妊婦用シートベルト補助器具を販売する株式会社エムエルジェイ(本社:東京都港区、代表:藤井克己)では、2013年8月16日から8月21日までの5日間、妊娠もしくは1年以内に出産経験がある方で、車の運転・乗車する機会がある女性1,000名に対して、シートベルトの使用状況に関する実態調査を実施し、2013年11月18日に発表いたしました。
2012年の警察庁とJAFの合同調査では、運転者のシートベルトの非装着率が2.3%であったのに対し、今回の調査ではシートベルトをせずに車を運転した経験があると答えた妊婦は約7%も存在し、助手席や後部座席では3割以上が、タクシー乗車時には8割以上の妊婦がシートベルトを着用せず乗車しているという実情が判明、妊婦のシートベルト装着率の低さが浮き彫りとなりました。
また、妊娠時はシートベルトをしたほうが良いと8割の妊婦が認識している一方、実際の乗車時には不快感(75%)や不安感(51.1%)などが原因でシートベルトを着けずに乗車している妊婦が多い実態も分かりました。
<結果概要>妊婦のシートベルト着用の実態
●他人が運転する車に乗るときにシートベルトを着けていたか
1.必ず付けている(いた) 67.5% 626人
2.付けてないときもある(あった) 24.7% 229人
3.付けていない(いなかった) 7.9% 73.人
⇒3人に1人がシートベルトを着けずに乗車
●シートベルト着用時に不快感を感じたことがあるか
1.良くある(あった) 34.5% 345人
2.たまにある(あった) 40.5% 405人
3.一度もない(なかった) 25.0% 250人
⇒75%が不快を感じたと回答
【交通事故による”死亡胎児”は年間160以上!?毎年5,000~7,000人の妊婦が交通事故で負傷】
2012年の国内交通事故数は824,539人、交通事故死亡者数も4,411人と12年連続の減少となりました。
シートベルト非着用者の致死率は着用者の約14倍といわれており、シートベルト着用率向上が交通事故減少の一因だといわれています。
そうした中、妊婦の交通事故に関しては詳細な調査が実施されていないため、詳しい実態が把握できていません。
米国の統計によると全妊婦の6~7%が妊娠中に外傷を負っており、その中でも3分の2と最も多くを占める原因が交通事故によるものとされ、年間1,500~5,000もの胎児が死亡しているという統計が発表されています。
こうした米国での統計数字をもとに、日本での妊婦の事故遭遇率を試算すると、なんと国内妊婦の交通事故による負傷者数は年間5,000~7,000名にのぼると想定され、そのうち20~40名が死亡し、死亡胎児は160以上とされる報告がされています。
間違ったシートベルトの装着法で母体や胎児の損傷を引き起こす『シートベルト症候群』も懸念されています。
(出典:産婦人科診療ガイドライン―産科編2011/(社)日本産科婦人科学会・(社)日本産婦人科医科))
<妊婦1,000名に対するシートベルト着用に関しての実態調査>
Q1.妊娠中、あなたはどのくらいの頻度で自動車に乗っていますか(乗っていましたか)。
※すでにご出産された方は妊娠時のことをお答えください。(n=923)
http://goo.gl/5q7q4h
Q2.妊娠中、あなたはシートベルトを着用していますか(していましたか)
●自家用車を自分で運転する際(n=669)
1.必ず付けている(いた) 93.3% 623人
2.付けてないときもある(あった) 5.1% 34人
3.付けていない(いなかった) 1.6% 11人
●他人が運転する自家用車に同乗する際(n=928)
1.必ず付けている(いた) 67.5% 626人
2.付けてないときもある(あった) 24.7% 229人
3.付けていない(いなかった) 7.9% 73人
●タクシーに乗車する際(n=159)
1.必ず付けている(いた) 16.4% 26人
2.付けてないときもある(あった) 22.6% 36人
3.付けていない(いなかった) 60.4% 96人
4.その他 0.6% 1人
自家用車を運転するときの状況を調査したところ、93.3%が運転の際には「必ず着用している」と回答した一方、6.7%の方が「付けていないときもある」もしくは「付けていない」と回答しました。
シートベルトを着けない理由については、「お腹が圧迫されて苦しいから」「つわり中は特にしめつけられると吐き気がしたから」といった意見が多くみられました。
他人が運転する自家用車に同情する際のシートベルト着用率は、「必ず付けている」という方が67.5%まで減少し、約3割の方がシートベルトをせずに車に乗車した経験があると回答しました。
