グローバル・マーケティング・リサーチ会社のイプソスは、中国の「今」を伝える『Ipsos China Pulse』を発表しています。今回のニュースレターでは、3月31日発行の最新号で取り上げたトピックについてご案内いたします。
*ここでご紹介するのは、『China Pulse』(英語)に掲載されている各トピックからの抜粋です。 China Pulseに含まれるレポートの詳細をご希望の方は、イプソス株式会社(連絡先末尾)までご連絡ください。
*ここでご紹介するのは、『China Pulse』(英語)に掲載されている各トピックからの抜粋です。 China Pulseに含まれるレポートの詳細をご希望の方は、イプソス株式会社(連絡先末尾)までご連絡ください。
● 中国の中間層のライフスタイルの現状は? ―幸福感、生活の質、経済観などの視点でまとめた調査結果を報告
● アジア・パシフィック地域のマーケッターを対象とした調査、 Marketers Outlook Study 2014の結果を報告
● 2014年の中国におけるマーケティングトレンド予測
中間層のライフスタイルの現状を知る
中間層の中国消費者の動向は中国の社会的成長に非常に重要であり、社会の安定を支える柱でもある。中間層のライフスタイルと生活水準を理解すること、そして中間層ファミリーを増加させることは、社会的安定と発展に欠かせないアプローチである。
今回の調査レポートは、イプソスが中国中間層のライフスタイルを理解することを目的として、2,400名の中国の中間層消費者を対象に、中国本土7都市(北京、上海、広州、成都、武漢、西安、沈阳)と香港で実施した調査に基づき、主な調査結果をまとめたものである。
●中国の中間層消費者にとって幸福とは?
中国の中間層消費者は、「健康」(62%)と「家族のつながり」(59%)が最も重要なファクターであると考えている。次いで「物質的な豊かさ」「安心・安全」(共に42%)が挙がった。
●生活の質の改善を求める中国本土の中間層消費者
居住地の大気に関する質問では、現状に満足していると回答したのは、中国本土の7都市の対象者でわずか20%、香港ではさらに少ない8%であった。食の安全性についての質問では、満足していると回答したのは本土7都市で26%(香港38%)、交通機関の充実については「満足している」が22%(香港29%)で、生活の質の改善を求めている様子が明らかになった。
◆調査概要◆
調査実施機関: イプソス
実施時期: 2013年8月
調査手法: オンライン調査
対象地域: 中国本土7都市(北京、上海、広州、成都、武漢、西安、沈阳)、香港
対象者: 対象都市在住の中間層消費者 2,400名
Marketers Outlook Study 2014
イプソスでは、マーケティング戦略のトレンドを理解するため、アジア・パシフィック地域で働くマーケッターを対象にMarketers Outlook Study 2014を実施した。
2013年の自社の業績については、回答者の37%が「期待以上」と回答し、「期待以下」と回答した29%を上回った。但し、昨年調査と比較すると「期待以下」 の回答は9ポイント増加となった(2013:20%→2014:29%)。また、2014年の自社の業績見通しについては回答者全体の61%が「2013年より良くなる」と回答した。マーケッターは楽天的ではあるが、昨年よりは慎重だ(昨年は70%)。
2014年のマーケティングコミュニケーションプランでは、多くのマーケッターが「ソーシャル(50%)」「モバイル(46%)」「オンライン(41%)」が2014年のカギであると考えられている。今回初めて「ビッグデータ(37%)」が「オンライン広告(39%)」に次いで5位にランクインし、注目されている。従来メディアは今後も苦戦が続くようである。
◆調査概要◆
調査実施機関: イプソス
実施時期: (2013調査)2012年12月27日~2013年1月21日/(2014調査)2013年11月22日~12月1日
調査手法: オンライン調査
対象地域: アジア・パシフィック地域
対象者: アジア・パシフィック地域で働くビジネス経験1年以上のマーケッター
サンプルサイズ: (2013調査)372人/(2014調査)492人
2014年の中国におけるマーケティングトレンド予測
2013年、中国の消費者の環境は大きく変化し、それに伴いマーケティングも大きな変化を迎え様々なチャンスが生まれた。イプソスは、2013年の中国のマーケティングを10のキーワードで総括し、2014年のマーケティングトレンドを予測している。
●2013年のマーケティングの10キーワード
コンテンツPR、マルチメディア、モバイルマーケティング、WeChat、We-Media、ストーリーテリング、ビッグデータ、透明性、リアルタイムPR、ソーシャルサーチが挙がった。記事では各キーワードについて、その説明やもたらされた効果について解説している。
●2014年のマーケティングトレンド予測
デジタルマーケティングはさらに重要となる。従来のコミュニケーション方法やマーケティング環境にはさらに大きな変化が訪れそうだ。もう一つのカギはロイヤリティになりそうだ。2014年にはブランドは顧客満足の視点に基づくターゲットマーケティングに動く。顧客とブランドの感情的なつながりを強める方向に向かうだろう。
イプソスについて
1975年創業。イプソスはリサーチのプロフェッショナルが経営する世界第3位のグローバル市場調査会社です。
世界85カ国の拠点では、16,000人以上のスタッフが、5,000を越えるクライアントにサービスを提供しています。年間の調査プロジェクト数は10万件以上、実施インタビュー数は7,000万件以上に上ります。
GreenBook Research Industry Trend Survey 2014で最もイノベイティブなリサーチ会社の第3位に選ばれました。
Ipsos in Japanホームページ: http://www.ipsos.jp/
このニュースリリースについてのお問い合わせ:
山野辺有子
Ipsos in Japan
03 6867 8151
yuko.yamanobe@ipsos.com