【事業化構想の背景】
少子高齢化やインフラ老朽化への対策、資源や食糧問題など社会的課題が山積する中で、ICTへの期待は小さくありません。特に近年注目されているIoTは、あらゆるモノがネットワークに繋がることで、こうした課題解消に向けた方策や新たな課題の発見と共有を促し、人々の生活にコンピュータが寄り添うことでQoL(Quality of Life)を向上させるなど、多くの利便性をもたらすと考えられます。経済活動においても生産者と消費者の垣根をなくし多種多様な産業振興を促すと期待されており、さらにはデバイスの余剰コンピューティングリソースの共有・活用によりもたらされる限界費用の低減は、資本主義経済のあり方を根底から変える可能性があるとさえ指摘されています。※1 その市場規模も極めて大きく2020年にグローバルで7.1兆米ドル※2、IoTデバイス普及台数は281億台※3に上ると予測されています。
一方でIoTの実現には、社会活動全般において発生する膨大なデータ、さらには大規模災害時や局所的な事件・事故・イベントで生成・流通されるデータの極めて激しい変動に対しても安全・かつ安定的に対応し得るビッグデータの流通・保存・処理技術が不可欠となり、従来のサーバー・セントリック(処理や保存機能を集中する形態)に即したネットワーク基盤では、こうした通信環境を確保することは困難と考えられています。
Skeedはこの課題克服に、創業以来取り組んできたP2P自律分散ネットワーク技術がキー・テクノロジーになると捉え、昨年5月に慶應大学と共同で総務省の平成25年度研究開発プロジェクト「ロバストなビッグデータ利活用基盤技術の研究開発」に提案・採択されました。その後の研究・開発により大規模かつ広域で、常時あるいは局所的に予測困難な変動を生み出すデータトラフィックを安定的に伝送し、かつ耐障害性に優れたネットワーク基盤システムの開発に成功しています。
この基盤技術をベースに、さらに要素技術の開発および事業化を企画・推進するべく本年6月1日付でSkeed内にIoT事業開発室を設置、今秋にはIoT市場への展開を本格化させる予定です。
※1:The Zero Marginal Cost Society: The Internet of Things, the Collaborative Commons, and the Eclipse of Capitalism(Jeremy Rifkin著)
※2,3:The Internet of Things Moves Beyond the Buzz: Worldwide Market Forecast to Exceed $7 Trillion by 2020, IDC Says, 03 Jun 2014
【基盤技術の概要】
ロバストなビッグデータ利活用基盤の概要:
WinnyのP2Pアーキテクチャの特徴である、多段転送(端末間のバケツリレー方式の転送)およびマルチパス(伝送経路の最適化)をベースに、自律分散ストレージ、自律分散処理の技術を加えることで、エッジ・コンピューティング(PCやスマートフォンなど端末側のみでデータを生成・伝送・処理・保管するシステム)を実現します。この技術によりクラウドなどデータセンタへの一極集中による単一障害ポイントやデータトラフィック増大に伴う輻輳などの課題を解消します。
なお、今後は当社独自の大容量高速転送プロトコルSSBP※4を同基盤技術に融合していく計画です。
※4:SkeedSilverBulletProtocolの略
(画像参照)
【事業構想の概要】
事業開始:
2014年10月1日
※IoT事業開発室は2014年6月1日付にて設置済み
主な提供製品・サービス(予定):
(1)IoT端末開発者向けモジュール(ライブラリ)
(2)サービス提供者向けソフトウェアプロダクト
※(1)、(2)の提供は当社既存製品の販路を活用していく予定です。
(3)P2Pアーキテクチャ活用サービス事業
※(3)サービス事業は対象分野・メニュー等含め現在検討中です。
事業ロードマップ:
(画像参照)
売上目標:
2020年度末までに20億円
【SkeedのP2P自律分散コンピューティングへの取り組み】
Skeedは2005年4月26日、旧社名ドリームボートとして「Winny」開発者の故・金子勇を含む4名で設立、P2P自律分散コンピューティング技術を商用化することを主な事業目的に掲げました。
金子勇の遺したアーキテクチャには高度な匿名性の確保や検索機能、最適な経路探索機能などネットワーク技術として画期的な要素が幾つも埋め込まれていますが、その真価はネットワークに自由をもたらし誰もが主体的に繋がり、リソースを分かち合い共存する術(すべ)を示したことにあります。
SkeedはこれまでP2Pアーキテクチャ関連製品として
-大規模配信ソフトウェア「SkeedCast(R)」(http://skeed.jp/product/skeedcast/ )
-多拠点一斉配信ソフトウェア「SkeedDeliveryTM」(http://skeed.jp/product/skeeddelivery/ )
-分散オブジェクトストレージ「SkeedObjectStoreTM」(http://skeed.jp/product/skeedobjectstore/ )
をリリースしており、ゲーム会社、大手家電量販店、大手電機メーカー、ITプロバイダ、テレビ局(準キー局)および官公庁など多方面で導入・活用されています。
■株式会社Skeedについて:http://skeed.jp
Skeedは2005年設立以来、分散コンピューティング分野における卓越したノウハウ・技術力を活かし、独自アーキテクチャーによる安全・確実かつ高速な通信基盤技術開発で市場を牽引しています。クラウドコンピューティング、ビッグデータ時代のデータ通信の大容量化・ユビキタス化・グローバル化といったニーズを先取りした、効率と信頼性に優れたファイル配信・保管、大容量・長距離でのセキュアなデータ転送基盤を実現し、急速に拡大するクラウドコンピューティング市場に対して代替不可能な価値を提供しています。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社Skeed 広報担当:松岡
TEL:03-5487-1032 FAX:03-5487-1037 E-mail:pr@skeed.co.jp
