2014年10月2日、パリ発 -マセラティブランドの創業100周年を記念して、今年3月にジュネーブで発表された100台限定の市販モデル「マセラティ クアトロポルテ ゼニア リミテッド・エディション」に続き、マセラティとエルメネジルド ゼニアのパートナーシップがさらに進化。他に類をみないコンセプト カー「ギブリ エルメネジルド ゼニア エディション」がパリ・モーターショーでワールドプレミアを飾りました。
エルメネジルド ゼニアと共同でデザインされた「マセラティ ギブリS Q4」は、そのスタイリングにきわめて斬新な独自の解釈を与えました。ダイナミックで現代的なスタイルは、細部に至るまでこだわりを持つ最高級を求めるお客様をターゲットとし、将来の市販モデルとしてのデビューを視野に新たに製作されました。新色のボディには3層構造の塗装が施され、20インチホイールは専用カラーを採用。インテリアには最高級レザーと貴重なゼニア糸を組み合わせることで実現したアクセントカラーが、優雅さとエクスクルーシビティの究極を表現しています。
その他、マセラティブースには多彩なラインアップが登場。例えば、「マセラティ クアトロポルテGT S」は新たなエクステリアデザインに一新。2015年モデルでは標準装備の選択肢も拡大しています。また、 このモデルにはディーゼル エンジン仕様も用意されています。さらに、創業100周年を記念する「マセラティ グラントゥーリズモMCストラダーレ・センテニアル・スペシャル・エディション」および「マセラティ グランカブリオMCセンテニアル・スペシャル・エディション」とともに、S Q4とディーゼル エンジン仕様の2台の「ギブリ」も展示されます。
マセラティ伝統のスポーツの血統がセンテニアル・スペシャル エディションの「グラントゥーリズモ」、そして「グランカブリオ」に反映されているとすれば、マセラティの未来形は今年5月に開催されたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで、コンセプトカー&プロトタイプ・デザイン・アワードを受賞したコンセプトカー「マセラティ アルフィエーリ」です。マセラティ創業100周年を記念して誕生した「マセラティ アルフィエーリ」は、ブランドの様式的な伝統を探求し、未来のデザインの方向性を予感させます。
「マセラティギブリエルメネジルドゼニアエディション」
パリ モーターショーで世界初公開された「マセラティ ギブリS Q4」のエルメネジルド ゼニア コンセプトは、特別な塗装仕上げ、素材およびトリムによって、現行の「ギブリ」レンジとは一線を画します。洗練されたデザインと技術的なダイナミズムをスタイリッシュに融合させた、まさに対極の調和の結晶とも言うべきモデルです。
未来のマセラティ製品ラインアップの刷新に向けての最初の節目として、このコンセプトカーのために開発された専用トリムは、エルメネジルド ゼニアと共同でデザインされ、究極の現代的なアピアランスを作り出すために車両のインテリアに適合させた素材を採用。その結果、個性を強調するとともに美的価値が高められ、このコンセプトカーをさらに特別なものとしています。
エクステリアは新たな専用色であるアッズーロ アストロが特徴的です。プロダクションテクノロジーによる3層の顔料が基本となり、仕上げの深み、輝きにグラデーションの視覚効果が加わり、最も明るい部分では青色、暗い部分に移行するに従ってアッシュグレーに変化します。この特別色に使用されるアルミニウム顔料は、デザインラインを際立たせるとともに、ボディに力強い雰囲気を与えます。車両の造形された輪郭線は使用されているカラーによって強く強調され、クリアのトップコートが深みと強い輝きを生み出しています。
また、このコンセプトカーのために開発された目を引くカラーの20インチ・ウラーノ ホイールも外観上の大きな特徴です。このリキッドメタルと呼ばれる仕上げは、車両デザインにおけるスポーツスタイル、ハイテクノロジー、およびラグジュアリーというイメージを強調します。
マセラティとゼニアのパートナーシップから生まれるファッション上のメリットとして、スタイルの重点がインテリアに置かれていることが挙げられます。「マセラティ クアトロポルテ ゼニア リミテッド・エディション」で共有した体験によって、エルメネジルド ゼニアは本質的でソフトな手触りと、エレガントでテクニカルな外観を両立させたシルク100%のファブリックを開発。これにより、きわめて強い視覚的なインパクトを生み出しています。
レザーのトーンとゼニア アンスラサイト シルクを採用したツートンカラーの2つの素材で構成されるインテリアから読み取られるキーワードは、ダイナミズムと現代的なフィーリングです。
