santec株式会社(東証JASDAQ 6777、本社:愛知県小牧市)は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(略称「NEDO」。以下「機構」。)の実施する、「平成25年度 イノベーション実用化ベンチャー支援事業」について、機構より、5月29日付で助成につき採択され、6月5日付で助成金の上限額が約3,780万円となることが確定したと発表いたしました。助成対象となる研究のテーマは「フレキシブル光ノード用次世代ルータスイッチの開発」で、当社の保有するLCOS型光スイッチ技術をさらに進化させることで、将来主流化が見込まれる高速大容量通信規格に対応しつつ、安全かつ安心なネットワークを支える、重要な基幹部品の創出に寄与することを目指します。
モバイルデータ通信や、高画質映像の配信等により、データ通信はますます高速・大容量化を求められております。1本の光ファイバに複数の波長を送り込むWDM(波長分割多重)技術などにより、大容量化を実現してきましたが、光通信信号が集中・分岐する交差点での処理が極めて重要な課題とされてきました。
当社では、光の交差点において、光通信信号を光のまま経路判断できる「光スイッチ」の研究開発を重ねており、液晶技術の一つである「LCOS」(Liquid Crystal On Silicon)を応用して、ネットワーク障害発生時の経路切替えを実現、高い評価をいただいております。
LCOSはモーターなどの可動部が存在しないために、高い安定性を誇る反面、経路切替えに時間がかかるという性質があり、電話通信で用いられるSONET/SDH規格から見ると、見劣りする課題があります。
今回の助成研究では、SONET/SDH規格並みの高速切替え実現のための研究開発を行います。この技術は重要な社会インフラとしての地位を築きつつあるインターネットに、電話回線並みの高い安定性をもたらすことになると期待されております。
また、現在、次世代の通信規格として、単に波長を分割するだけでなく、必要に応じて波長分割幅を変動させることで、より多くの波長を送出する仕組みが提唱されています。この技術では、今まで以上に狭い波長幅での分割が行われますが、光の交差点でこの規格に対応することができれば、ネットワークの高速・大容量化が飛躍的に進むでしょう。
今回の助成研究では、この課題にも取り組み、実現を目指します。
「平成25年度 イノベーション実用化ベンチャー支援事業」は、平成25年度補正予算の成立をうけて行われるもので、ベンチャー企業等の有する優れた先端技術シーズや有望な未利用技術を活用した実用化開発を支援することを目的としております。当研究に費やされた研究開発費の3分の2が助成され、交付される助成金額の上限は約3,780万円とされております。
今回の助成採択にあたっては、当社の目指す内容が、社会インフラの性能と安定性を飛躍的に向上させる可能性があること、また、多くのコア技術が日本発のものであることなどが、高い評価をいただいたものと考えております。
当社はこれらの公共性の高い研究開発を通じて、ネットワークの利便性と安全性・安定性の向上のために力を注ぐことで、社会の発展に寄与することを目指して参ります。
本件に関するお問合せ先
santec株式会社
業務部管理グループ 水島
Tel. 0568-79-3535
santec株式会社について: santec株式会社は1979年創業の光部品・光測定器製造販売企業です。東証JASDAQ市場上場。従業員数135名(連結)。本社は愛知県小牧市で、販売子会社として米国(ニュージャージー州)、英国(ロンドン)、中国(上海市)に拠点があります。1984年に世界初の光ファイバ検査装置を世に送り出し、現在では世界30カ国以上への販売実績があるほか、光技術を応用したOCT(光干渉断層画像)製品でも高い評価を得ている、光技術のパイオニア企業です。
モバイルデータ通信や、高画質映像の配信等により、データ通信はますます高速・大容量化を求められております。1本の光ファイバに複数の波長を送り込むWDM(波長分割多重)技術などにより、大容量化を実現してきましたが、光通信信号が集中・分岐する交差点での処理が極めて重要な課題とされてきました。
当社では、光の交差点において、光通信信号を光のまま経路判断できる「光スイッチ」の研究開発を重ねており、液晶技術の一つである「LCOS」(Liquid Crystal On Silicon)を応用して、ネットワーク障害発生時の経路切替えを実現、高い評価をいただいております。
LCOSはモーターなどの可動部が存在しないために、高い安定性を誇る反面、経路切替えに時間がかかるという性質があり、電話通信で用いられるSONET/SDH規格から見ると、見劣りする課題があります。
今回の助成研究では、SONET/SDH規格並みの高速切替え実現のための研究開発を行います。この技術は重要な社会インフラとしての地位を築きつつあるインターネットに、電話回線並みの高い安定性をもたらすことになると期待されております。
また、現在、次世代の通信規格として、単に波長を分割するだけでなく、必要に応じて波長分割幅を変動させることで、より多くの波長を送出する仕組みが提唱されています。この技術では、今まで以上に狭い波長幅での分割が行われますが、光の交差点でこの規格に対応することができれば、ネットワークの高速・大容量化が飛躍的に進むでしょう。
今回の助成研究では、この課題にも取り組み、実現を目指します。
「平成25年度 イノベーション実用化ベンチャー支援事業」は、平成25年度補正予算の成立をうけて行われるもので、ベンチャー企業等の有する優れた先端技術シーズや有望な未利用技術を活用した実用化開発を支援することを目的としております。当研究に費やされた研究開発費の3分の2が助成され、交付される助成金額の上限は約3,780万円とされております。
今回の助成採択にあたっては、当社の目指す内容が、社会インフラの性能と安定性を飛躍的に向上させる可能性があること、また、多くのコア技術が日本発のものであることなどが、高い評価をいただいたものと考えております。
当社はこれらの公共性の高い研究開発を通じて、ネットワークの利便性と安全性・安定性の向上のために力を注ぐことで、社会の発展に寄与することを目指して参ります。
本件に関するお問合せ先
santec株式会社
業務部管理グループ 水島
Tel. 0568-79-3535
santec株式会社について: santec株式会社は1979年創業の光部品・光測定器製造販売企業です。東証JASDAQ市場上場。従業員数135名(連結)。本社は愛知県小牧市で、販売子会社として米国(ニュージャージー州)、英国(ロンドン)、中国(上海市)に拠点があります。1984年に世界初の光ファイバ検査装置を世に送り出し、現在では世界30カ国以上への販売実績があるほか、光技術を応用したOCT(光干渉断層画像)製品でも高い評価を得ている、光技術のパイオニア企業です。