少子高齢化やインフラ老朽化への対策、資源や食糧問題など社会的課題が山積する中で、ICTへの期待は小さくありません。特に近年注目されているIoTは、あらゆるモノがネットワークに繋がることで、こうした課題解消に向けた方策や新たな課題の発見と共有を促し、人々の生活にコンピュータが寄り添うことでQoL(Quality of Life)を向上させるなど、多くの利便性をもたらすと考えられます。経済活動においても生産者と消費者の垣根をなくし多種多様な産業振興を促すと期待されており、さらにはデバイスの余剰コンピューティングリソースの共有・活用によりもたらされる限界費用の低減は、資本主義経済のあり方を根底から変える可能性があるとさえ指摘されています。※1 その市場規模も極めて大きく2020年にグローバルで7.1兆米ドル※2、IoTデバイス普及台数は281億台※3に上ると予測されています。
一方でIoTの実現には、社会活動全般において発生する膨大なデータ、さらには大規模災害時や局所的な事件・事故・イベントで生成・流通されるデータの極めて激しい変動に対しても安全・かつ安定的に対応し得るビッグデータの流通・保存・処理技術が不可欠となり、従来のサーバー・セントリック(処理や保存機能を集中する形態)に即したネットワーク基盤では、こうした通信環境を確保することは困難と考えられています。
Skeedはこの課題克服に、創業以来取り組んできたP2P自律分散ネットワーク技術がキー・テクノロジーになると捉え、昨年5月に慶應大学と共同で総務省の平成25年度研究開発プロジェクト「ロバストなビッグデータ利活用基盤技術の研究開発」に提案・採択されました。その後の研究・開発により大規模かつ広域で、常時あるいは局所的に予測困難な変動を生み出すデータトラフィックを安定的に伝送し、かつ耐障害性に優れたネットワーク基盤システムの開発に成功しています。
この基盤技術をベースに、さらに要素技術の開発および事業化を企画・推進するべく本年6月1日付でSkeed内にIoT事業開発室を設置、今秋にはIoT市場への展開を本格化させる予定です。
※1:The Zero Marginal Cost Society: The Internet of Things, the Collaborative Commons, and the Eclipse of Capitalism(Jeremy Rifkin著)
※2,3:The Internet of Things Moves Beyond the Buzz: Worldwide Market Forecast to Exceed $7 Trillion by 2020, IDC Says, 03 Jun 2014
【基盤技術の概要】
ロバストなビッグデータ利活用基盤の概要:
WinnyのP2Pアーキテクチャの特徴である、多段転送(端末間のバケツリレー方式の転送)およびマルチパス(伝送経路の最適化)をベースに、自律分散ストレージ、自律分散処理の技術を加えることで、エッジ・コンピューティング(PCやスマートフォンなど端末側のみでデータを生成・伝送・処理・保管するシステム)を実現します。この技術によりクラウドなどデータセンタへの一極集中による単一障害ポイントやデータトラフィック増大に伴う輻輳などの課題を解消します。
なお、今後は当社独自の大容量高速転送プロトコルSSBP※4を同基盤技術に融合していく計画です。
※4:SkeedSilverBulletProtocolの略
(画像参照)
【事業構想の概要】
事業開始:
2014年10月1日
※IoT事業開発室は2014年6月1日付にて設置済み
主な提供製品・サービス(予定):
(1)IoT端末開発者向けモジュール(ライブラリ)
(2)サービス提供者向けソフトウェアプロダクト
※(1)、(2)の提供は当社既存製品の販路を活用していく予定です。
(3)P2Pアーキテクチャ活用サービス事業
※(3)サービス事業は対象分野・メニュー等含め現在検討中です。
事業ロードマップ:
(画像参照)
売上目標:
2020年度末までに20億円
【SkeedのP2P自律分散コンピューティングへの取り組み】
Skeedは2005年4月26日、旧社名ドリームボートとして「Winny」開発者の故・金子勇を含む4名で設立、P2P自律分散コンピューティング技術を商用化することを主な事業目的に掲げました。
金子勇の遺したアーキテクチャには高度な匿名性の確保や検索機能、最適な経路探索機能などネットワーク技術として画期的な要素が幾つも埋め込まれていますが、その真価はネットワークに自由をもたらし誰もが主体的に繋がり、リソースを分かち合い共存する術(すべ)を示したことにあります。
SkeedはこれまでP2Pアーキテクチャ関連製品として
-大規模配信ソフトウェア「SkeedCast(R)」(http://skeed.jp/product/skeedcast/ )
-多拠点一斉配信ソフトウェア「SkeedDeliveryTM」(http://skeed.jp/product/skeeddelivery/ )
-分散オブジェクトストレージ「SkeedObjectStoreTM」(http://skeed.jp/product/skeedobjectstore/ )
をリリースしており、ゲーム会社、大手家電量販店、大手電機メーカー、ITプロバイダ、テレビ局(準キー局)および官公庁など多方面で導入・活用されています。
■株式会社Skeedについて:http://skeed.jp
Skeedは2005年設立以来、分散コンピューティング分野における卓越したノウハウ・技術力を活かし、独自アーキテクチャーによる安全・確実かつ高速な通信基盤技術開発で市場を牽引しています。クラウドコンピューティング、ビッグデータ時代のデータ通信の大容量化・ユビキタス化・グローバル化といったニーズを先取りした、効率と信頼性に優れたファイル配信・保管、大容量・長距離でのセキュアなデータ転送基盤を実現し、急速に拡大するクラウドコンピューティング市場に対して代替不可能な価値を提供しています。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社Skeed 広報担当:松岡
TEL:03-5487-1032 FAX:03-5487-1037 E-mail:pr@skeed.co.jp