ポルトローナ・フラウ社製のナチュラルカラーレザーには、エルメネジルド ゼニアのマイクロヘリンボーン織りのシルクが組み合わされ、この織り模様はインテリアを大きく特徴付けています。元来洗練された素材であるシルクに、手作業でマクロヘリンボーン模様のステッチを施して加飾し、シートのパイピングで仕上げています。ドアパネルにも、見事にマッチした白黒のシルクジャージが交互のリブ織りで強調されています。
シートにはナチュラルカラーのエクストラファイン・グレインレザーが採用され、シートおよびバックレスト中央部分のシルクインサートと同じライトグレーのステッチが施されています。そのシルク インサートは垂直方向のマイクロヘリンボーン織りで、中央部は特殊な織りが成されており、ソフトなフィーリングが創出されています。またサイドにはレザーパイピングが施されています。
ドアのセンター部は、斜めのロールパターンで飾られたゼニア シルクジャージでカバーされ、美しく組み合わせた色調のステッチおよび交互のリブ織りで構成されています。ルーフライニング、トップピラーおよびサンバイザーにも同じファブリックが使用されています。このサンバイザーの内側のブランドラベルには「Ermenegildo Zegna Exclusively for Maserati」と表示されています。インテリアの洗練されたラグジュアリーな仕上げは、トライデントのエンブレムが刺繍されたアクセントカラーのステッチが施されたヘッドレストにも見られます。
「マセラティ ギブリ エルメネジルド ゼニア エディション」のダイナミズムは、広々としたセンタートンネルとドアパネルに取り付けられた光沢のあるカーボンファイバー製のインサートに反映されています。精巧なあや織と、クリアで厚みのあるカーボンファイバーにより、この素材は車内空間のダイナミックでテクニカル、そして卓越した品質を強調します。
このコンセプトカーでは、ブラックのフロアマットカバーも個性を放っています。レザーインサートが取り付けられ、「Ghibli」の名前が刺繍されています。また、エッジにナチュラルカラーのレザーがあしらわれ、アルミの削り出しで形成されたボタンでフロアに固定します。ドアシルプレートも、専用デザインの重要な要素です。同じくアルミから削り出され、サテン仕上げされたシルプレートには、カーボンファイバーの インサートが配され、「Maserati」のロゴが施されています。専用の「Ermenegildo Zegna Edition」のプ レートがセンターピラーの外側と前席の間のセンタートンネルに取り付けられています。
搭載される高性能V6ツインターボエンジンは、最高出力410 hp、最大トルク550 Nmを発揮します。「Q4」4輪駆動システムを介して、0~100 km/hを4.8秒で駆け抜け、最高速度は284 km/hに達します。
「マセラティクアトロポルテGT S」および2015年モデル
2015年モデルの生産は2014年6月から開始されました。「クアトロポルテ」の最上位グレードである 「GT S」では、新たな特長が多数導入されたのに加え、広範囲な再設計が行われています。このモデルは、530hpを発揮する強力なV8ツインターボエンジンを搭載し、後輪駆動となっています。
標準装備をいっそう拡充させながら行われた変更は、ラインアップ中“最もラグジュアリーなクアトロポルテ”であることがひと目でわかることを狙いとしています。
美学的見地から、エクステリアはリアにGT Sのエンブレム・バッヂを追加しました。フロントスポイラー、サイドシルおよびリアバンパーのボトムストリップが新たにボディカラーにマッチした色となり、フロントグリルはグロスブラックのフレームとなっています。フロントグリルの中央のトライデントエンブレム、およびリアピラーの象徴的な「サエッタ」ロゴに、よりハイパフォーマンスなモデルのみ採用されているレッドのストライプアクセントが与えられています。また、標準ホイールもデザインが変更されています。サイズは同じく20インチですが鍛造となり、軽量化が図られています。ホイールはアンスラサイトグレー・カラーで、表面にはダイアモンドスムージング処理およびマット仕上げが施され、同色のホイールキャップにはこのモデル専用のレッドのトライデントのエンブレムがあしらわれています。スリムラインのホイール・スポークを通して、車両の高い性能を示す、GT Sのみに装備されるアルマイト加工処理されたレッドのブレーキキャリパーが存在感を放っています。
