ドイツの化学・消費財メーカー ヘンケルの日本法人ヘンケルジャパン株式会社(本社:東京都品川区 社長:玉置 眞)が開発した最新コーティング技術「エレクトロ セラミック コーティング(ECC)」を取り上げた、ヘンケルの開発者・技術者ストーリー「イノベーション」第3弾を2015年9月7日に発行しました。
「イノベーション」では、毎回1つの新製品についてその関係者たちに開発の裏側やこめられた思いをインタビュー形式でご紹介しています。
近年、省エネルギー目的や環境意識の高まりから、鋳鉄やステンレスに代わって軽金属を採用することがますます重要になっております。しかし軽金属は軽くて扱いやすいものの、産業用途向けには脆弱性といった問題が残ります。
そこでヘンケルは産業用軽金属に係るあらゆる問題を解決するため、独自のコーティング技術を開発しました。電解法により、軽金属表面に非常に優れた耐食性・耐熱性・耐摩耗性を持つ酸化チタン皮膜を形成する技術で、過酷な状況においても軽金属の使用を可能にします。
そのうえ、塗装密着性に優れており、基材の上に皮膜をつくり、さらに強い化学結合で密着しているコーティング技術は当社オリジナルのものです。
【「エレクトロ セラミック コーティング(ECC)」の製品特長】
・ヘンケルが日本を含む10カ国で特許を取得済み
・耐熱性・耐食性・耐摩耗性に優れた皮膜技術
・ECCの上に直接塗装できるため、従来必要だった化学処理皮膜やプライマーが不要になり、工程の削減が可能
「イノベーション」では、毎回1つの新製品についてその関係者たちに開発の裏側やこめられた思いをインタビュー形式でご紹介しています。
近年、省エネルギー目的や環境意識の高まりから、鋳鉄やステンレスに代わって軽金属を採用することがますます重要になっております。しかし軽金属は軽くて扱いやすいものの、産業用途向けには脆弱性といった問題が残ります。
そこでヘンケルは産業用軽金属に係るあらゆる問題を解決するため、独自のコーティング技術を開発しました。電解法により、軽金属表面に非常に優れた耐食性・耐熱性・耐摩耗性を持つ酸化チタン皮膜を形成する技術で、過酷な状況においても軽金属の使用を可能にします。
そのうえ、塗装密着性に優れており、基材の上に皮膜をつくり、さらに強い化学結合で密着しているコーティング技術は当社オリジナルのものです。
【「エレクトロ セラミック コーティング(ECC)」の製品特長】
・ヘンケルが日本を含む10カ国で特許を取得済み
・耐熱性・耐食性・耐摩耗性に優れた皮膜技術
・ECCの上に直接塗装できるため、従来必要だった化学処理皮膜やプライマーが不要になり、工程の削減が可能
<適用できる箇所は?>
船や自動車のエンジン部品、草刈り機のような小型エンジンの部品のほか、空調機器、調理器具、照明など、多種にわたる産業分野全般のコンポーネントに適用できます。
たとえばエンジンでいえば、同じエンジンでも部品によって求められる機能は細かく分かれます。エンジン内部の部品であれば摩耗しにくいことが重視されますし、船に使われる場合は塩害に強いことや腐食しにくいことなどが重要になりますが、ECCはそういったおのおのの要求にこたえます。
また、身近なもので新たに発展しそうなものの具体例として、複層構造フライパンが挙げられます。ECCの優れた塗装密着性により、へら等との摩擦に対する耐久性を高めることができ、メーカー側にとっては生産にかかる時間を大幅に短縮できるメリットもあります。現在の技術ではフライパン1つにつき1時間以上かかるところ、ECCならテフロンコーティングの前処理を省くことができるので、20分程度にまで短縮できます。
<今後の展望>
日本では現在アルミニウム加工がメインですが、将来的にはマグネシウム加工が大きく発展すると思われます。マグネシウムはコーティング後の塗装がうまくできないことが課題だったのですが、ECCにはきれいに色が乗るという特長があるため、非常に期待できる分野です。
ヘンケルでは現在、顧客がECCラインを自社でつくり運営する方法と、当社でコーティングを受託する2種類のビジネスモデルを提案しております。また、2016年中には量産ラインが完成します。ECCはこれから大きく拡大していくものと考えております。
・「イノベーション」最新号はこちらからごらんいただけます。 http://www.henkel.co.jp/press-media
※ ※ ※
ヘンケルについて
