5月の米雇用統計を受けての「金」相場の見通しを探ってみたいと思います。
注目の5月の米雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月から17.5万人増(予想は16.3万人増)。
米雇用は底堅い水準で推移しており、量的金融緩和の出口政策を巡る米連邦準備理事会(FRB)の 対応が注目されます。
5月の失業率は7.6%と前月から0.1ポイント上昇し、失業率の低下は 前月までの3カ月で止まった。
5月の米雇用統計では非農業部門雇用者数がとエコノミスト予想を上回ったが、
市場関係者は、米連邦準備制度理事会(FRB)は債券を月850億ドル(約8兆3000億円) ずつ購入する
戦略を変更しないとみている。
事前予想調査エコノミストの大半はFRBが現行の債券購入ペースを夏の間維持し、
9月か10月または12月から月650億ドルに削減すると予想していたが、
今回の米雇用統計の結果を受けて、やはり12月の感触を市場は受け止めたようです。
「金」市場の関心事はFRBが850億ドルの債券購入が続くかどうかであり、
最近は投資家が一斉に「金」の手仕舞いに動いた「シアタ-シンドロ-ム」・・。
即ち・・「火事だあ」・・・の声に一斉に出口に殺到する行為に良く似た行動パタ-ンとも見られている。
QE3の早期停止の風向きに一斉にポジションを手仕舞ったのである。
12年連続して上昇した「金」市場を見切って、金利の上昇する可能性のあるドル債や
景気回復を見越した株式市場へ資金移動しているのである。
「金」ETF(上場投信)は1-5月で483.7トン減少と年初から残高を大幅に減らしているが、
最大手のSPDRゴールドシェア-ズの残高は年初の1350トンから1007.14トン(5/7残高)へ
3割近くの激減となっており、投資家の「金」離れが続いているのが顕著。
また米商品先物委員会(CFTC)の売り買いの残高は5/28現在で僅かに180トンの買い越し残で、
通常の売られ過ぎを示す450トンから550トンを大きく下回り、歴史的低水準となっています。
一方の買い手はインド・中国を中心とする現物買いですが、
インドでは世界的権威のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の発表によると インドの「金」需要は、
今年の4-6月では前期比2倍の400トンに達する見通しで、
通年では昨年の864トンから965トンに拡大する見通しを述べており、
中国の経済が低迷の中でも 4月の下落時には香港経由の輸入量が急増し、
中国の叔母さん達が投資家の売り物を拾った形になりました。
一方の新興国中央政府の外貨準備としての「金」購入は中国・ロシア・カザフスタン・ 韓国・メキシコなど
昨年並の年間450トンベ-スの購入は継続されているが、
4月の急落場面での購入額は、予想に反して購入額は少なく市場に失望感があり、
まだ先安を見込む思惑が見て取れます。
今後の市場は米国の金融緩和策の早期停止の時期を軸に経済指標や株式の動向によって、
左右されて行くものと考えられます。
「金」ETF減少の底打ち感が出てきており、6/4の米商品先物委員会(CTFC)の売り買いの残高が
180トンから240トンに増加し、打診買いが出始めているが、
「金」を買いたいインド国民に対し、「金」輸入を制限するインド政府は関税を6-8%に引き上げ、
現金以外では「金」を売らないような規制を設けるなど貿易赤字に苦しむインド政府の苦渋があるようです。
米雇用統計を受けてのドル高は即ち、利息を生まない「金」の魅力を減退させるものであり、
「金」市場を取り巻く環境に楽観論はまだ早いようです。
(下はNY「金」の半年日足チャ-トです)(レポートは弊社独自の調査・研究によるもので
売り買いをお薦めするものではありません)
このレポートのお問合せは
(株)メリンダ・ダイヤモンド 担当 小野寺 靖
Tel 0120-228914(輝く石)
URL http://www.melindadiamonds.com/index.php
mail info@melindadiamonds.com
(株)メリンダ・ダイヤモンド会社概要
会社名 株式会社メリンダダイヤモンド
設立1988.7.15
代表者小野寺 靖
資本金9,000万円
本社住所〒110-0005 東京都台東区上野5-22-4リューツウ本店ビル2F
電話03-3836-2520 03-3835-3936 03-3836-2635 ファックス03-3833-2031
URLhttp://www.melindadiamonds.com
担当者 中村 浩徳 小野寺 仁詩 木内 努 平田栄介 片岡沙弥
取引銀行城北信用金庫上野支店 城北信用金庫王子営業部営
営業時間月曜~金曜10:00~18:00
会社の目的 宝石、貴金属及びその製品に関する製造、 販売及び輸出入業、「金」・ダイヤモンド・宝石の買取
免許情報東京都公安委員会/第306600607583号 古物商許可証
(株)メリンダ・ダイヤモンドの歴史
1973年宝石卸売業を創業
1978年香港現地法人設立。海外仕入の担当社員を常駐
1979年アメリカ New Yorkに Melinda Diamonds Inc を設立、大粒ダイヤモンドの仕入を開始
DOC会員: ニューヨーク・ダイヤモンドディーラーズクラブの 会員になり、日本人としてユダヤ社会の仲間入りをする
1986年マンハッタンのダイヤモンド街、13W46THに NY自社ビルを置く
同年、イスラエル現地法人としてMelinda Israelをテルアビブに設立、ファンシー、及び小粒ダイヤモンドの仕入れを開始
1988年 台東区東上野1-11-10に東上野店を設置
2004年 御徒町駅南口前に移転
社長のブログ http://wind.ap.teacup.com/uminoko/
小野寺靖著「プロが伝授するダイヤモンドの賢い売り方・買い方】をご希望の方にお送りします