インテリアは、フル・ファイングレイン・レザーが標準となり、また、こちらも標準装備のブラックピアノでラッカー塗装されたトリムでアップグレードされています。インテリアのディテールとして、ダッシュ ボードセンターの時計に採用された小型のGT Sバッヂと赤色のポインター、レザーインサートが施され、「GT S」ロゴが刺繍された運転席フロアマットなどが追加されています。
マセラティブランドの2015年モデルから、GT S以外の「クアトロポルテ」のオプションもさらに充実しています。例えばボディカラーは、新たなグレー2色(メタリックカラーのグリージオ、メタルシェントカラーのグリジオ・マラテア)、および3層構造コーティングテクノロジーが採用されたビアンコ・アルピが追加されました。
また、ダイアモンドスムース加工とクリアマット仕上げが施されたアンスラサイトの19インチホイール、およびGT Sの新しい鍛造20インチホイールと同デザインで、マシンポリッシュ仕上げが施された2種類の新しいホイールから選ぶことができます。
デュアルカラーデザインのブラックレザーにレッドのステッチ、およびエレガントなフルレザー、トルトラ・インテリア等、新たなアクセントカラーのステッチの組み合わせと、2つの新たなレザーカラーが加わり、より多くのインテリアトリムも用意されています。V6ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジン仕様にもピアノブラックのラッカー塗装されたトリムインサートおよびステアリングホイールインサートが用意されました。ステアリングホイールでは、ラッカー仕上げのエボニーウッド・オプションも選択できます。
モータースポーツ
マセラティのワンメイクレースシリーズ「マセラティ トロフェオ ワールドシリーズ」は、10月11日、12日の週末に上海で2014年の最後から2番目のレースが、また12月のアブダビで最終戦が開催され、そこですべてのタイトルが授与されます。今シーズンは、ヴァッレルンガでのテストから始まり、ベルギーのスパ、ハンガロリンク、シルバーストーンと続きました。また、チャンピオンシップの海外ラウンドは、米国のVIRレースで始まりました。「マセラティ トロフェオ ワールドシリーズ」は、それぞれのラウンドで20チーム以上が数々のバトルを繰り広げる厳しいシリーズです。これは今年創業100周年を迎えたマセラティブランドの魅力と同時に、レーススケジュールに世界屈指のサーキットが含まれる、大きな成功を収めているチャンピオンシップであることの証明です。
一方、6年目となる次のシリーズの現在策定中のガイドラインでは、2015年シーズンも「グラントゥーリズモMCトロフェオ レーシングカー」は、ヨーロッパ、アメリカ、アジアで6戦することが決定しています。数カ月以内に正式発表される新規定にはレース日程の見直しが含まれますが、総レース時間は変更されません。このシリーズは、ワールドシリーズとしては最も長時間におよぶレースのひとつです。
米国での「マセラティ トロフェオ ワールドシリーズ(#MaseratiTrofeo)」の最終戦では、#SensingSpeedという新たなメディアプロジェクトがデビューしました。革新的なカスタム追跡テクノロジーによって、 サーキットでの車両位置、車速、車内でのユニークなマセラティサウンド、ドライバーの心拍数などリアルタイムのパラメーターを収集することができます。これによって、#MaseratiTrofeoを完全に異なる角度から体験できるようになりました。すべてのパラメーターを組み合わせ、それぞれのドライバーの「アドレナリン指数」も算出されます。
#SensingSpeedプロジェクトは今後も継続的に開発を続け、上海およびアブダビの#MaseratiTrofeo戦でも使用されます。詳細については、以下のリンクをご覧ください。
http://sensingspeed.maseraticorse.com
2014年のマセラティ:商業的に好調な1年
マセラティは生産を行っているほとんどの市場で、前年を上回る販売を達成し、8カ月連続でとどまることを知らない好調な業績を記録しました。
北米の出荷台数は8,151台で前年同期比312%増、中国では5,488台の前年同期比650%を達成しました。
継続的な業績の拡大傾向はすべての主要ヨーロッパ市場おいても同様で、2014年初めからの出荷台数は合計4,183台に達し、前年1月~8月期と比較して、平均でほぼ400%の増加しました。
この成功の主な要因のひとつは、イタリアにおけるヨーロッパ市場のトップ地位の確立です。2014年の 1月から8月までの新車登録台数は898台に上り、前年同期比600%増でした。
マセラティが展開するその他の世界市場では、3,050台が出荷され、前年同期比216%増となっています。日本でも、2014年の1月から8月までの新車登録台数は778台に上り、前年同期比324%を達成しました。マセラティは日本国内で、新車登録台数の伸び率が最も高いメーカーとなりました。
