◆プレスリリース本文
M2M通信サービスプロバイダ(M2M CSP)の主要なテーマはグローバル化、戦略の見直し、IoTへの段階的な移行 ~ ボーダフォンはトップを維持
2014年6月12日
M2M通信サービスプロバイダ(M2M CSP)の主要なテーマはグローバル化、戦略の見直し、IoTへの段階的な移行 ~ ボーダフォンはトップを維持
2014年6月12日
世界のM2M通信サービスプロバイダのトップ企業はボーダフォンであり、先頭集団にあるのはAT&T、ドイツテレコム、テレフォニカである。企業規模に関わらず、M2M通信サービスプロバイダの、M2M市場への事業者の関わりにおける昨年の進展は、“グローバル化”と“マルチローカル”であった。
英国調査会社マシナリサーチ社(Machina Research)は、調査レポート「M2MのCSPベンチマーキングレポート 2014年 - Strategy Report - M2M CSP Benchmarking Report 2014」を出版した。15社の主要なCSPのそれぞれの特徴を分析した結果、マシナリサーチ社は、世界市場でのビジネスチャンスで先んじている国際事業者のナンバーワンはボーダフォンが維持していると判断した。
この調査レポートの著者であるMatt Hatton氏は、「ボーダフォンは、企業規模、成長、顧客のすべての面で主導権を証明している。もしSIMの数値だけでいえば、AT&Tやベライゾンを抜いてボーダフォンが世界最大のM2Mプロバイダである。これは、調査した15社の中で最も早い成長である。しかし、接続数だけが現在や将来の成功を約束しているのではない。我々は、SOBE製品やGDSPプラットフォームのライセンス計画、プロジェクトスプリングと称する投資計画による増配によって、今後2、3年により弾みがつく、といったようなイニシアチブに期待しているのである」と述べている。
ボーダフォンに加えて、AT&T、ドイツテレコム、テレフォニカの4社がCSPのトップ企業集団である。AT&Tは、いくつかの大きな取引を成立させ、Drive Platform、Drive Studio、ファウンドリなどのイニシアチブで主導力を示している。また、ドイツテレコムとテレフォニカは、Global M2M AssociationやM2M World Allianceといった世界的なアライアンスにおいて卓越した働きを見せている。今年、アライアンスの論議を独占したのは、重要な新メンバーであるGMAやBridge M2Mアライアンスの開始などである。
Hatton氏は、「今年は、新登場、新規参入、新機能とのアライアンスで多くの動きがあった。法規制や顧客需要に促進された、世界市場から複数地域市場への変化も重要である。課題は、認証やネットワークのクロスによるトラブルシューティングといった技術に関する動きから、商業的な提携へと変化しつつある」と述べている。
戦略的協力と水平市場的提携というテーマは、他の方面にも波及効果をもたらしている。多くのCSPが、世界的に広範な接続プロバイダであるよりも、より地域に焦点を絞るように再構築しつつある。Hatton氏は、今後1年間でこのような傾向がより強まるだろうとしている。「実質的な足場を持たないCSPは、自社だけでソリューションを提供することは難しい。そのかわり、世界市場でのビジネスチャンスではアライアンスに集中して、国内の顧客に対してはより深く入り込もうとしている。しかし、そのアライアンスは独占的な協定ではなく、アライアンスへの関与は単一のマルチキャリア的な組織というよりは、継ぎ接ぎのようなものとなるだろう。」
Hatton氏は、来年の注目すべき企業はソフトバンクであると予測している。「ソフトバンクは、2013年7月にスプリントを傘下に収め、TモバイルUSAの事業も継承している。この統合によって、いくつかの課題はあるものの、AT&Tやボーダフォンに匹敵する規模の企業が生まれるだろう。」
この調査レポートによる最後の動向は、より不透明なものである。Hatton氏は、「我々が指摘するCSPの動向は、モノのインターネット(IoT)への対応である」と述べる。CSPのIoTに対する主な3つの対応は、アプリケーション開発業者への一層の支援、もう少しのネットワークアグノスチズム (不可知論)、一層の世界的サポートである。しかし、まだ先は長い。IoTはネットワーク不可知論に陥り、複数のデータソースをマッシュアップしたり、デバイス向けに開発されたアプリケーションを解体したりすることになる。もしCSPが、このように我々の定義するIoTに対応していこうとするならば、根本的な変化を受け入れる必要があるだろうと、Hatton氏は語る。
◆レポートについて
M2MのCSPベンチマーキングレポート 2014年
Strategy Report - M2M CSP Benchmarking Report 2014
