鈴鹿発- 世界各国のサーキットを転戦するマセラティのワンメイクレース「マセラティ トロフェオ MC ワールドシリーズ」(全6戦)第5戦の2日目決勝レースが10月25日(日)、鈴鹿サーキットで行われ、イタリアから参戦したアレッサンドロ・フォグリアーニが初勝利を収めました。
決勝レース第2戦、トップ10のスターティンググリッドは、前日のレース1の結果の下降順という規定により、フォグリアーニはポールポジションからスタート。見事デビューイヤーでの勝利をものにしました。もう一人のルーキー、アレキサンダー・ウエスト(香港)も2位でフィニッシュ。この2人は毎年マセラティがシーズン開始前にイタリア・ヴァッレルンガサーキットで開催するトレーニングスクール「マセラティ レーシングアカデミー」の今年の卒業生でした。3位はエイドリアン・デ・リーナー(ベルギー)、4位はリチャード・デニー(オーストラリア)、続く5位はエマニュエル・スムラーという順でした。アレッサンドロ・ラツェッティ(イタリア)は、レース終盤でコースアウトして順位を落としながらも、最終的には6位でフィニッシュしました。
このレースでは総合優勝争いのロメイン・モンティ(フランス)とリカルド・ラガッツィ(イタリア)のどちらにもポイントが付かなかったため、勝負の決着は12月のアブダビでの最終レースとなりました。しかしまだ41ポイントが残っているものの、依然として40ポイント差でリードしているモンティに、大きなアドバンテージがあることは間違いありません。
2日目の決勝レースで最初にコースアウトしてしまったのはラガッツィでした。スタート直後の第1コーナーでハンドルのコントロールを失い、コースバリアに激突しリタイアとなりました。リノ・クルティもアクシデントに見舞われてパンク。このレースでモンティは7ラップで事実上の戦線離脱。熾烈な順位争いをしていましたが、オーバーテイクを仕掛けた際にハンドルミスによりゲストドライバー中野信治の車に追突。押し出された中野選手の車はカルロ・クルティの車を巻き込みながらコースアウト。接触のペナルティとしてモンティには、ドライブスルーペナルティ25秒が走行タイムに加算されました。このクラッシュを受けセーフティカーが入り、コースアウトした2台を運び出す事態となりました。この収拾に5ラップがかかり、リスタート後はさらに2台のクラッシュが起こるという荒れた展開のレースとなりました。
「ものすごい事です、これは」レース後にフォグリアーニは笑顔で語りました。「今回が僕のマセラティ トロフェオシリーズでの最初の勝利なんです。しかも1シーズン目にですよ。とても幸せな気持ちです。スタートではこれ以上ないスタートを切ることができましたし、最大限の努力をしました。リスタートになっても集中するようにしたのが結局、最後に良い結果を生みました。最高のチャンピオンシップです」
また24日土曜日に開催された特別観戦イベントには、300名を超えるお客様がご来場されました。イベントの最後には、マセラティクラブオブジャパンのメンバーを中心に、マセラティオーナーによる現行モデルとクラッシクモデルのマセラティ、およそ100台による壮観なパレードランが行われました。
鈴鹿のレースの模様は、ヨーロッパではモーターズTVで放映。イタリアでは、Odeon24(チャンネル177)、Rete Economy(スカイチャンネル512)で放映の予定です。さらに北米ではインターネットサイトがレースを中継。日本でも24日(土)レース1決勝の模様をUstreamにてライブ中継し、国内外から1800を超えるアクセスがありました。25日(日)レース2決勝では残念な結果となりましたが、ゲストドライバーの中野信治選手が大いにレースを盛り上げてくれました。
レースの記録とデータは、MaseratiCorseのサイト(http://www.maseraticorse.com)にアップされます。またRadio Monte Carlo はドライバーのインタビューをライブでお届けするほか、レースのビデオプレゼンテーションは、次のサイトでもご覧いただけます。http://we.tl/MH4CWg06Nt
【ROUND5 -Race 2 result】
1. アレッサンドロ・フォグリアーニ - 43:20.920
2. アレキサンダー・ウエスト- 43:26.684
3. エイドリアン・デ・リーナー - 43:27.360
【ROUND5 総合順位】
1. ロメイン・モンティ 136ポイント
2. リカルド・ラガッツィ 96ポイント
3. リノ・クルティ 64ポイント
<お問い合わせ先>
マセラティ コールセンター 0120-965-120