またタクシー乗車時には、さらに着用率は下がり、83%の方が着用せずに乗車した経験があると回答。6割が「付けていない」と答え、未着率の高さが浮き彫りとなりました。
タクシー乗車時にシートベルトをしない理由については、「お腹が締め付けられるため」という意見が大半でしたが、「タクシーではする習慣がなかった」や「後部座席なので着けなかった」といった意見も多くみられました。
Q3.妊娠中といえどもシートベルトは締めた方が安全であることから、警察庁は妊娠中のシートベルト装着を推奨しています。あなたはこのことを知っていましたか。(n=1,000)
1.知っていた 80.1% 801人
2.知らなかった 19.9% 199人
Q4.妊娠中、あなたは以下のような経験をされたことはありますか。(n=1,000)
●シートベルト着用時に不快感を感じたこと
1.良くある(あった) 34.5% 345人
2.たまにある(あった) 40.5% 405人
3.一度もない(なかった) 25.0% 250人
<具体的な不快感/対策>
・不快感については、「お腹が出てくるとベルトがお腹に食い込む。事故の時にお腹に食い込んで胎児に影響がないか不安」「お腹がしめつけられて苦しい。長時間だと気分が悪くなる」「おなかの上を通っていて、効果があるのか心配。また胸も張っているので、胸の上を通ると痛い」などの意見が多かった。
・その対策としては、「お腹が出ていない部分にベルトが当たるようにしている」「手で抑えるしかない」「おなかにタオルを当てて、シートベルトが直接おなかにかからないようにした」などを挙げる人が見られた。
●シートベルトを着用することに対して不安を感じたこと
1.良くある(あった) 15.8% 158人
2.たまにある(あった) 35.3% 353人
3.一度もない(なかった) 48.9% 489人
<具体的な不安感/対策>
不安感については、「妊娠後期にシートベルトによって赤ちゃんに影響がないか不安だった」「お腹の中の赤ちゃんが苦しくないか心配だった」「お腹を圧迫されることで、赤ちゃんに異常が起きないかどうか不安だった」などが多く見られました。
その対策としては、「シートベルトを緩めにしめた」「出来る限り圧迫しないように調節していた」「手で圧迫を緩和する」などが多く見られました。
●乗車中に事故もしくは急ブレーキでヒヤリとしたこと
1.良くある(あった) 7.5% 75人
2.たまにある(あった) 37.1% 371人
3.一度もない(なかった) 55.4% 554人
Q5.あなたは、妊婦用のシートベルト補助具があるのをご存知ですか。また、使ったことがありますか。
1.使ったことがある 4.1% 41人
2.知っているが使ったことはない 38.1% 381人
3.知らない 57.8% 578人
Q6.あなたは下記の事実を知っていましたか。(n=1,000)
『日本では、妊婦乗車中の事故が年間約1万人、死亡者約20人(産婦人科診療ガイドライン 産科編 2008)。また、日本の人口、出生率、交通事故死数の違いなどを参考に推計すると、妊婦の負傷者数5千~7千人、死亡者数20~40人、死亡胎児は160以上(日本周産期・新生児医学会雑誌第46巻第1号)とも言われています。』
1.知っていた 2.9% 29人
2.知らなかった 97.1% 971人
Q7.妊娠中にシートベルトをしない(しなかった)理由をお知らせください。
(Q2で「付けてないときもある(あった)」もしくは「付けていない(いなかった) 」と回答した方)
(157個の自由回答から抜粋)
32才 現在妊娠している 窮屈でしんどいので
33才 現在妊娠している 後部座席だから
34才 現在妊娠している 助手席ではつけた。
30才 現在妊娠している 後部座席に乗っていたから
32才 現在妊娠している 別に買わないといけないので経済的に
28才 現在妊娠している お腹が苦しい感じがするから。
37才 現在妊娠している お腹が苦しい
33才 現在妊娠している 後部座席に乗る事が多く、つける習慣がないので。
28才 現在妊娠している 助手席のシートを最大限まで倒し、横向きになっていたから
29才 現在妊娠している 苦しいしお腹が張るから
30才 現在妊娠している 後部座席なのでしなくてもいいと思っていた
28才 現在妊娠している 後部座席に乗ることが多かったから。
24才 現在妊娠している お腹が締め付けられるので。
30才 現在妊娠している おなかが圧迫されるから
29才 現在妊娠している 高速では締めるが普通の道路では締めない。
