【プログラム】
[10:00-10:10]
OPENING
[10:10-11:10]
セッション1:クラウドコンピューティングにおけるセキュリティ・プライバシー技術の動向
クラウドコンピューティングが普及していく過程において、セキュリティの問題はクラウド使用者にとっても提供者にとっても主要な課題であり続けている。しかし、セキュリティに関する漠然とした不安が先行した初期の段階から、セキュアなクラウド環境を構築するために提供されている様々な技術やサービスにより、現在では、より具体的な議論が行われるようになってきた。結果としてクラウドコンピューティングがカバーするワークロードの範囲が広がりつつある。本講演では、クラウドコンピューティングにおけるセキュリティ・プライバシーにおける観点と課題をまとめ、それに対応する技術の動向について概説する。
講師:浦本 直彦(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 主席研究員)
[11:25-12:25]
セッション2:パーソナルデータとプライバシー保護データ解析
個人のプロファイルや行動履歴など、プライバシーに関わるビッグデータの蓄積は、画期的なサービスを生み出す源泉としての、高度利活用が期待される反面、そのプライバシー保護も重要な問題としてクローズアップされている。特に個人特定を高い確率で可能にする詳細度の高い情報、医療情報、差別を引き起こしかねない機微な情報などは、プライバシー侵害時の影響が大きいため慎重な取り扱いを要する。講演では、代表的なデータプライバシー保護技術である秘密計算と差分プライバシーの技術を導入し、そのプライバシー保護データ解析への応用を紹介する。
講師:佐久間 淳(筑波大学 コンピュータサイエンス専攻 准教授)
[12:25-13:40]
お昼休憩
[13:40-14:40]
セッション3:スマートフォンにおけるプライバシー保護
スマートフォンでは、位置情報、通信履歴などの利用者情報をアプリから取得できるため利便性の高いサービスを活用できる一方で、十分な説明をしないまま利用者情報を収集するアプリもあり、利用者の不安が増加している。このような状況を受けて、総務省ではSPI(スマートフォン・プライバシー・イニシアティブi、ii)を公表し、利用者情報の適切な取り扱い(透明性の確保と利用者承諾のあり方)について提言している。そこで本講演では、SPI、諸外国のモバイルアプリにおけるプライバシーに関する動向、パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱、などの状況を整理し、スマートフォンにおけるプライバシー保護についてご説明いたします。また、KDDIの運営するアプリマーケットにおけるアプリのプライバシー審査技術についてご紹介いたします。
講師:川端 秀明(株式会社KDDI研究所 ネットワークセキュリティグループ 研究員)
[14:55-15:55]
セッション4:モバイル・クラウド時代の次世代高機能暗号技術
現在、クラウドをはじめとする近年のネットワーク社会の著しい充実化に伴い、そのための新たな暗号技術が強く求められている。たとえば、利用者たちは、クラウドストレージ等を介して、どこでも自分のデータを閲覧したり、また、第三者との共有を行ったりすることができる反面、それらのデータを悪意ある攻撃者に奪われ、意図しない形で不当に利用されることもありうる。つまり、利便性と安全性は表裏一体であり、いかに利便性が高度化したとしても、そのような利便性に影響を与えることなく安全性を維持することは容易でなく、そのための機能を備えた新たな暗号を設計することが必要となっている。本講演においては、そのような次世代高機能暗号技術について紹介を行う。
講師:花岡 悟一郎(産業技術総合研究所 セキュアシステム研究部門 研究グループ長)
[16:10-17:10]
セッション5:パーソナルデータの利活用と保護において技術者が知っておくべき法的要件
政府はパーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱を今夏公表し、来年法改正する。それによってビッグデータの収集・分析による新産業や新サービスの創出をすることで、イノベーション創出に寄与するとしている。それらの創出を具現化するために、モバイルやクラウドといったIT技術の応用は不可欠となる。このときパーソナルデータを保護する要件がどうなっているかを理解した上で、技術開発の方向性を見極めていかないと、結果的にその技術を使ったサービス等が、個人の権利利益やプライバシーの侵害とみなされてしまいかねない。そのような要件については法務担当者が理解し、サービスや技術開発内容を随時レビューすればよいと思うかもしれないが、それよりも技術者自身がある程度の理解もしておく方が、手戻りを少なくすることができる。本セッションでは、技術者が知っておくべき制度改正の背景や内容について概説する。
講師:佐藤 慶浩(日本ヒューレット・パッカード株式会社 個人情報保護対策室 チーフ・プライバシー・オフィサー)
【開催場所】
【本会場(東京)で行われるセミナーを遠隔会場(大阪)に中継いたします】
・本会場(東京):化学会館7Fホール
・遠隔会場(大阪):大阪大学中之島センター 5F 講義室507
詳細は以下をご参照ください。
http://www.ipsj.or.jp/event/seminar/2014/access.html
【参加費】
http://www.ipsj.or.jp/event/seminar/2014/fee.html
【セミナー詳細・お申込・お問い合わせページ】
http://www.ipsj.or.jp/event/seminar/2014/index.html
【問合せ先】
一般社団法人情報処理学会 事業部門
jigyo@ipsj.or.jp Tel.03-3518-8373
http://www.ipsj.or.jp