<お問い合わせ先>
マセラティ コールセンター 0120-965-120
エルメネジルド ゼニアと共同でデザインされた「マセラティ ギブリS Q4」は、そのスタイリングにきわめて斬新な独自の解釈を与えました。ダイナミックで現代的なスタイルは、細部に至るまでこだわりを持つ最高級を求めるお客様をターゲットとし、将来の市販モデルとしてのデビューを視野に新たに製作されました。新色のボディには3層構造の塗装が施され、20インチホイールは専用カラーを採用。インテリアには最高級レザーと貴重なゼニア糸を組み合わせることで実現したアクセントカラーが、優雅さとエクスクルーシビティの究極を表現しています。
その他、マセラティブースには多彩なラインアップが登場。例えば、「マセラティ クアトロポルテGT S」は新たなエクステリアデザインに一新。2015年モデルでは標準装備の選択肢も拡大しています。また、 このモデルにはディーゼル エンジン仕様も用意されています。さらに、創業100周年を記念する「マセラティ グラントゥーリズモMCストラダーレ・センテニアル・スペシャル・エディション」および「マセラティ グランカブリオMCセンテニアル・スペシャル・エディション」とともに、S Q4とディーゼル エンジン仕様の2台の「ギブリ」も展示されます。
マセラティ伝統のスポーツの血統がセンテニアル・スペシャル エディションの「グラントゥーリズモ」、そして「グランカブリオ」に反映されているとすれば、マセラティの未来形は今年5月に開催されたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで、コンセプトカー&プロトタイプ・デザイン・アワードを受賞したコンセプトカー「マセラティ アルフィエーリ」です。マセラティ創業100周年を記念して誕生した「マセラティ アルフィエーリ」は、ブランドの様式的な伝統を探求し、未来のデザインの方向性を予感させます。
「マセラティギブリエルメネジルドゼニアエディション」
パリ モーターショーで世界初公開された「マセラティ ギブリS Q4」のエルメネジルド ゼニア コンセプトは、特別な塗装仕上げ、素材およびトリムによって、現行の「ギブリ」レンジとは一線を画します。洗練されたデザインと技術的なダイナミズムをスタイリッシュに融合させた、まさに対極の調和の結晶とも言うべきモデルです。
未来のマセラティ製品ラインアップの刷新に向けての最初の節目として、このコンセプトカーのために開発された専用トリムは、エルメネジルド ゼニアと共同でデザインされ、究極の現代的なアピアランスを作り出すために車両のインテリアに適合させた素材を採用。その結果、個性を強調するとともに美的価値が高められ、このコンセプトカーをさらに特別なものとしています。
エクステリアは新たな専用色であるアッズーロ アストロが特徴的です。プロダクションテクノロジーによる3層の顔料が基本となり、仕上げの深み、輝きにグラデーションの視覚効果が加わり、最も明るい部分では青色、暗い部分に移行するに従ってアッシュグレーに変化します。この特別色に使用されるアルミニウム顔料は、デザインラインを際立たせるとともに、ボディに力強い雰囲気を与えます。車両の造形された輪郭線は使用されているカラーによって強く強調され、クリアのトップコートが深みと強い輝きを生み出しています。
また、このコンセプトカーのために開発された目を引くカラーの20インチ・ウラーノ ホイールも外観上の大きな特徴です。このリキッドメタルと呼ばれる仕上げは、車両デザインにおけるスポーツスタイル、ハイテクノロジー、およびラグジュアリーというイメージを強調します。
マセラティとゼニアのパートナーシップから生まれるファッション上のメリットとして、スタイルの重点がインテリアに置かれていることが挙げられます。「マセラティ クアトロポルテ ゼニア リミテッド・エディション」で共有した体験によって、エルメネジルド ゼニアは本質的でソフトな手触りと、エレガントでテクニカルな外観を両立させたシルク100%のファブリックを開発。これにより、きわめて強い視覚的なインパクトを生み出しています。
レザーのトーンとゼニア アンスラサイト シルクを採用したツートンカラーの2つの素材で構成されるインテリアから読み取られるキーワードは、ダイナミズムと現代的なフィーリングです。
