車における軽量化の実現は燃料消費とCO2の排出削減に大きく貢献することから、軽量構造テクノロジーは、自動車産業で確実な地位を築きつつあります。Benteler-SGL社と力を合わせ開発したRTM(レジントランスファーモールディング)プロセスでヘンケルのポリウレタンマトリックス樹脂を使用し生産されるガラス繊維強化のリーフスプリングは従来のスチール製のものに比べ、最大65%軽量化されています。
ヘンケルのLoctite MAX2は、RTMプロセスで通常採用されるエポキシ製品よりはるかに短時間で硬化するポリウレタン系コンポジットマトリックス樹脂です。このポリウレタン樹脂は粘度が低く、容易に繊維材に浸透し充填されるため、注入時間は非常に短くなります。また、Loctite MAX2の特長のひとつとして挙げられるのが、強靭性の目安である限界応力拡大係数がとりわけ高いことです。優れた強靭性により、 負荷時の疲労性状も良好な結果を示します。リーフスプリングには運転中持続的に激しく負荷がかかるため、高い疲労耐性を持った柔軟な材料を使用することで、このような部材の寿命を延ばすことが出来ます。
大量生産の自動車用コンポジットの生産では、温度調節に関する各機能の追加でより確実に硬化をコントロールできるRTMのような樹脂注入プロセスが大半を占めています。さらに、ポリウレタンマトリックス樹脂はエポキシ樹脂ほど硬化の際に熱を出さないため、局部のオーバーヒート現象や収縮現象が減少します。その結果、多くの繊維を重ねた厚みのある部材も早く硬化させることができます。マトリックス樹脂成型の短いサイクル時間を実現できるため、このRTMプロセスは車輌の大量生産にとって大変魅力的です。
Benteler Automobiltechnik とSGLグループの合同会社、Benteler SGLの製品ラインには、サイドブレード、ドアやその他のボディシェル部材が含まれています。量産用に特別にデザインされたコンポジット部品は主に炭素繊維またはガラス繊維でできており、縫合布や織物布など様々な織物の形に用いられます。Benteler SGLはプレミアムクラスの主要自動車メーカーほぼ全てと取引をしています。
ヘンケルドイツ本社オートモーティブグローバルマーケットマネジャー であるフランク・ドイチェランダーは、「このコンポジットリーフスプリングの開発中、Benteler-SGLとヘンケルはお互いの能力を十分に引き立たせ活用しました。ヘンケルのマトリックス樹脂技術、Loctite MAX2によって、Benteler-SGLに自動車産業にあわせた新しいプロセスを設置することができ、この繊維コンポジットの魅力的な側面を示すことになりました。」とコメントしています。
CO2排気量の規制がさらに厳しくなる中、自動車産業において軽量化は今まで以上に重要になりました。Benteler-SGLのコンポジット部品は高水準の安全性を確保しながら、燃料消費を削減します。
Benteler-SGLオートモーティブコンポジットのセールス&マーケティングマネージャー、フランク・フレッチャー氏は、「ヘンケルとの全面的な協力体制のおかげで、軽量化と高強度を兼ね備えさらに量産も可能な、自動車産業用RTMガラス繊維強化リーフスプリングの生産に成功しました。コストパフォーマンスやプロセスの信頼性など高レベルの要求にも応えることが出来ます。」とコメントしています。
http://www.henkel.com/pressで写真をご覧いただけます。(ご提供予定素材は次頁をご参照ください)
(本リリースは3月8日にドイツ本社より発行されたリリースの翻訳版です。)
※リーフスプリングとは、トラックをはじめ貨物車に使われている鉄でできた板を重ねたバネのことで、板バネともいいます。この板バネがたわむことにより、路 面からの振動を吸収します。板バネ枚数の増減によりバネの硬さを調整することもできます。
ヘンケルについて
ヘンケルはランドリー&ホームケア、ビューティーケアおよび接着剤技術の分野において、主要ブランドとテクノロジーを持ちワールドワイドに展開しています。1876年に創業し、現在はPersil、Schwarzkopf や Loctiteなどの有名ブランドで、世界マーケットのリーダー的存在となっています。47,000人の従業員が在籍し、2012年度の売り上げは165億1000万ユーロ、営業利益は23億3500万ユーロと報告されています。ヘンケルの優先株はドイツのストックインデックスDAXにリストされています。
Benteler-SGLについて
Benteler-SGL GmbH & Co. KGは2008年に設立されました。ドイツ パーダーボルンに本社のあるBenteler Automobiltechnik GmbHと、同じくドイツのウィースバーデンに本社を構えるSGL Groupとの共同事業です。 SGLグループの材料化学と炭素繊維のプライマリー製品の能力と、長年自動車セクターで第一サプライヤーとして活躍してきたBentelerのマーケットおよびエンジニアリング技術が相乗的に働いています。そして2009年はじめ、オーストリアのリート・イムインクライスにあるフィッシャーグループのコンポジットテクノロジー会社からオートモーティグ事業を買収しました。以来、製品オペレーションはシステム化されています。現在、Benteler-SGLはオーストリアで2009年時の2倍の150人の従業員を雇用しています。詳しい情報はホームページ(www.benteler-sgl.com)をご覧ください。
本件に関するお問い合わせ先
Contact Lisa Kretzberg Holger Elfes
Phone +49 211 797-56 72 +49 211 797-99 33
E-mail lisa.kretzberg@henkel.com holger.elfes@henkel.com