http://www.dri.co.jp/auto/report/machina/msnrm2mcsp.html
◆市場調査会社 Machina Researchについて
http://www.dri.co.jp/auto/report/machina/index.html
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調査レポートの販売、委託調査などを行っています。
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英国調査会社マシナリサーチ社(Machina Research)は、調査レポート「M2MのCSPベンチマーキングレポート 2014年 - Strategy Report - M2M CSP Benchmarking Report 2014」を出版した。15社の主要なCSPのそれぞれの特徴を分析した結果、マシナリサーチ社は、世界市場でのビジネスチャンスで先んじている国際事業者のナンバーワンはボーダフォンが維持していると判断した。
この調査レポートの著者であるMatt Hatton氏は、「ボーダフォンは、企業規模、成長、顧客のすべての面で主導権を証明している。もしSIMの数値だけでいえば、AT&Tやベライゾンを抜いてボーダフォンが世界最大のM2Mプロバイダである。これは、調査した15社の中で最も早い成長である。しかし、接続数だけが現在や将来の成功を約束しているのではない。我々は、SOBE製品やGDSPプラットフォームのライセンス計画、プロジェクトスプリングと称する投資計画による増配によって、今後2、3年により弾みがつく、といったようなイニシアチブに期待しているのである」と述べている。
ボーダフォンに加えて、AT&T、ドイツテレコム、テレフォニカの4社がCSPのトップ企業集団である。AT&Tは、いくつかの大きな取引を成立させ、Drive Platform、Drive Studio、ファウンドリなどのイニシアチブで主導力を示している。また、ドイツテレコムとテレフォニカは、Global M2M AssociationやM2M World Allianceといった世界的なアライアンスにおいて卓越した働きを見せている。今年、アライアンスの論議を独占したのは、重要な新メンバーであるGMAやBridge M2Mアライアンスの開始などである。
Hatton氏は、「今年は、新登場、新規参入、新機能とのアライアンスで多くの動きがあった。法規制や顧客需要に促進された、世界市場から複数地域市場への変化も重要である。課題は、認証やネットワークのクロスによるトラブルシューティングといった技術に関する動きから、商業的な提携へと変化しつつある」と述べている。
戦略的協力と水平市場的提携というテーマは、他の方面にも波及効果をもたらしている。多くのCSPが、世界的に広範な接続プロバイダであるよりも、より地域に焦点を絞るように再構築しつつある。Hatton氏は、今後1年間でこのような傾向がより強まるだろうとしている。「実質的な足場を持たないCSPは、自社だけでソリューションを提供することは難しい。そのかわり、世界市場でのビジネスチャンスではアライアンスに集中して、国内の顧客に対してはより深く入り込もうとしている。しかし、そのアライアンスは独占的な協定ではなく、アライアンスへの関与は単一のマルチキャリア的な組織というよりは、継ぎ接ぎのようなものとなるだろう。」
Hatton氏は、来年の注目すべき企業はソフトバンクであると予測している。「ソフトバンクは、2013年7月にスプリントを傘下に収め、TモバイルUSAの事業も継承している。この統合によって、いくつかの課題はあるものの、AT&Tやボーダフォンに匹敵する規模の企業が生まれるだろう。」
この調査レポートによる最後の動向は、より不透明なものである。Hatton氏は、「我々が指摘するCSPの動向は、モノのインターネット(IoT)への対応である」と述べる。CSPのIoTに対する主な3つの対応は、アプリケーション開発業者への一層の支援、もう少しのネットワークアグノスチズム (不可知論)、一層の世界的サポートである。しかし、まだ先は長い。IoTはネットワーク不可知論に陥り、複数のデータソースをマッシュアップしたり、デバイス向けに開発されたアプリケーションを解体したりすることになる。もしCSPが、このように我々の定義するIoTに対応していこうとするならば、根本的な変化を受け入れる必要があるだろうと、Hatton氏は語る。
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Strategy Report - M2M CSP Benchmarking Report 2014
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