36才 現在妊娠している 後部座席だから
26才 現在妊娠している 苦しいから、お腹に負担がかかりそうだから
◆有効回答数 下記2条件に当てはまる既婚女性1,000人
1.現在妊娠している人、または1年以内に出産経験がある人
2.妊娠中に自家用車を運転、他人が運転する自家用車に同乗、またはタクシーに乗車することがある人
◆調査地域 全国
◆調査期間 2013年8月16日(金)~2013年8月21日(水)
◆調査方法 インターネットリサーチ
※本リリースによる調査結果をご利用いただく際は「株式会社エムエルジェイ調べ」と明記ください。
※妊娠月数別や地域別など詳しい調査データをご希望の際は、お気軽にお問合せください。
■妊娠中のシートベルトの誤解と「シートベルト症候群」
1970年代まで主流であった腰ベルト1本の「二点式シートベルト」は、事故衝撃時に妊婦の胎盤剥離や子宮破裂が懸念されていました。しかし現在の「三点固定式シートベルト」は正しく装着すれば、母児の安全性を高められるとされています。
日本産婦人科学会では2008年4月、「産婦人科診療ガイドラインー産科編2008」にて妊婦のシートベルト着用を推奨。
警察庁も2008年11月に「交通の方法に関する教則」を改訂し、妊婦にも自動車に乗車する際はシートベルトを着用すべきである、と明示しました。(参考:パンフレット「あなたの笑顔にあいたくて」)
しかし今回の調査結果からも分かるように、三点式シートベルトは腰ベルトが妊婦の腹部上部にかかりやすく、不快感やお腹の子の圧迫が心配で着用率が低いままとなっている現状があります。
交通事故での胎児死亡の主な原因は、衝撃による胎盤剥離もしくは子宮破裂とされており、3点式シートベルトを適切にすれば防げることが分かっています。
命を守るはずのシートベルトですが、不適切な着用をしてしまうと死亡胎児の危険性が逆に高まることが分かっています。こうした間違った装着方法が原因でのシートベルトによる損傷(『シートベルト症候群』)を少しでも減らすべく、正しいシートベルトの装着方法を広める共に、「妊娠中はシートベルトの着用が免除される」、「シートベルトを着けないほうが安全である」 、といった間違った知識を改め、正しい知識を伝えていくことが大事です。
<妊婦のシートベルト装着に関しての問題点>
(1)道路交通法の間違った認識
道交法の「一定のやむを得ない理由のある場合にはシートベルト着用を除外」を、間違って解釈しているケースが多い。
(2)シートベルトへの間違った知識
妊娠中にシートベルトを着用すると、胎児が圧迫され悪影響を及ぼすと考えている方が多い。
(3)正しい装着方法の知識不足
「肩ベルトを乳房の間を通す」「腹部のふくらみを避けてベルトを通す」などの正しい装着方法が広まっていない。
(参考)警察庁WEBサイト 命を守るシートベルト~全ての座席で着用しましょう~
http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/seatbelt/index.htm
【本調査結果に関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社エムエルジェイ 担当:森
TEL:03-5473-7588 FAX:03-5472-0990
Email: kat@mljinc.co.jp
※参考資料
妊婦の方が衝突事故に合った際のシートベルトの動き(CGイメージ)
■正しくない場所にシートベルトをしていた場合
http://goo.gl/lfU1dV
衝突の衝撃で体が前のめりになり、腰ベルトが腹部の胎児を圧迫してしまっている。胎盤剥離や子宮破裂につながりやすく「シートベルト症候群」の危険が高く大変危険です。
■シートベルト補助具を使っていた場合
http://goo.gl/9DROuQ
衝突の衝撃は腹部ではなく、シートベルト補助具と太ももにかかるので、腰ベルトがお腹の胎児を圧迫することがなく安全です。
株式会社エムエルジェイでは、三点式シートベルトを妊婦にも負担なく正しく利用していただけるよう、妊婦用のシートベルト補助器具「タミーシールド」を2011年より販売しています。
今回の調査では、こうしたシートベルト補助器の認知率は57.8%とまだまだ低い現状も分かりました。
少しでも多くの妊婦の交通事故を防ぎ、死亡胎児という痛ましい事故を減らすべく、当社では今後とも妊婦の方の実態調査などを通し、『シートベルト症候群』の認知拡大や、正しいシートベルト装着法の啓蒙、そしてシートベルト補助器具の普及を目指します。
シートベルト症候群を予防