注目の5月の米雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月から17.5万人増(予想は16.3万人増)。
米雇用は底堅い水準で推移しており、量的金融緩和の出口政策を巡る米連邦準備理事会(FRB)の 対応が注目されます。
5月の失業率は7.6%と前月から0.1ポイント上昇し、失業率の低下は 前月までの3カ月で止まった。
5月の米雇用統計では非農業部門雇用者数がとエコノミスト予想を上回ったが、
市場関係者は、米連邦準備制度理事会(FRB)は債券を月850億ドル(約8兆3000億円) ずつ購入する
戦略を変更しないとみている。
事前予想調査エコノミストの大半はFRBが現行の債券購入ペースを夏の間維持し、
9月か10月または12月から月650億ドルに削減すると予想していたが、
今回の米雇用統計の結果を受けて、やはり12月の感触を市場は受け止めたようです。
「金」市場の関心事はFRBが850億ドルの債券購入が続くかどうかであり、
最近は投資家が一斉に「金」の手仕舞いに動いた「シアタ-シンドロ-ム」・・。
即ち・・「火事だあ」・・・の声に一斉に出口に殺到する行為に良く似た行動パタ-ンとも見られている。
QE3の早期停止の風向きに一斉にポジションを手仕舞ったのである。
12年連続して上昇した「金」市場を見切って、金利の上昇する可能性のあるドル債や
景気回復を見越した株式市場へ資金移動しているのである。
「金」ETF(上場投信)は1-5月で483.7トン減少と年初から残高を大幅に減らしているが、
最大手のSPDRゴールドシェア-ズの残高は年初の1350トンから1007.14トン(5/7残高)へ
3割近くの激減となっており、投資家の「金」離れが続いているのが顕著。
また米商品先物委員会(CFTC)の売り買いの残高は5/28現在で僅かに180トンの買い越し残で、
通常の売られ過ぎを示す450トンから550トンを大きく下回り、歴史的低水準となっています。
一方の買い手はインド・中国を中心とする現物買いですが、
インドでは世界的権威のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の発表によると インドの「金」需要は、
今年の4-6月では前期比2倍の400トンに達する見通しで、
通年では昨年の864トンから965トンに拡大する見通しを述べており、
中国の経済が低迷の中でも 4月の下落時には香港経由の輸入量が急増し、
中国の叔母さん達が投資家の売り物を拾った形になりました。
一方の新興国中央政府の外貨準備としての「金」購入は中国・ロシア・カザフスタン・ 韓国・メキシコなど
昨年並の年間450トンベ-スの購入は継続されているが、
4月の急落場面での購入額は、予想に反して購入額は少なく市場に失望感があり、
まだ先安を見込む思惑が見て取れます。
今後の市場は米国の金融緩和策の早期停止の時期を軸に経済指標や株式の動向によって、
左右されて行くものと考えられます。
「金」ETF減少の底打ち感が出てきており、6/4の米商品先物委員会(CTFC)の売り買いの残高が
180トンから240トンに増加し、打診買いが出始めているが、
「金」を買いたいインド国民に対し、「金」輸入を制限するインド政府は関税を6-8%に引き上げ、
現金以外では「金」を売らないような規制を設けるなど貿易赤字に苦しむインド政府の苦渋があるようです。
米雇用統計を受けてのドル高は即ち、利息を生まない「金」の魅力を減退させるものであり、
「金」市場を取り巻く環境に楽観論はまだ早いようです。
(下はNY「金」の半年日足チャ-トです)(レポートは弊社独自の調査・研究によるもので
売り買いをお薦めするものではありません)
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(株)メリンダ・ダイヤモンド 担当 小野寺 靖
Tel 0120-228914(輝く石)
URL http://www.melindadiamonds.com/index.php
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(株)メリンダ・ダイヤモンド会社概要
会社名 株式会社メリンダダイヤモンド
設立1988.7.15
代表者小野寺 靖
資本金9,000万円
本社住所〒110-0005 東京都台東区上野5-22-4リューツウ本店ビル2F
電話03-3836-2520 03-3835-3936 03-3836-2635 ファックス03-3833-2031
URLhttp://www.melindadiamonds.com
担当者 中村 浩徳 小野寺 仁詩 木内 努 平田栄介 片岡沙弥
取引銀行城北信用金庫上野支店 城北信用金庫王子営業部営
営業時間月曜~金曜10:00~18:00
会社の目的 宝石、貴金属及びその製品に関する製造、 販売及び輸出入業、「金」・ダイヤモンド・宝石の買取
免許情報東京都公安委員会/第306600607583号 古物商許可証
(株)メリンダ・ダイヤモンドの歴史
1973年宝石卸売業を創業
1978年香港現地法人設立。海外仕入の担当社員を常駐
1979年アメリカ New Yorkに Melinda Diamonds Inc を設立、大粒ダイヤモンドの仕入を開始
DOC会員: ニューヨーク・ダイヤモンドディーラーズクラブの 会員になり、日本人としてユダヤ社会の仲間入りをする
1986年マンハッタンのダイヤモンド街、13W46THに NY自社ビルを置く
同年、イスラエル現地法人としてMelinda Israelをテルアビブに設立、ファンシー、及び小粒ダイヤモンドの仕入れを開始
1988年 台東区東上野1-11-10に東上野店を設置
2004年 御徒町駅南口前に移転
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