当社は、本日開催の取締役会において、悪質なサイバー攻撃から情報資産を守る「サイバーセキュリティサービス」を開始することについて、決議いたしましたので下記のとおりお知らせいたします。
1. サービス開始の背景
昨今、サイバー犯罪といわれるネットワーク利用犯罪が増加の一途をたどり、平成23年の国内における検挙件数は5,388件と過去最高となっております。また、日本に対するDDoS攻撃※の観測件数が平成22年の約60倍に増加するなど、政府機関をはじめ企業の重要な情報やシステムを標的としたサイバー攻撃の脅威が世界規模で拡大しております(警察庁公表資料「警察庁サイバーセキュリティ重点施策」)。
これらのサイバー攻撃は、一般のウイルス対策ソフトでは対処することが不可能であり、さらに日本においては情報セキュリティ分野の人材が約2万2,000人以上も不足している(独立行政法人情報処理推進機構公表資料「情報セキュリティ人材の育成に関する基礎調査」)ことから、官民共同により、国を挙げてサイバー攻撃から情報資産を守るセキュリティのスペシャリストとなる人材の育成が急務となっております。
当社は、ソフトウェアの不具合を検出するデバッグ事業を主幹事業としており、過去70万件を超えるバグ蓄積データを活用した効率的なデバッグ手法及び、約8,000人の登録テスターによる消費者視点からの不具合検出力を活かし、国内外に独自のデバッグサービスを展開しております。
デバッグサービスにおきましては、仕様書通りにチェックを行う「受動的デバッグ」と、独自の感覚で能動的に不具合を引き起こす「能動的デバッグ」に分類され、当社では、デバッグ経験が豊富で熟練した技術を持つエキスパートが多数在籍していることより、予期せぬ不具合を自ら引き起こす「能動的デバッグ」を強みとし、ソフトウェアをはじめ、インターネット関連の情報機器やウェブサイトのデバッグにおいても豊富な実績を積んで参りました。
この度、インターネット分野において最先端の研究者である奈良先端科学技術大学院大学の櫨山 寛章助教、東京大学の関谷 勇司准教授、及び同大学の宮本 大輔助教とサイバーセキュリティに関する協同研究体制を構築し、そのノウハウを当社のエキスパート人材と融合したサイバーセキュリティチームを設置することといたしました。これにより、悪質なサイバー攻撃から情報資産を守る「セキュリティデバッガー」の専門集団を結成し、「サイバーセキュリティサービス」の提供を開始いたします。
※DDoS攻撃:インターネットに接続されている多数のシステムを利用して、そこから攻撃先のサイトに対して大量のトラフィックを送信する攻撃
【櫨山 寛章氏について】
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 インターネット工学講座
助教 博士 櫨山 寛章 (はぜやまひろあき)
平成15年 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻 修士(工学)
平成17年 奈良先端科学技術大学院大学有期契約教育系職員
平成18年 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻 博士(工学)
平成20年 奈良先端科学技術大学院大学大学情報科学研究科 助教・総合情報基盤センター 助教
情報通信研究機構テストベッド研究開発推進センター特別研究員を兼任
平成22年 慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員を兼任
(主な研究分野)
ネットワーク運用技術、ネットワークセキュリティ技術、テストベッド構築技術に関する研究に従事し、Interop Tokyo 2013 NOCメンバーでもある。
【関谷 勇司氏について】
東京大学 情報基盤センター ネットワーク研究部門
准教授 博士 関谷 勇司 (せきや ゆうじ)
平成11年 慶応義塾大学政策・メディア研究科 修士
平成14年 東京大学情報基盤センター助手
平成17年 慶応義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程 博士(政策・メディア)
(主な研究分野)
米国 USC/ISI 訪問研究員としてDNSの研究を経て、DNSのセキュリティ向上とクラウドコンピューティングの信頼性に関する研究に従事している。
【宮本 大輔氏について】
東京大学 情報基盤センター ネットワーク研究部門
助教 博士 宮本 大輔 (みやもと だいすけ)
平成14年 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻 修士(工学)
平成21年 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻 博士(工学)
平成21年 独立行政法人情報通信研究機構セキュリティセンターのトレーサブルネットワークグループ専攻研究員
(主な研究分野)
フィッシングサイト対策技術を中心に、ネットワークセキュリティ技術、テストベッドにおけるサイバー脅威の再現及び解析技術の研究に従事している。
2. サービスの概要
顧客のネットワークにセキュリティホールがないかを検査するセキュリティチェック及び実際に外部から侵入を試み重要情報が漏れる可能性があるかを検査するペネトレーションテスト※を実施し、既存の検査ツールによる対策では十分に確保できないセキュリティ環境の構築を支援するサービスを提供して参ります。
※ペネトレーションテスト:コンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するセキュリティテスト手法の一つで、実際に自らシステムを攻撃して侵入を試みる手法。
3. サービス提供開始日:平成25年4月1日
4. 今後の見通し
平成26年3月期の通期連結業績予想に与える影響つきましては、現在精査中であり、平成25年5月10日公表予定の「平成25年3月期決算短信」におきまして、お知らせいたします。
【株式会社デジタルハーツ概要】
デジタルハーツのHP:http://www.digitalhearts.co.jp/
設立:平成13年4月19日
代表取締役社長 CEO:宮澤 栄一
資本金:2億7,298万円(平成24年12月末時点)
本社所在地:東京都新宿区西新宿三丁目20番2号
業務分野:総合デバッグサービス / 社内検証によるデバッグサービス等
【本件に関する問い合わせ先】
株式会社デジタルハーツ経営企画グループ IR/広報担当 山岸