妊婦用シートベルト補助具『タミーシールド』
http://goo.gl/yqDmb1
タミーシールド使用イメージ
http://goo.gl/wAk1lj
お腹の膨らみを避けてシートベルトを装着できるため、万が一の衝突時もベルトがお腹の子を圧迫する心配がありません。
シートベルト装着時の不快感も減らせます。
商品名 タミーシールド
重量 3.84kg
寸法 約430(W)×465[最大時](D)×40(H)mm
価格 15,000円(税別)
材質 クッション:難燃性繊維/中板:ステンレススチール
販売 ●店舗 東急ハンズ 柏店(千葉県)
福田屋百貨店 FKD宇都宮店・FKDインターパーク店(栃木県)
マタニティショップ ANGE~アンジュ みなとみらい店(神奈川県)
※上記各店では、体験装着用のシートをご用意して発売中です。
オートバックス 全店(全国)
神奈川トヨタ ディーラー各店(神奈川県)
●ネットショップ http://wm.benesse.ne.jp/stores/joybox/
HP http://www.tummyshield.jp/
オーストラリア、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ノルウェー、スイス、スペイン、フィンランドなど世界9か国でも販売中。
オーストラリアの主要試験機関(RTA)で高速衝突実験を含む様々な強度試験に合格。(2008年9月)
商品説明動画:http://www.youtube.com/watch?v=zAUUYMiunxk
衝突実験動画:http://www.youtube.com/watch?v=LuRn6aAV5kU&feature=related
タミーシールドの使用方法
1.車の座席にシートを固定します
(体型に合わせて調整可)
2.通常通りにシートベルトを締めた後、お腹側のベルトを座面のフックに掛け、シートベルトが太ももをサポートするように張りを調整し、固定します。
3.上図のように固定されれば装着完了です。
お腹ではなく太ももでシートベルトを固定します
【商品に関するお問合せ先】
株式会社エムエルジェイ
TEL:03-5473-7588
【本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社エムエルジェイ 担当:森
TEL:03-5473-7588 FAX:03-5472-0990
Email: kat@mljinc.co.jp
2012年の警察庁とJAFの合同調査では、運転者のシートベルトの非装着率が2.3%であったのに対し、今回の調査ではシートベルトをせずに車を運転した経験があると答えた妊婦は約7%も存在し、助手席や後部座席では3割以上が、タクシー乗車時には8割以上の妊婦がシートベルトを着用せず乗車しているという実情が判明、妊婦のシートベルト装着率の低さが浮き彫りとなりました。
また、妊娠時はシートベルトをしたほうが良いと8割の妊婦が認識している一方、実際の乗車時には不快感(75%)や不安感(51.1%)などが原因でシートベルトを着けずに乗車している妊婦が多い実態も分かりました。
<結果概要>妊婦のシートベルト着用の実態
●他人が運転する車に乗るときにシートベルトを着けていたか
1.必ず付けている(いた) 67.5% 626人
2.付けてないときもある(あった) 24.7% 229人
3.付けていない(いなかった) 7.9% 73.人
⇒3人に1人がシートベルトを着けずに乗車
●シートベルト着用時に不快感を感じたことがあるか
1.良くある(あった) 34.5% 345人
2.たまにある(あった) 40.5% 405人
3.一度もない(なかった) 25.0% 250人
⇒75%が不快を感じたと回答
【交通事故による”死亡胎児”は年間160以上!?毎年5,000~7,000人の妊婦が交通事故で負傷】
2012年の国内交通事故数は824,539人、交通事故死亡者数も4,411人と12年連続の減少となりました。
シートベルト非着用者の致死率は着用者の約14倍といわれており、シートベルト着用率向上が交通事故減少の一因だといわれています。
そうした中、妊婦の交通事故に関しては詳細な調査が実施されていないため、詳しい実態が把握できていません。
米国の統計によると全妊婦の6~7%が妊娠中に外傷を負っており、その中でも3分の2と最も多くを占める原因が交通事故によるものとされ、年間1,500~5,000もの胎児が死亡しているという統計が発表されています。
