2014年11月20日 14:00

issue+design「地域しあわせラボ」ローカル・ハッピネス第4号発表【女性にとってしあわせな地域とは?】第一位は「沖縄県」女性の幸福度が高い地域ほど、出生率も高いことが明らかに。

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issue+designは、株式会社博報堂、慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科(前野隆司研究科委員長/教授)らと共同で、地域の幸福度を測定するオリジナル調査「地域しあわせ風土調査」を、全国15,000人を対象に実施いたしました。その調査結果を報告するリサーチレポート「ローカル・ハッピネス」第4号を2014年11月20日に発行いたしました。

「地域の課題に、市民の創造力を。」をテーマに、地域課題をデザインの持つ美と共感の力で解決するissue+designは、株式会社博報堂、慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科(前野隆司研究科委員長/教授)らと共同で、地域の幸福度を測定するオリジナル調査「地域しあわせ風土調査」を、全国15,000人を対象に実施いたしました。その調査結果を報告するリサーチレポート「ローカル・ハッピネス」第4号を発行いたしました。
┃女性がしあわせだと感じることができる地域の在り方とは┃

第4号のテーマは「女性にとってしあわせな地域とは?」。昨今、2030代女性が半減し出生数が激減する「消滅危機自治体」という言葉が話題になりました。日本社会は急激な人口減少の危機を迎えています。雇用不足により地方都市圏から大都市圏への人口流出が進むことが地域の人口減少に拍車をかけています。この危機を乗り越えるためにカギをにぎるのが、“地域における女性のしあわせ”です。そこで今回は、女性の幸福度について地域別に調査し、女性がしあわせだと感じることができる地域の在り方についてまとめました。

・女性がしあわせだと感じる地域、第一位は「沖縄県」。九州勢が上位を独占。
・女性の幸福度が高い地域ほど、出生率も高いことが明らかに。
・女性が地域に求めるものは「人とのつながり」。人が集う場づくりが大事。

今回の調査結果を踏まえ、人口減少を抑制し大都市圏への人口流出を防ぐために、いま地域が早急にやらなければならないことがいくつか見えてきました。一つは女性のしあわせを後押しする土壌づくりです。今回の調査では、未婚よりも既婚者、そして3人までは子供の数が多い方が女性はしあわせだと感じられることがわかっています。女性が出産し子育てしやすい環境をつくることが、女性および地域の幸福度を高めるために重要です。もう一つ、女性は男性よりも、地域の中での“人のつながり”を重要視していることがわかりました。こうした男女の違いを踏まえた地域インフラづくりをつくっていくことが、これからのまちづくりに求められています。

地域しあわせラボでは、今後人口減少が急激に進む日本、地域における住民のしあわせの本質と構造を調査・研究し、今回の「地域しあわせ風土調査」をベースに、全国の自治体向けに、住民の幸福度を最大化しするために必要なまちづくりや地域ビジョン・総合計画づくりを支援する調査・研究・コンサルティングサービスを提供してまいります。

また、リサーチレポート「ローカル・ハッピネス」は月1回のペースで今後も発表してまいります。

┃お問い合わせ┃

issue+design「地域しあわせラボ」運営事務局 担当:筧、白木、岡本、川合、小菅
TEL:03-6441-7752E-Mail:info@issueplusdesign.jp HPhttp://issueplusdesign.jp


【参考資料1】
女性がしあわせだと感じる地域第一位は「沖縄県」。九州勢が上位を独占。

女性がしあわせだと感じている地域(しあわせ風土スコア)の第1位は「沖縄県」となりました。2位は「鹿児島県」、3位は「熊本県」、4位は「宮崎県」となり、沖縄・九州地方が上位を占める形となりました。全国エリア別に見ても、西高東低の傾向が見られます

【参考資料2】
女性の幸福度が高い地域ほど、出生率も高いことが明らかに。
人口減少抑制のためには、女性のしあわせを後押しする土壌の豊かさが重要。

少子化による人口減少を抑制するためには出生率をあげる必要があります。地域の幸福度(しあわせ風土・土スコア)と出生率の関係を調べたところ、相関係数0.545と高い相関が見られました。地域に女性のしあわせを後押しする土壌が豊かであればあるほど、出生率はあがるということです。(「ローカル・ハッピネスNo.04」より一部抜粋 http://issueplusdesign.jp/download/lh004.pdf
【参考資料3】
女性は未婚よりも既婚者の方が幸福度が高い。
また子どもの数は3人目まで。

女性の人生としあわせにはどんな関係性があるでしょうか?
まずは結婚です。未婚、既婚で約100ポイントの差がありました。結婚してパートナーか?できることは、しあわせにつながるようです。子どもの数も面白い結果がみられました。子ども無しより1人、1人より2人、2人より3人がしあわせ、一方4人以上になると3人を下回ります。子どもが多いことはしあわせなものの、現代社会では3人が限界で、4人以上となると経済的な理由などで色々と困難が伴うのかもしれません。
職業別のスコアが興味深い結果です。最も高いのは自営業。専門職、公務員と続きます。この3つは大きな差がありません。そこから40ポイントほど離れて、専業主婦、また少し離れて会社員・役員、パート・アルバイト、大きくはなれて無職という結果です。会社員よりも専業主婦のスコアが高いのです。日本の会社組織は、女性にとってまだまだしあわせな職場環境ではないようです。