ポルトローナ・フラウ社製のナチュラルカラーレザーには、エルメネジルド ゼニアのマイクロヘリンボーン織りのシルクが組み合わされ、この織り模様はインテリアを大きく特徴付けています。元来洗練された素材であるシルクに、手作業でマクロヘリンボーン模様のステッチを施して加飾し、シートのパイピングで仕上げています。ドアパネルにも、見事にマッチした白黒のシルクジャージが交互のリブ織りで強調されています。
シートにはナチュラルカラーのエクストラファイン・グレインレザーが採用され、シートおよびバックレスト中央部分のシルクインサートと同じライトグレーのステッチが施されています。そのシルク インサートは垂直方向のマイクロヘリンボーン織りで、中央部は特殊な織りが成されており、ソフトなフィーリングが創出されています。またサイドにはレザーパイピングが施されています。
ドアのセンター部は、斜めのロールパターンで飾られたゼニア シルクジャージでカバーされ、美しく組み合わせた色調のステッチおよび交互のリブ織りで構成されています。ルーフライニング、トップピラーおよびサンバイザーにも同じファブリックが使用されています。このサンバイザーの内側のブランドラベルには「Ermenegildo Zegna Exclusively for Maserati」と表示されています。インテリアの洗練されたラグジュアリーな仕上げは、トライデントのエンブレムが刺繍されたアクセントカラーのステッチが施されたヘッドレストにも見られます。
「マセラティ ギブリ エルメネジルド ゼニア エディション」のダイナミズムは、広々としたセンタートンネルとドアパネルに取り付けられた光沢のあるカーボンファイバー製のインサートに反映されています。精巧なあや織と、クリアで厚みのあるカーボンファイバーにより、この素材は車内空間のダイナミックでテクニカル、そして卓越した品質を強調します。
このコンセプトカーでは、ブラックのフロアマットカバーも個性を放っています。レザーインサートが取り付けられ、「Ghibli」の名前が刺繍されています。また、エッジにナチュラルカラーのレザーがあしらわれ、アルミの削り出しで形成されたボタンでフロアに固定します。ドアシルプレートも、専用デザインの重要な要素です。同じくアルミから削り出され、サテン仕上げされたシルプレートには、カーボンファイバーの インサートが配され、「Maserati」のロゴが施されています。専用の「Ermenegildo Zegna Edition」のプ レートがセンターピラーの外側と前席の間のセンタートンネルに取り付けられています。
搭載される高性能V6ツインターボエンジンは、最高出力410 hp、最大トルク550 Nmを発揮します。「Q4」4輪駆動システムを介して、0~100 km/hを4.8秒で駆け抜け、最高速度は284 km/hに達します。
「マセラティクアトロポルテGT S」および2015年モデル
2015年モデルの生産は2014年6月から開始されました。「クアトロポルテ」の最上位グレードである 「GT S」では、新たな特長が多数導入されたのに加え、広範囲な再設計が行われています。このモデルは、530hpを発揮する強力なV8ツインターボエンジンを搭載し、後輪駆動となっています。
標準装備をいっそう拡充させながら行われた変更は、ラインアップ中“最もラグジュアリーなクアトロポルテ”であることがひと目でわかることを狙いとしています。
美学的見地から、エクステリアはリアにGT Sのエンブレム・バッヂを追加しました。フロントスポイラー、サイドシルおよびリアバンパーのボトムストリップが新たにボディカラーにマッチした色となり、フロントグリルはグロスブラックのフレームとなっています。フロントグリルの中央のトライデントエンブレム、およびリアピラーの象徴的な「サエッタ」ロゴに、よりハイパフォーマンスなモデルのみ採用されているレッドのストライプアクセントが与えられています。また、標準ホイールもデザインが変更されています。サイズは同じく20インチですが鍛造となり、軽量化が図られています。ホイールはアンスラサイトグレー・カラーで、表面にはダイアモンドスムージング処理およびマット仕上げが施され、同色のホイールキャップにはこのモデル専用のレッドのトライデントのエンブレムがあしらわれています。スリムラインのホイール・スポークを通して、車両の高い性能を示す、GT Sのみに装備されるアルマイト加工処理されたレッドのブレーキキャリパーが存在感を放っています。
インテリアは、フル・ファイングレイン・レザーが標準となり、また、こちらも標準装備のブラックピアノでラッカー塗装されたトリムでアップグレードされています。インテリアのディテールとして、ダッシュ ボードセンターの時計に採用された小型のGT Sバッヂと赤色のポインター、レザーインサートが施され、「GT S」ロゴが刺繍された運転席フロアマットなどが追加されています。