こうした米国での統計数字をもとに、日本での妊婦の事故遭遇率を試算すると、なんと国内妊婦の交通事故による負傷者数は年間5,000~7,000名にのぼると想定され、そのうち20~40名が死亡し、死亡胎児は160以上とされる報告がされています。
間違ったシートベルトの装着法で母体や胎児の損傷を引き起こす『シートベルト症候群』も懸念されています。
(出典:産婦人科診療ガイドライン―産科編2011/(社)日本産科婦人科学会・(社)日本産婦人科医科))
<妊婦1,000名に対するシートベルト着用に関しての実態調査>
Q1.妊娠中、あなたはどのくらいの頻度で自動車に乗っていますか(乗っていましたか)。
※すでにご出産された方は妊娠時のことをお答えください。(n=923)
http://goo.gl/5q7q4h
Q2.妊娠中、あなたはシートベルトを着用していますか(していましたか)
●自家用車を自分で運転する際(n=669)
1.必ず付けている(いた) 93.3% 623人
2.付けてないときもある(あった) 5.1% 34人
3.付けていない(いなかった) 1.6% 11人
●他人が運転する自家用車に同乗する際(n=928)
1.必ず付けている(いた) 67.5% 626人
2.付けてないときもある(あった) 24.7% 229人
3.付けていない(いなかった) 7.9% 73人
●タクシーに乗車する際(n=159)
1.必ず付けている(いた) 16.4% 26人
2.付けてないときもある(あった) 22.6% 36人
3.付けていない(いなかった) 60.4% 96人
4.その他 0.6% 1人
自家用車を運転するときの状況を調査したところ、93.3%が運転の際には「必ず着用している」と回答した一方、6.7%の方が「付けていないときもある」もしくは「付けていない」と回答しました。
シートベルトを着けない理由については、「お腹が圧迫されて苦しいから」「つわり中は特にしめつけられると吐き気がしたから」といった意見が多くみられました。
他人が運転する自家用車に同情する際のシートベルト着用率は、「必ず付けている」という方が67.5%まで減少し、約3割の方がシートベルトをせずに車に乗車した経験があると回答しました。
またタクシー乗車時には、さらに着用率は下がり、83%の方が着用せずに乗車した経験があると回答。6割が「付けていない」と答え、未着率の高さが浮き彫りとなりました。
タクシー乗車時にシートベルトをしない理由については、「お腹が締め付けられるため」という意見が大半でしたが、「タクシーではする習慣がなかった」や「後部座席なので着けなかった」といった意見も多くみられました。
Q3.妊娠中といえどもシートベルトは締めた方が安全であることから、警察庁は妊娠中のシートベルト装着を推奨しています。あなたはこのことを知っていましたか。(n=1,000)
1.知っていた 80.1% 801人
2.知らなかった 19.9% 199人
Q4.妊娠中、あなたは以下のような経験をされたことはありますか。(n=1,000)
●シートベルト着用時に不快感を感じたこと
1.良くある(あった) 34.5% 345人
2.たまにある(あった) 40.5% 405人
3.一度もない(なかった) 25.0% 250人
<具体的な不快感/対策>
・不快感については、「お腹が出てくるとベルトがお腹に食い込む。事故の時にお腹に食い込んで胎児に影響がないか不安」「お腹がしめつけられて苦しい。長時間だと気分が悪くなる」「おなかの上を通っていて、効果があるのか心配。また胸も張っているので、胸の上を通ると痛い」などの意見が多かった。
・その対策としては、「お腹が出ていない部分にベルトが当たるようにしている」「手で抑えるしかない」「おなかにタオルを当てて、シートベルトが直接おなかにかからないようにした」などを挙げる人が見られた。
●シートベルトを着用することに対して不安を感じたこと
1.良くある(あった) 15.8% 158人
2.たまにある(あった) 35.3% 353人
3.一度もない(なかった) 48.9% 489人
<具体的な不安感/対策>
不安感については、「妊娠後期にシートベルトによって赤ちゃんに影響がないか不安だった」「お腹の中の赤ちゃんが苦しくないか心配だった」「お腹を圧迫されることで、赤ちゃんに異常が起きないかどうか不安だった」などが多く見られました。
その対策としては、「シートベルトを緩めにしめた」「出来る限り圧迫しないように調節していた」「手で圧迫を緩和する」などが多く見られました。
●乗車中に事故もしくは急ブレーキでヒヤリとしたこと
1.良くある(あった) 7.5% 75人