ヘンケルはブランドとテクノロジーのグローバルリーダーとして、ランドリー&ホームケア、ビューティーケア、アドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)の3つの分野で事業展開をしています。ヘンケルは1876年の創立以来、コンシューマービジネスおよび産業分野において、Persil (パーシル)、Schwarzkopf(シュワルツコフ)、Loctite(ロックタイト)などに代表される有名なブランドの数々と共に、グローバルにおけるマーケットリーダーとしての地位を維持しています。ヘンケルの従業員数は約50,000人であり、2014年の売上高は164億ユーロ、調整後の営業利益は26億ユーロを計上しました。ヘンケルの優先株はドイツ株式指数DAXのリストに入っております。
ヘンケルジャパンホームページ:http://www.henkel.co.jp
ヘンケルジャパンフェイスブックページ: http://www.facebook.com/HenkelJapan
※ ※ ※
-本件に関するお問合せ先-
ヘンケルジャパン株式会社 広報室 黒木
TEL:045-758-1707
e-mail: takeshi.kuroki@henkel.com
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船や自動車のエンジン部品、草刈り機のような小型エンジンの部品のほか、空調機器、調理器具、照明など、多種にわたる産業分野全般のコンポーネントに適用できます。
たとえばエンジンでいえば、同じエンジンでも部品によって求められる機能は細かく分かれます。エンジン内部の部品であれば摩耗しにくいことが重視されますし、船に使われる場合は塩害に強いことや腐食しにくいことなどが重要になりますが、ECCはそういったおのおのの要求にこたえます。
また、身近なもので新たに発展しそうなものの具体例として、複層構造フライパンが挙げられます。ECCの優れた塗装密着性により、へら等との摩擦に対する耐久性を高めることができ、メーカー側にとっては生産にかかる時間を大幅に短縮できるメリットもあります。現在の技術ではフライパン1つにつき1時間以上かかるところ、ECCならテフロンコーティングの前処理を省くことができるので、20分程度にまで短縮できます。
<今後の展望>
日本では現在アルミニウム加工がメインですが、将来的にはマグネシウム加工が大きく発展すると思われます。マグネシウムはコーティング後の塗装がうまくできないことが課題だったのですが、ECCにはきれいに色が乗るという特長があるため、非常に期待できる分野です。
ヘンケルでは現在、顧客がECCラインを自社でつくり運営する方法と、当社でコーティングを受託する2種類のビジネスモデルを提案しております。また、2016年中には量産ラインが完成します。ECCはこれから大きく拡大していくものと考えております。
・「イノベーション」最新号はこちらからごらんいただけます。 http://www.henkel.co.jp/press-media
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ヘンケルについて
ヘンケルはブランドとテクノロジーのグローバルリーダーとして、ランドリー&ホームケア、ビューティーケア、アドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)の3つの分野で事業展開をしています。ヘンケルは1876年の創立以来、コンシューマービジネスおよび産業分野において、Persil (パーシル)、Schwarzkopf(シュワルツコフ)、Loctite(ロックタイト)などに代表される有名なブランドの数々と共に、グローバルにおけるマーケットリーダーとしての地位を維持しています。ヘンケルの従業員数は約50,000人であり、2014年の売上高は164億ユーロ、調整後の営業利益は26億ユーロを計上しました。ヘンケルの優先株はドイツ株式指数DAXのリストに入っております。
ヘンケルジャパンホームページ:http://www.henkel.co.jp
ヘンケルジャパンフェイスブックページ: http://www.facebook.com/HenkelJapan
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-本件に関するお問合せ先-
ヘンケルジャパン株式会社 広報室 黒木
TEL:045-758-1707
e-mail: takeshi.kuroki@henkel.com
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