多様性を考える言論誌
[集英社クオータリー]コトバ
『k o t o b a』第17号
9月5日発売
定価:1,440円(1,333円+税)
http://kotoba.shueisha.co.jp/
【発売日】
9月5日(季刊・3月、6月、9月、12月の各6日発売・土曜の場合は5日)
【定価】
1,440円(1,333円+税)
【特集内容】
「【没後25年記念特集】開高健 ――その豊穣なる文章世界」
小説家、開高健。
地球の隅々まで旅する行動力、
古今東西の書物を渉猟して得た博覧強記、
時代を捉え未来を予見する観察眼、
森羅万象をなめ回すように描く官能的な文体、
人間の本質に迫らんと言葉を重ねる圧倒的な筆力――。
没後25年を迎えてなお輝きを増す、
開高健の豊穣なる文章世界を知る。
【特集構成】
Part1 開高健の肖像
Part2 開高健自身による「開高健」年譜――開高健の生涯を作品で読む
Part3 開高健を読む
ドナルド・キーン 「日本らしさ」を超えた文学『夏の闇』
角幡唯介 『夏の闇』に見る人間・開高 健の荒地
ヤマザキマリ 『夏の闇』が描いた孤独
重松 清 『ずばり東京』「口」と「目」と「耳」と
田中優子 いつか来た道として読む『青い月曜日』
夢枕 獏 『オーパ!』旅する文豪、釣りする小説家
藤沢 周 『玉、砕ける』描写への覚悟
森 達也 四〇年ぶりの『ベトナム戦記』
坪松博之 「裸の王様」にみられる父性愛
佐高 信 開高 健のすばらしい眼『過去と未来の国々』
加藤典洋 「石イロイロ。ゴキゲンの店」にこころ動かされること。――『珠玉』
湯川 豊 新境地を開いた遺作『珠玉』
奥本大三郎 『輝ける闇』から『珠玉』へ
――フウマ先生に出会うまで
坪内祐三 『見た 揺れた 笑われた』の中の
「太った」の持つ意味
森枝卓士 『最後の晩餐』極まる食の文章技巧
水谷竹秀 輝ける遺書『ベトナム戦記』が意味するもの
斎藤貴男 『今日は昨日の明日』から伝わる苦悩と呻吟
手嶋龍一 『人とこの世界』に見る、
ルポルタージュのインテリジェンス
鷲田小彌太 『輝ける闇』と「わたし」
島地勝彦 『水の上を歩く?酒場でジョーク十番勝負』
番外編
泉 麻人 『ずばり東京』オリンピックの底の東京
佐藤 信 『ずばり東京』――肉体で描かれる都市
池上冬樹 文芸批評的私小説としての人物論集、
『人は、いざ......』
Part4 kotoba編集部が選ぶ 開高健作品ガイド
発表 第12回 開高健ノンフィクション賞
『ジャスミンの残り香 「アラブの春」が変えたもの』
田原牧インタビュー
対談
中野剛志×柴山桂太 世界大戦とグローバリズムを考える
山極樹一×中村安希 ゴリラとヒトのセクシュアリティ
佐野史郎×ムッシュかまやつ 失われゆく「何か」を求めて
【その他の執筆陣】※インタビュー、対談、小特集も含む。
岩本沙弓(経済評論家)、黒川祥子(フリーライター)、太田和彦(グラフィックデザイナー)、開沼博(社会学者)、髙山文彦(作家)、谷古宇正彦(舞台写真家)、なかむらるみ(イラストレーター)、布施英利(美術批評家)、穂村弘(詩人)、水野龍哉(ジャーナリスト)、茂木健一郎(脳科学者)ほか
【お問い合わせ】集英社 広報部 03-3230-6314