電話:03-3379-2219(月~金:9~18 時/土日祝:休日)
E-mail:ir@digitalhearts.com
1. サービス開始の背景
昨今、サイバー犯罪といわれるネットワーク利用犯罪が増加の一途をたどり、平成23年の国内における検挙件数は5,388件と過去最高となっております。また、日本に対するDDoS攻撃※の観測件数が平成22年の約60倍に増加するなど、政府機関をはじめ企業の重要な情報やシステムを標的としたサイバー攻撃の脅威が世界規模で拡大しております(警察庁公表資料「警察庁サイバーセキュリティ重点施策」)。
これらのサイバー攻撃は、一般のウイルス対策ソフトでは対処することが不可能であり、さらに日本においては情報セキュリティ分野の人材が約2万2,000人以上も不足している(独立行政法人情報処理推進機構公表資料「情報セキュリティ人材の育成に関する基礎調査」)ことから、官民共同により、国を挙げてサイバー攻撃から情報資産を守るセキュリティのスペシャリストとなる人材の育成が急務となっております。
当社は、ソフトウェアの不具合を検出するデバッグ事業を主幹事業としており、過去70万件を超えるバグ蓄積データを活用した効率的なデバッグ手法及び、約8,000人の登録テスターによる消費者視点からの不具合検出力を活かし、国内外に独自のデバッグサービスを展開しております。
デバッグサービスにおきましては、仕様書通りにチェックを行う「受動的デバッグ」と、独自の感覚で能動的に不具合を引き起こす「能動的デバッグ」に分類され、当社では、デバッグ経験が豊富で熟練した技術を持つエキスパートが多数在籍していることより、予期せぬ不具合を自ら引き起こす「能動的デバッグ」を強みとし、ソフトウェアをはじめ、インターネット関連の情報機器やウェブサイトのデバッグにおいても豊富な実績を積んで参りました。
この度、インターネット分野において最先端の研究者である奈良先端科学技術大学院大学の櫨山 寛章助教、東京大学の関谷 勇司准教授、及び同大学の宮本 大輔助教とサイバーセキュリティに関する協同研究体制を構築し、そのノウハウを当社のエキスパート人材と融合したサイバーセキュリティチームを設置することといたしました。これにより、悪質なサイバー攻撃から情報資産を守る「セキュリティデバッガー」の専門集団を結成し、「サイバーセキュリティサービス」の提供を開始いたします。
※DDoS攻撃:インターネットに接続されている多数のシステムを利用して、そこから攻撃先のサイトに対して大量のトラフィックを送信する攻撃
【櫨山 寛章氏について】
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 インターネット工学講座
助教 博士 櫨山 寛章 (はぜやまひろあき)
平成15年 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻 修士(工学)
平成17年 奈良先端科学技術大学院大学有期契約教育系職員
平成18年 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻 博士(工学)
平成20年 奈良先端科学技術大学院大学大学情報科学研究科 助教・総合情報基盤センター 助教
情報通信研究機構テストベッド研究開発推進センター特別研究員を兼任
平成22年 慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員を兼任
(主な研究分野)
ネットワーク運用技術、ネットワークセキュリティ技術、テストベッド構築技術に関する研究に従事し、Interop Tokyo 2013 NOCメンバーでもある。
【関谷 勇司氏について】
東京大学 情報基盤センター ネットワーク研究部門
准教授 博士 関谷 勇司 (せきや ゆうじ)
平成11年 慶応義塾大学政策・メディア研究科 修士
平成14年 東京大学情報基盤センター助手
平成17年 慶応義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程 博士(政策・メディア)
(主な研究分野)
米国 USC/ISI 訪問研究員としてDNSの研究を経て、DNSのセキュリティ向上とクラウドコンピューティングの信頼性に関する研究に従事している。
【宮本 大輔氏について】
東京大学 情報基盤センター ネットワーク研究部門
助教 博士 宮本 大輔 (みやもと だいすけ)
平成14年 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻 修士(工学)
平成21年 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻 博士(工学)
平成21年 独立行政法人情報通信研究機構セキュリティセンターのトレーサブルネットワークグループ専攻研究員
(主な研究分野)
フィッシングサイト対策技術を中心に、ネットワークセキュリティ技術、テストベッドにおけるサイバー脅威の再現及び解析技術の研究に従事している。
2. サービスの概要
顧客のネットワークにセキュリティホールがないかを検査するセキュリティチェック及び実際に外部から侵入を試み重要情報が漏れる可能性があるかを検査するペネトレーションテスト※を実施し、既存の検査ツールによる対策では十分に確保できないセキュリティ環境の構築を支援するサービスを提供して参ります。
※ペネトレーションテスト:コンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するセキュリティテスト手法の一つで、実際に自らシステムを攻撃して侵入を試みる手法。
3. サービス提供開始日:平成25年4月1日
4. 今後の見通し
平成26年3月期の通期連結業績予想に与える影響つきましては、現在精査中であり、平成25年5月10日公表予定の「平成25年3月期決算短信」におきまして、お知らせいたします。
【株式会社デジタルハーツ概要】
デジタルハーツのHP:http://www.digitalhearts.co.jp/
設立:平成13年4月19日
代表取締役社長 CEO:宮澤 栄一
資本金:2億7,298万円(平成24年12月末時点)
本社所在地:東京都新宿区西新宿三丁目20番2号
業務分野:総合デバッグサービス / 社内検証によるデバッグサービス等
【本件に関する問い合わせ先】
株式会社デジタルハーツ経営企画グループ IR/広報担当 山岸
電話:03-3379-2219(月~金:9~18 時/土日祝:休日)
E-mail:ir@digitalhearts.com