ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:内野弘幸)は、ライオン株式会社(以下、ライオン)が、2009年より帳票基盤ソリューション「SVF」による帳票基盤を構築し、メインフレームを撤廃したIT基盤改革を推進・展開していることをお知らせします。
【ライオンについて】
ライオンは、国内外において、オーラルケアからビューティーケア、ファブリックケア、リビングケア、メディカルケアや健康食品にいたるまで、幅広い分野で生活に身近な製品を展開しています。創業120年を迎えた2011年に、新たな経営ビジョン「Vision2020」を策定し、成長戦略を推進しています。
【導入の背景】
ライオンは、「Vision2020」で掲げた成長戦略と歩調をあわせ、IT基盤ならびに基幹業務システムの刷新を推進しています。
最大の変革としては、メインフレームの撤廃でした。IT基盤をプライベートクラウド上のオープン系に移行するほか、各システムを業務単位のサイロ型で構築するのではなく、レイヤーごとに横串を通して共通機能を提供していく形にしました。本取り組みの原点となったのは、2009年にTCO削減を目的にプリンターの見直しを検討した際、新しく導入するプリンターの仕様にあわせて出力プログラムを全面的に作りなおさなければならない、という課題が生じたことでした。この非効率な作業を回避するため、プリンターごとの差異を吸収し、あらゆるシステムから共通利用できる帳票基盤「SVF」が採用され、この「共通利用できる帳票基盤」の考え方が、IT基盤における機能の共通化、という基本方針に発展していきます。
【導入の効果】
最大の効果として、業務単位に異なる様々なフォーマットを持つ帳票の開発生産性が従来の10倍に向上しました。さらに、2012年にもベンダーが異なる270台のプリンターのリプレースを実施しましたが、リプレースの際の手間はかからず、その時々で最適なプリンターを採用できる柔軟性を確保しました。
また、SVFから出力される帳票は月間14万ページにも及び、万一停止した場合は、資材調達から生産、出荷をはじめ、業務が手探りになりますが、SVFは3年以上にわたり、まったくトラブルを起こすことなく、24時間安定稼動を続けています。
【今後の展開】
約5年間にわたるIT基盤改革で得られた成果を踏まえ、同社は今後も様々な開発案件に適応していく考えです。Vision2020に示された「海外事業の量的成長」の目的を達成するため、IT基盤のグローバル最適化も必須になると予想され、関連部署と意見をすり合わせながら、今後の展開や拡張を見据え検討しています。
<総合システム部 部長 宇都宮 真利様のコメント>
「タイや中国、インドネシアなど、アジアを中心に当社の海外事業の比率はますます高まっています。そうした中で、どのような形でデータのグローバル統合、帳票基盤の共有化が望ましいのか、関連部門と意見をすり合わせながら方向を定めていきます」
■事例紹介
http://www.wingarc.com/product/usecase/detail.php?id=159
なお、今回発表しました同社の取組みを「メインフレーム撤廃によるIT基盤改革 ~IT基盤における機能共通化への取組み~」と題して「ウイングアークフォーラム2014」内でご講演いただきます。
■ウイングアークフォーラム 2014 [大阪]
開催日時: 2014年10月10日(金) 13:30~17:50(開場13:00)
会場:ヒルトン大阪 (大阪市北区)
詳細URL:http://www.wingarc.com/forum2014/osaka/
■ウイングアークフォーラム 2014 [東京]
開催日時:2014年10月30日(木) 10:30~17:20(開場10:00)
会場:ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区赤坂)
詳細URL:http://www.wingarc.com/forum2014/tokyo/
<製品・サービスに関するお問い合わせ先>
ウイングアーク1st株式会社
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー
TEL:03-5962-7300 FAX:03-5962-7301 E-mail:tsales@wingarc.com
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