参考資料
女性が地域に求めるものは、「人とのつながり」。
女性の方が、人が集う場、楽しむ場をより求める傾向に。

女性がしあわせを感じる地域にはどんなインフラ、環境、生活条件が備わっているのか。男女別に地域しあわせ風土スコアと相関性の高い項目のトップ10を調べたところ、男女ではっきりと違いがあることがわかりました。
女性は「お祭り・イベント」(1位)、「地域活動の機会・支援」(2位)、「商店街・中心市街地」(6位)、「飲食・買い物店舗」(7位)など、人が集う場、楽しむ場を求めている傾向が見られます。さらに男性ではランクに入っていない「地域の知名度」(3位)や「国際性」(5位)など、地域外とのつながりや地域ブランド力もしあわせと関連しているようです。また、小・中・高教育が10位にあがるのも、女性ならではの子育ての視点でしょう。

一方、男性のランキングには自治体の情報提供(1位)、防災施設・制度(4位)、環境保護(6位)、高齢者支援(7位)、医療支援(8位)、公務員の対応(9位)が登場するのが特徴的です。女性と比べて日常生活に関連する項目が少なく、自分の将来を危惧し、安全・安心を担保していることがしあわせにつながるようです。(ローカル・ハッピネスNo.04より一部抜粋 http://issueplusdesign.jp/download/lh004.pdf
参考資料
「地域しあわせ風土調査」調査概要

調査地域:全国47都道府県
調査時期:2014228日~310
調査方法:インターネット調査
調査対象者:20歳から64歳までの男女、現在の地域に3年以上お住まいの社会人
サンプル数:15,000*各都道府県300サンプル(北海道のみ道東・道央・道南・道北各300)、男女各150名、20-34歳・35-49歳・50-64歳各100

「地域しあわせ風土スコア」

5つのしあわせ指標(感情・意欲・気持ち)を日常どの程度感じるかの「風スコア」と、それぞれの指標を後押しする土壌、風土がどれくらいあるかの「土スコア」を足し上げ算出。

地域のしあわせ5因子

慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科(前野隆司研究科委員長/教授)と共同開発した、人が地域でしあわせな人生を送るために必要な5つの心構え、気持ち、行動姿勢。

・やってみよう指標:熱中できる・得意なものがあり、目標に向けて頑張る
・ありがとう指標:人とのつながりを大切にし、感謝の気持ちを忘れない
・あなたらしく指標:人の目を気にせず、自分の信じたことをやりとげる
・なんとかなる指標:失敗や嫌なことにくよくよせず、前向きな気持ちで行動する
・ほっとする指標:毎日の生活や将来に対して不安を感じない

「地域しあわせ風土スコア」の算出方法

10の質問の5段階評価(非常によく当てはまる/少し当てはまる/どちらともいえない/あまり当てはまらない/全くあてはまらない)のトップ2ボックス(非常によく当てはまる+少し当てはまる)の合計パーセントを足したものを「地域しあわせ風土スコア」(「風」「土」それぞれのスコアを加算)と定義。

「風」10の質問
やってみよう指標
 1.得意としていることがある
 2.何か、目的・目標を持ってやっていることがある
■ありがとう指標
 3.人を喜ばせることが好きだ
 4.いろいろなことに感謝するほうだ
■なんとかなる指標
 5.いまかかえている問題はだいたいなんとかなると思う
 6.失敗やいやなことに対し、あまりくよくよしない
■あなたらしく指標
 7.自分と他人をあまり比べないほうだ
 8.他人の目を気にせずに、自分がやるべきだと思うことはやる
■ほっとする指標
 9.現在の暮らしや、自分の将来への不安は少ないほうだ
 10.自分は安全な生活を送っていると思う

「土」10の質問
やってみよう指標
 1.自分の好きなこと、得意なことに熱中している人が多い地域性、風土
 2.目標を持って頑張る人を応援する地域性、風土
■ありがとう指標
 3.助け合いや感謝の気持ちを大切にする地域性、風土
 4.人間関係が豊かで、挨拶や笑顔あふれる地域性、風土
■なんとかなる指標
 5.挑戦することを応援し、失敗を許容する地域性、風土
 6.楽観的、前向きな地域性、風土
■あなたらしく指標
 7.人と違うこと、個性を大切にする地域性、風土
 8.よそもの、若者、マイノリテイなど多様な人を受け入れる地域性、風土
■ほっとする指標
 9.食べものや、住まいには困らない地域性、風土
 10.身の危険を感じず、安全に暮らせる地域性、風土

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添付資料

会社概要

商号
特定非営利活動法人イシュープラスデザイン(トクテイヒエイリカツドウホウジンイシュープラスデザイン)
代表者
筧 裕介(カケイ ユウスケ)
所在地
〒107-6322
東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー 11F 1107C i+d
TEL
03-6441-7752
業種
デザイン・イベント
上場先
未上場
従業員数
10名未満
会社HP
http://issueplusdesign.jp/

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