Contact Gudrun Girnus
Phone +43 662 2283 101040
E-mail public.relations@benteler.com
ヘンケルのLoctite MAX2は、RTMプロセスで通常採用されるエポキシ製品よりはるかに短時間で硬化するポリウレタン系コンポジットマトリックス樹脂です。このポリウレタン樹脂は粘度が低く、容易に繊維材に浸透し充填されるため、注入時間は非常に短くなります。また、Loctite MAX2の特長のひとつとして挙げられるのが、強靭性の目安である限界応力拡大係数がとりわけ高いことです。優れた強靭性により、 負荷時の疲労性状も良好な結果を示します。リーフスプリングには運転中持続的に激しく負荷がかかるため、高い疲労耐性を持った柔軟な材料を使用することで、このような部材の寿命を延ばすことが出来ます。
大量生産の自動車用コンポジットの生産では、温度調節に関する各機能の追加でより確実に硬化をコントロールできるRTMのような樹脂注入プロセスが大半を占めています。さらに、ポリウレタンマトリックス樹脂はエポキシ樹脂ほど硬化の際に熱を出さないため、局部のオーバーヒート現象や収縮現象が減少します。その結果、多くの繊維を重ねた厚みのある部材も早く硬化させることができます。マトリックス樹脂成型の短いサイクル時間を実現できるため、このRTMプロセスは車輌の大量生産にとって大変魅力的です。
Benteler Automobiltechnik とSGLグループの合同会社、Benteler SGLの製品ラインには、サイドブレード、ドアやその他のボディシェル部材が含まれています。量産用に特別にデザインされたコンポジット部品は主に炭素繊維またはガラス繊維でできており、縫合布や織物布など様々な織物の形に用いられます。Benteler SGLはプレミアムクラスの主要自動車メーカーほぼ全てと取引をしています。
ヘンケルドイツ本社オートモーティブグローバルマーケットマネジャー であるフランク・ドイチェランダーは、「このコンポジットリーフスプリングの開発中、Benteler-SGLとヘンケルはお互いの能力を十分に引き立たせ活用しました。ヘンケルのマトリックス樹脂技術、Loctite MAX2によって、Benteler-SGLに自動車産業にあわせた新しいプロセスを設置することができ、この繊維コンポジットの魅力的な側面を示すことになりました。」とコメントしています。
CO2排気量の規制がさらに厳しくなる中、自動車産業において軽量化は今まで以上に重要になりました。Benteler-SGLのコンポジット部品は高水準の安全性を確保しながら、燃料消費を削減します。
Benteler-SGLオートモーティブコンポジットのセールス&マーケティングマネージャー、フランク・フレッチャー氏は、「ヘンケルとの全面的な協力体制のおかげで、軽量化と高強度を兼ね備えさらに量産も可能な、自動車産業用RTMガラス繊維強化リーフスプリングの生産に成功しました。コストパフォーマンスやプロセスの信頼性など高レベルの要求にも応えることが出来ます。」とコメントしています。
http://www.henkel.com/pressで写真をご覧いただけます。(ご提供予定素材は次頁をご参照ください)
(本リリースは3月8日にドイツ本社より発行されたリリースの翻訳版です。)
※リーフスプリングとは、トラックをはじめ貨物車に使われている鉄でできた板を重ねたバネのことで、板バネともいいます。この板バネがたわむことにより、路 面からの振動を吸収します。板バネ枚数の増減によりバネの硬さを調整することもできます。
ヘンケルについて
ヘンケルはランドリー&ホームケア、ビューティーケアおよび接着剤技術の分野において、主要ブランドとテクノロジーを持ちワールドワイドに展開しています。1876年に創業し、現在はPersil、Schwarzkopf や Loctiteなどの有名ブランドで、世界マーケットのリーダー的存在となっています。47,000人の従業員が在籍し、2012年度の売り上げは165億1000万ユーロ、営業利益は23億3500万ユーロと報告されています。ヘンケルの優先株はドイツのストックインデックスDAXにリストされています。
Benteler-SGLについて
Benteler-SGL GmbH & Co. KGは2008年に設立されました。ドイツ パーダーボルンに本社のあるBenteler Automobiltechnik GmbHと、同じくドイツのウィースバーデンに本社を構えるSGL Groupとの共同事業です。 SGLグループの材料化学と炭素繊維のプライマリー製品の能力と、長年自動車セクターで第一サプライヤーとして活躍してきたBentelerのマーケットおよびエンジニアリング技術が相乗的に働いています。そして2009年はじめ、オーストリアのリート・イムインクライスにあるフィッシャーグループのコンポジットテクノロジー会社からオートモーティグ事業を買収しました。以来、製品オペレーションはシステム化されています。現在、Benteler-SGLはオーストリアで2009年時の2倍の150人の従業員を雇用しています。詳しい情報はホームページ(www.benteler-sgl.com)をご覧ください。
本件に関するお問い合わせ先
Contact Lisa Kretzberg Holger Elfes
Phone +49 211 797-56 72 +49 211 797-99 33
E-mail lisa.kretzberg@henkel.com holger.elfes@henkel.com
Contact Gudrun Girnus
Phone +43 662 2283 101040
E-mail public.relations@benteler.com