マセラティブランドの2015年モデルから、GT S以外の「クアトロポルテ」のオプションもさらに充実しています。例えばボディカラーは、新たなグレー2色(メタリックカラーのグリージオ、メタルシェントカラーのグリジオ・マラテア)、および3層構造コーティングテクノロジーが採用されたビアンコ・アルピが追加されました。
また、ダイアモンドスムース加工とクリアマット仕上げが施されたアンスラサイトの19インチホイール、およびGT Sの新しい鍛造20インチホイールと同デザインで、マシンポリッシュ仕上げが施された2種類の新しいホイールから選ぶことができます。
デュアルカラーデザインのブラックレザーにレッドのステッチ、およびエレガントなフルレザー、トルトラ・インテリア等、新たなアクセントカラーのステッチの組み合わせと、2つの新たなレザーカラーが加わり、より多くのインテリアトリムも用意されています。V6ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジン仕様にもピアノブラックのラッカー塗装されたトリムインサートおよびステアリングホイールインサートが用意されました。ステアリングホイールでは、ラッカー仕上げのエボニーウッド・オプションも選択できます。
モータースポーツ
マセラティのワンメイクレースシリーズ「マセラティ トロフェオ ワールドシリーズ」は、10月11日、12日の週末に上海で2014年の最後から2番目のレースが、また12月のアブダビで最終戦が開催され、そこですべてのタイトルが授与されます。今シーズンは、ヴァッレルンガでのテストから始まり、ベルギーのスパ、ハンガロリンク、シルバーストーンと続きました。また、チャンピオンシップの海外ラウンドは、米国のVIRレースで始まりました。「マセラティ トロフェオ ワールドシリーズ」は、それぞれのラウンドで20チーム以上が数々のバトルを繰り広げる厳しいシリーズです。これは今年創業100周年を迎えたマセラティブランドの魅力と同時に、レーススケジュールに世界屈指のサーキットが含まれる、大きな成功を収めているチャンピオンシップであることの証明です。
一方、6年目となる次のシリーズの現在策定中のガイドラインでは、2015年シーズンも「グラントゥーリズモMCトロフェオ レーシングカー」は、ヨーロッパ、アメリカ、アジアで6戦することが決定しています。数カ月以内に正式発表される新規定にはレース日程の見直しが含まれますが、総レース時間は変更されません。このシリーズは、ワールドシリーズとしては最も長時間におよぶレースのひとつです。
米国での「マセラティ トロフェオ ワールドシリーズ(#MaseratiTrofeo)」の最終戦では、#SensingSpeedという新たなメディアプロジェクトがデビューしました。革新的なカスタム追跡テクノロジーによって、 サーキットでの車両位置、車速、車内でのユニークなマセラティサウンド、ドライバーの心拍数などリアルタイムのパラメーターを収集することができます。これによって、#MaseratiTrofeoを完全に異なる角度から体験できるようになりました。すべてのパラメーターを組み合わせ、それぞれのドライバーの「アドレナリン指数」も算出されます。
#SensingSpeedプロジェクトは今後も継続的に開発を続け、上海およびアブダビの#MaseratiTrofeo戦でも使用されます。詳細については、以下のリンクをご覧ください。
http://sensingspeed.maseraticorse.com
2014年のマセラティ:商業的に好調な1年
マセラティは生産を行っているほとんどの市場で、前年を上回る販売を達成し、8カ月連続でとどまることを知らない好調な業績を記録しました。
北米の出荷台数は8,151台で前年同期比312%増、中国では5,488台の前年同期比650%を達成しました。
継続的な業績の拡大傾向はすべての主要ヨーロッパ市場おいても同様で、2014年初めからの出荷台数は合計4,183台に達し、前年1月~8月期と比較して、平均でほぼ400%の増加しました。
この成功の主な要因のひとつは、イタリアにおけるヨーロッパ市場のトップ地位の確立です。2014年の 1月から8月までの新車登録台数は898台に上り、前年同期比600%増でした。
マセラティが展開するその他の世界市場では、3,050台が出荷され、前年同期比216%増となっています。日本でも、2014年の1月から8月までの新車登録台数は778台に上り、前年同期比324%を達成しました。マセラティは日本国内で、新車登録台数の伸び率が最も高いメーカーとなりました。
<お問い合わせ先>
マセラティ コールセンター 0120-965-120