[10:00-10:10]
OPENING
[10:10-11:10]
セッション1:クラウドコンピューティングにおけるセキュリティ・プライバシー技術の動向
クラウドコンピューティングが普及していく過程において、セキュリティの問題はクラウド使用者にとっても提供者にとっても主要な課題であり続けている。しかし、セキュリティに関する漠然とした不安が先行した初期の段階から、セキュアなクラウド環境を構築するために提供されている様々な技術やサービスにより、現在では、より具体的な議論が行われるようになってきた。結果としてクラウドコンピューティングがカバーするワークロードの範囲が広がりつつある。本講演では、クラウドコンピューティングにおけるセキュリティ・プライバシーにおける観点と課題をまとめ、それに対応する技術の動向について概説する。
講師:浦本 直彦(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 主席研究員)
[11:25-12:25]
セッション2:パーソナルデータとプライバシー保護データ解析
個人のプロファイルや行動履歴など、プライバシーに関わるビッグデータの蓄積は、画期的なサービスを生み出す源泉としての、高度利活用が期待される反面、そのプライバシー保護も重要な問題としてクローズアップされている。特に個人特定を高い確率で可能にする詳細度の高い情報、医療情報、差別を引き起こしかねない機微な情報などは、プライバシー侵害時の影響が大きいため慎重な取り扱いを要する。講演では、代表的なデータプライバシー保護技術である秘密計算と差分プライバシーの技術を導入し、そのプライバシー保護データ解析への応用を紹介する。
講師:佐久間 淳(筑波大学 コンピュータサイエンス専攻 准教授)
[12:25-13:40]
お昼休憩
[13:40-14:40]
セッション3:スマートフォンにおけるプライバシー保護
スマートフォンでは、位置情報、通信履歴などの利用者情報をアプリから取得できるため利便性の高いサービスを活用できる一方で、十分な説明をしないまま利用者情報を収集するアプリもあり、利用者の不安が増加している。このような状況を受けて、総務省ではSPI(スマートフォン・プライバシー・イニシアティブi、ii)を公表し、利用者情報の適切な取り扱い(透明性の確保と利用者承諾のあり方)について提言している。そこで本講演では、SPI、諸外国のモバイルアプリにおけるプライバシーに関する動向、パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱、などの状況を整理し、スマートフォンにおけるプライバシー保護についてご説明いたします。また、KDDIの運営するアプリマーケットにおけるアプリのプライバシー審査技術についてご紹介いたします。
講師:川端 秀明(株式会社KDDI研究所 ネットワークセキュリティグループ 研究員)
[14:55-15:55]
セッション4:モバイル・クラウド時代の次世代高機能暗号技術
現在、クラウドをはじめとする近年のネットワーク社会の著しい充実化に伴い、そのための新たな暗号技術が強く求められている。たとえば、利用者たちは、クラウドストレージ等を介して、どこでも自分のデータを閲覧したり、また、第三者との共有を行ったりすることができる反面、それらのデータを悪意ある攻撃者に奪われ、意図しない形で不当に利用されることもありうる。つまり、利便性と安全性は表裏一体であり、いかに利便性が高度化したとしても、そのような利便性に影響を与えることなく安全性を維持することは容易でなく、そのための機能を備えた新たな暗号を設計することが必要となっている。本講演においては、そのような次世代高機能暗号技術について紹介を行う。
講師:花岡 悟一郎(産業技術総合研究所 セキュアシステム研究部門 研究グループ長)
[16:10-17:10]
セッション5:パーソナルデータの利活用と保護において技術者が知っておくべき法的要件
政府はパーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱を今夏公表し、来年法改正する。それによってビッグデータの収集・分析による新産業や新サービスの創出をすることで、イノベーション創出に寄与するとしている。それらの創出を具現化するために、モバイルやクラウドといったIT技術の応用は不可欠となる。このときパーソナルデータを保護する要件がどうなっているかを理解した上で、技術開発の方向性を見極めていかないと、結果的にその技術を使ったサービス等が、個人の権利利益やプライバシーの侵害とみなされてしまいかねない。そのような要件については法務担当者が理解し、サービスや技術開発内容を随時レビューすればよいと思うかもしれないが、それよりも技術者自身がある程度の理解もしておく方が、手戻りを少なくすることができる。本セッションでは、技術者が知っておくべき制度改正の背景や内容について概説する。
講師:佐藤 慶浩(日本ヒューレット・パッカード株式会社 個人情報保護対策室 チーフ・プライバシー・オフィサー)
【開催場所】
【本会場(東京)で行われるセミナーを遠隔会場(大阪)に中継いたします】
・本会場(東京):化学会館7Fホール
・遠隔会場(大阪):大阪大学中之島センター 5F 講義室507
詳細は以下をご参照ください。
http://www.ipsj.or.jp/event/seminar/2014/access.html
【参加費】
http://www.ipsj.or.jp/event/seminar/2014/fee.html
【セミナー詳細・お申込・お問い合わせページ】
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【問合せ先】
一般社団法人情報処理学会 事業部門
jigyo@ipsj.or.jp Tel.03-3518-8373
http://www.ipsj.or.jp