2.たまにある(あった) 37.1% 371人
3.一度もない(なかった) 55.4% 554人
Q5.あなたは、妊婦用のシートベルト補助具があるのをご存知ですか。また、使ったことがありますか。
1.使ったことがある 4.1% 41人
2.知っているが使ったことはない 38.1% 381人
3.知らない 57.8% 578人
Q6.あなたは下記の事実を知っていましたか。(n=1,000)
『日本では、妊婦乗車中の事故が年間約1万人、死亡者約20人(産婦人科診療ガイドライン 産科編 2008)。また、日本の人口、出生率、交通事故死数の違いなどを参考に推計すると、妊婦の負傷者数5千~7千人、死亡者数20~40人、死亡胎児は160以上(日本周産期・新生児医学会雑誌第46巻第1号)とも言われています。』
1.知っていた 2.9% 29人
2.知らなかった 97.1% 971人
Q7.妊娠中にシートベルトをしない(しなかった)理由をお知らせください。
(Q2で「付けてないときもある(あった)」もしくは「付けていない(いなかった) 」と回答した方)
(157個の自由回答から抜粋)
32才 現在妊娠している 窮屈でしんどいので
33才 現在妊娠している 後部座席だから
34才 現在妊娠している 助手席ではつけた。
30才 現在妊娠している 後部座席に乗っていたから
32才 現在妊娠している 別に買わないといけないので経済的に
28才 現在妊娠している お腹が苦しい感じがするから。
37才 現在妊娠している お腹が苦しい
33才 現在妊娠している 後部座席に乗る事が多く、つける習慣がないので。
28才 現在妊娠している 助手席のシートを最大限まで倒し、横向きになっていたから
29才 現在妊娠している 苦しいしお腹が張るから
30才 現在妊娠している 後部座席なのでしなくてもいいと思っていた
28才 現在妊娠している 後部座席に乗ることが多かったから。
24才 現在妊娠している お腹が締め付けられるので。
30才 現在妊娠している おなかが圧迫されるから
29才 現在妊娠している 高速では締めるが普通の道路では締めない。
36才 現在妊娠している 後部座席だから
26才 現在妊娠している 苦しいから、お腹に負担がかかりそうだから
◆有効回答数 下記2条件に当てはまる既婚女性1,000人
1.現在妊娠している人、または1年以内に出産経験がある人
2.妊娠中に自家用車を運転、他人が運転する自家用車に同乗、またはタクシーに乗車することがある人
◆調査地域 全国
◆調査期間 2013年8月16日(金)~2013年8月21日(水)
◆調査方法 インターネットリサーチ
※本リリースによる調査結果をご利用いただく際は「株式会社エムエルジェイ調べ」と明記ください。
※妊娠月数別や地域別など詳しい調査データをご希望の際は、お気軽にお問合せください。
■妊娠中のシートベルトの誤解と「シートベルト症候群」
1970年代まで主流であった腰ベルト1本の「二点式シートベルト」は、事故衝撃時に妊婦の胎盤剥離や子宮破裂が懸念されていました。しかし現在の「三点固定式シートベルト」は正しく装着すれば、母児の安全性を高められるとされています。
日本産婦人科学会では2008年4月、「産婦人科診療ガイドラインー産科編2008」にて妊婦のシートベルト着用を推奨。
警察庁も2008年11月に「交通の方法に関する教則」を改訂し、妊婦にも自動車に乗車する際はシートベルトを着用すべきである、と明示しました。(参考:パンフレット「あなたの笑顔にあいたくて」)
しかし今回の調査結果からも分かるように、三点式シートベルトは腰ベルトが妊婦の腹部上部にかかりやすく、不快感やお腹の子の圧迫が心配で着用率が低いままとなっている現状があります。
交通事故での胎児死亡の主な原因は、衝撃による胎盤剥離もしくは子宮破裂とされており、3点式シートベルトを適切にすれば防げることが分かっています。
命を守るはずのシートベルトですが、不適切な着用をしてしまうと死亡胎児の危険性が逆に高まることが分かっています。こうした間違った装着方法が原因でのシートベルトによる損傷(『シートベルト症候群』)を少しでも減らすべく、正しいシートベルトの装着方法を広める共に、「妊娠中はシートベルトの着用が免除される」、「シートベルトを着けないほうが安全である」 、といった間違った知識を改め、正しい知識を伝えていくことが大事です。
<妊婦のシートベルト装着に関しての問題点>
(1)道路交通法の間違った認識
道交法の「一定のやむを得ない理由のある場合にはシートベルト着用を除外」を、間違って解釈しているケースが多い。
