハーンの様子など、まさに巨視的な視点から世界史の重要な転換点がモンゴル、そしてチンギス・ハーンと非常に密接なかかわりがあったことを証明する、画期的な1冊となっています。
<本書の内容>
第一章 チンギス・ハーンの出現
第二章 草原の覇者から世界の帝王へ
第三章 チンギス・ハーンの祖先たち
第四章 遊牧世界の夜明け
第五章 チンギス・ハーンの子孫たち
第六章 モンゴル高原のハーンたち
第七章 現代のチンギス・ハーン
著者:岡田英弘(おかだ・ひでひろ)
1931年東京生まれ。歴史学者。中国史、モンゴル史、満洲史、日本古代史と幅広く研究し、まったく独自に「世界史」を打ち立てる。東京外国語大学名誉教授。東京大学文学部東洋史学科卒業。1957年『満文老とう』の共同研究により、史上最年少の26歳で日本学士院賞を受賞。アメリカ、西ドイツに留学後、ワシントン大学客員教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を歴任。
著書に『歴史とはなにか』(文藝春秋)、『世界史の誕生』『日本史の誕生』『倭国の時代』(筑摩書房)、『中国文明の歴史』(講談社)、『読む年表 中国の歴史』(ワック)、『モンゴル帝国から大清帝国へ』『<清朝史叢書>康熙帝の手紙』(藤原書店)他多数。監修に『真実の中国史【1840-1949】』『真実の満洲史【1894-1956】』(ビジネス社)などがある。
(著者)岡田英弘
〈価格〉2,500円+税
〈発売日〉2015年12月18日
〈出版元〉ビジネス社
著者への取材、企画ご協力、読者プレゼントご対応も承ります。
《 お問い合わせ先 》
株式会社ビジネス社 広報担当:松矢
〒162-0805 東京都新宿区矢来町114番地 神楽坂高橋ビル5F
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TEL 03-5227-1602/FAX 03-5227-1603