SBD(Secured by Design Ltd)が出版した「Connected Car - EU Usability Benchmarking - 欧州テレマティクスベンチマーク評価:車載テレマティクスシステムの SBD 評価」は、アウディ、BMW、シトロエン、メルセデスベンツ、オペル、ルノー、トヨタの 7 つのハイクラスナビ・インフォテイメントシステムを、SBD エキスパートと一般ユーザーが実車テストにて評価した結果をまとめています。
SBD では、欧州で OEM が提供しているハイクラスのナビゲーションシステム 7 種について、詳細な実車ベンチマーク評価試験を実施しました。その結果、どの機能を提供するかではなくどのようにその機能を提供するかがより重要であることが実証されました。
一般ユーザーの評価の結果、システムによっては、ごくシンプルなタスクでも操作方法が複雑だったりスムーズにいかなかったりということが散見されました。又、SBD エキスパートの評価では、ユーザーインターフェースデザインの欠陥が全体的なユーザーの利便性に大きく影響することがわかりました。
1) ルノー/アウディが高評価
今回テストしたシステムはどれも独自の興味深い機能を提供しており、それぞれに他が学ぶべき点が見られました。.その中でもエキスパート/一般ユーザー両方の評価で他よりも高スコアをマークしたのは、ルノーとアウディのシステムでした。特にルノーの R-Link は一般ユーザーのスコアが高く、それぞれの機能のインターフェースのシンプルさと完成度に高い評価が寄せられました。
2) 価格が高いからといって利便性が高いわけではない
一般的に、高価格のシステムは利便性が高く、低価格システムでは多少利便性が低くても仕方ないという誤解があります。SBD のテストでは、システムの価格と利便性の高さには相関関係がないことがわかっています。
トップ 5 のシステムのうち 2 つは 600 ユーロ (約 8 万円)以下であり、一方で最も高価格なシステムの 1 つであるBMWの評価は平均スコアを下回りました。
更に、一般ユーザーのグループインタビューでは大衆車ブランドのオーナーの方がシンプルでわかりやすいインターフェースを求める傾向があることがわかりました。
3) 機能が多いとかえって利便性が低くなる
もう一つの傾向としては、システムの機能数を多くしすぎると利便性はかえって落ちることがあるという点です。ここ 5 年、充実した機能を売りにするスマートフォンに追いつこうと、OEM の多くは最新のアプリやサービスをシステムに詰め込み、それがエンドユーザーエクスペリエンスに与えるネガティブな影響のことには気づかないでいることがあります。
今回のテストで、一般ユーザーがサポートなしでシンプルなタスクを実行できたのは4割にすぎず、残り 6 割のケースでは、様々な機能が混在する中、やりたいことをスムーズに操作できず、タスクの実行にエキスパートのサポートが必要となりました。
結論
新しいシステムやサービスの導入には様々な課題や複雑な要件があり、バランスをとりながら真にベストのユーザーエクスペリエンスを提供するのは容易なことではありません。
このベンチマーク評価レポートは、評価の劣るシステムを単に批判するものではなく、ユーザーの目線でみたベストシステムとはどういったものなのかを理解して頂き、利便性を下げてしまうような複雑なインターフェースを避けるにはどうすればよいか推奨して、開発の一助となることを目的としています。
このレポートでは、前ページで紹介した 7 種のハイクラス車載システムについて、様々な角度からエキスパート/一般ユーザーによる評価を実施、結果をわかりやすく解説、SBD の考察と共にレポートにまとめています。個別の評価結果に加えて、一般ユーザーが実際にシステムを操作する様子と、その後グループで使い勝手につきディスカッションする内容をビデオにまとめ、合わせてご提供します。
一般ユーザーの評価の結果、システムによっては、ごくシンプルなタスクでも操作方法が複雑だったりスムーズにいかなかったりということが散見されました。又、SBD エキスパートの評価では、ユーザーインターフェースデザインの欠陥が全体的なユーザーの利便性に大きく影響することがわかりました。
1) ルノー/アウディが高評価
今回テストしたシステムはどれも独自の興味深い機能を提供しており、それぞれに他が学ぶべき点が見られました。.その中でもエキスパート/一般ユーザー両方の評価で他よりも高スコアをマークしたのは、ルノーとアウディのシステムでした。特にルノーの R-Link は一般ユーザーのスコアが高く、それぞれの機能のインターフェースのシンプルさと完成度に高い評価が寄せられました。
2) 価格が高いからといって利便性が高いわけではない
一般的に、高価格のシステムは利便性が高く、低価格システムでは多少利便性が低くても仕方ないという誤解があります。SBD のテストでは、システムの価格と利便性の高さには相関関係がないことがわかっています。
トップ 5 のシステムのうち 2 つは 600 ユーロ (約 8 万円)以下であり、一方で最も高価格なシステムの 1 つであるBMWの評価は平均スコアを下回りました。
更に、一般ユーザーのグループインタビューでは大衆車ブランドのオーナーの方がシンプルでわかりやすいインターフェースを求める傾向があることがわかりました。
3) 機能が多いとかえって利便性が低くなる
もう一つの傾向としては、システムの機能数を多くしすぎると利便性はかえって落ちることがあるという点です。ここ 5 年、充実した機能を売りにするスマートフォンに追いつこうと、OEM の多くは最新のアプリやサービスをシステムに詰め込み、それがエンドユーザーエクスペリエンスに与えるネガティブな影響のことには気づかないでいることがあります。
今回のテストで、一般ユーザーがサポートなしでシンプルなタスクを実行できたのは4割にすぎず、残り 6 割のケースでは、様々な機能が混在する中、やりたいことをスムーズに操作できず、タスクの実行にエキスパートのサポートが必要となりました。
結論
新しいシステムやサービスの導入には様々な課題や複雑な要件があり、バランスをとりながら真にベストのユーザーエクスペリエンスを提供するのは容易なことではありません。
このベンチマーク評価レポートは、評価の劣るシステムを単に批判するものではなく、ユーザーの目線でみたベストシステムとはどういったものなのかを理解して頂き、利便性を下げてしまうような複雑なインターフェースを避けるにはどうすればよいか推奨して、開発の一助となることを目的としています。
このレポートでは、前ページで紹介した 7 種のハイクラス車載システムについて、様々な角度からエキスパート/一般ユーザーによる評価を実施、結果をわかりやすく解説、SBD の考察と共にレポートにまとめています。個別の評価結果に加えて、一般ユーザーが実際にシステムを操作する様子と、その後グループで使い勝手につきディスカッションする内容をビデオにまとめ、合わせてご提供します。
◆このレポートについて
欧州テレマティクスベンチマーク評価:車載テレマティクスシステムの SBD 評価
Connected Car - EU Usability Benchmarking
出版社:SBD(Secured by Design Ltd)
出版年月: 2013年9月
http://www.dri.co.jp/auto/report/SBD/sbdcon547.html
◆市場調査会社 SBD(Secured by Design Ltd)について
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