(2)シートベルトへの間違った知識
妊娠中にシートベルトを着用すると、胎児が圧迫され悪影響を及ぼすと考えている方が多い。
(3)正しい装着方法の知識不足
「肩ベルトを乳房の間を通す」「腹部のふくらみを避けてベルトを通す」などの正しい装着方法が広まっていない。
(参考)警察庁WEBサイト 命を守るシートベルト~全ての座席で着用しましょう~
http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/seatbelt/index.htm
【本調査結果に関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社エムエルジェイ 担当:森
TEL:03-5473-7588 FAX:03-5472-0990
Email: kat@mljinc.co.jp
※参考資料
妊婦の方が衝突事故に合った際のシートベルトの動き(CGイメージ)
■正しくない場所にシートベルトをしていた場合
http://goo.gl/lfU1dV
衝突の衝撃で体が前のめりになり、腰ベルトが腹部の胎児を圧迫してしまっている。胎盤剥離や子宮破裂につながりやすく「シートベルト症候群」の危険が高く大変危険です。
■シートベルト補助具を使っていた場合
http://goo.gl/9DROuQ
衝突の衝撃は腹部ではなく、シートベルト補助具と太ももにかかるので、腰ベルトがお腹の胎児を圧迫することがなく安全です。
株式会社エムエルジェイでは、三点式シートベルトを妊婦にも負担なく正しく利用していただけるよう、妊婦用のシートベルト補助器具「タミーシールド」を2011年より販売しています。
今回の調査では、こうしたシートベルト補助器の認知率は57.8%とまだまだ低い現状も分かりました。
少しでも多くの妊婦の交通事故を防ぎ、死亡胎児という痛ましい事故を減らすべく、当社では今後とも妊婦の方の実態調査などを通し、『シートベルト症候群』の認知拡大や、正しいシートベルト装着法の啓蒙、そしてシートベルト補助器具の普及を目指します。
シートベルト症候群を予防
妊婦用シートベルト補助具『タミーシールド』
http://goo.gl/yqDmb1
タミーシールド使用イメージ
http://goo.gl/wAk1lj
お腹の膨らみを避けてシートベルトを装着できるため、万が一の衝突時もベルトがお腹の子を圧迫する心配がありません。
シートベルト装着時の不快感も減らせます。
商品名 タミーシールド
重量 3.84kg
寸法 約430(W)×465[最大時](D)×40(H)mm
価格 15,000円(税別)
材質 クッション:難燃性繊維/中板:ステンレススチール
販売 ●店舗 東急ハンズ 柏店(千葉県)
福田屋百貨店 FKD宇都宮店・FKDインターパーク店(栃木県)
マタニティショップ ANGE~アンジュ みなとみらい店(神奈川県)
※上記各店では、体験装着用のシートをご用意して発売中です。
オートバックス 全店(全国)
神奈川トヨタ ディーラー各店(神奈川県)
●ネットショップ http://wm.benesse.ne.jp/stores/joybox/
HP http://www.tummyshield.jp/
オーストラリア、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ノルウェー、スイス、スペイン、フィンランドなど世界9か国でも販売中。
オーストラリアの主要試験機関(RTA)で高速衝突実験を含む様々な強度試験に合格。(2008年9月)
商品説明動画:http://www.youtube.com/watch?v=zAUUYMiunxk
衝突実験動画:http://www.youtube.com/watch?v=LuRn6aAV5kU&feature=related
タミーシールドの使用方法
1.車の座席にシートを固定します
(体型に合わせて調整可)
2.通常通りにシートベルトを締めた後、お腹側のベルトを座面のフックに掛け、シートベルトが太ももをサポートするように張りを調整し、固定します。
3.上図のように固定されれば装着完了です。
お腹ではなく太ももでシートベルトを固定します
【商品に関するお問合せ先】
株式会社エムエルジェイ
TEL:03-5473-7588
【本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社エムエルジェイ 担当:森
TEL:03-5473-7588 FAX:03-5472-0990
Email: kat@mljinc.co.jp