2012年12月20日 16:00

自動車セクターのスマートガラスについてナノマーケット社が分析

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米国の市場調査会社、ナノマーケット社が出版レポート「自動車向けスマートガラス市場 2013年」のプレスリリース(12月4日発表)において、自動車セクター向けのスマートガラスと関連するコーティングの販売による収益は、2018年に35億ドルに達するだろう、との予測結果を発表しました。

【プレスリリース内容】
<2012年12月4日発表>
米国調査会社ナノマーケット社の調査レポート「自動車向けスマートガラス市場 2013年-Smart Glass in the Automotive Sector - 2013」は、自動車セクター向けのスマートガラスと関連するコーティングの販売による収益は、2018年に35億ドルに達するだろうと報告している。

この調査レポートは、世界の自動車用スマートガラス、自動透明度切り替え、セルフクリーニング(自動洗浄)、自動発熱、デバイス内蔵ガラスの市場を詳細に分析している。自動車に使用されるスマートガラスの8年間の収益を材料毎、機能毎、アプリケーション毎に予測している。スマートガラスのアプリケーションは、フロントガラス、鏡、サンルーフ、その他の自動車用ウィンドウ、ダッシュボードなどである。

調査対象としている企業は、3M、American Glass、アップル、ASG、AutoGlass、Balcony Systems、BASF、バイエルン、Cardinal、Carlex、ChromoGenics、コーニング、ダウ・ケミカル、Gentex、Guardian、日立、Hypho Technology、NeoView Kolon、日産、NSG/Pilkington、Pleotint、RavenBrick、Research Frontiers、Saint-Gobain、サムスン、Solutia/Eastman、Sageなどである。さらに、主要自動車企業や軽トラック企業によるスマートガラスの採用戦略についても記載している。

調査レポートの内容:

ナノマーケット社の積極的な見解では、特に近年、自動車セクターでは新しい技術の採用が進んでおり、安全性、スタイル、燃費効率を改善するための自動車用スマートガラスの採用も進むだろう。現在、スマートガラスの中の曇りガラスが大量に使用されているのは自動車用途だけであるが、その年間消費金額は4億5000万以上となるだろう。しかし、ナノ材料やバイオ材料ベースの新しいコーティングによって、自動洗浄や自動修復など、自動車用途に適した性能レベルが登場することになるだろう。

ルーフガラスの幅広い分野でモデル数が増加するため、各車種の前面ガラス(フロントガラス)への利用は拡大を続けるだろう。世界の市場が小型車へ向かうという傾向であることから、照明やスペースの印象を良くするガラスの使用が拡大するだろう。そのため、自動車市場の不振にもかかわらず、スマートガラスのサプライヤは成長を拡大している。現在、15箇所の開口部がある小型車もあり、(ガラスの使用は)自動車の概観の全体的な基本仕様となっている。

今後10年間で、自動車用スマートガラスのサプライヤが最も注力するのはフロントガラスで、2018年にはスマートガラス製品の消費金額は13億ドルに達するだろうとナノマーケット社は予測している。スマートガラスは、ワイパーレスのフロントガラスやスマートソーラーフロントガラス、自己修復フロントガラスなどのコンセプトを主導するだろう。

自動車情報システムのスマートガラスの販売も急成長している。このようなシステムはすでに、トップガラス内蔵の広範囲タッチセンサのタッチスクリーン技術に採用されている。今後は、車外環境の変化に伴って照明やワイパーをつけたりする、ガラス内蔵のセンサが増えるだろうとナノマーケット社は見ている。フロントガラスや操作パネルでのナビゲーション用途の拡張ディスプレイにもスマートガラスが使用されるだろう。フロントガラスには、片面に反射防止のコーティングを施し、反対の面にはダッシュボード上に情報を投影できるようにする。これらのデバイス内蔵のアプリケーションのスマートガラス販売は、2018年に7億1000万ドルをとなるだろう。

【調査レポート】
Smart Glass in the Automotive Sector - 2013
自動車向けスマートガラス市場 2013
http://www.dri.co.jp/auto/report/nano/nanoautosmartglass.html

◆米国市場調査会社 ナノマーケット社について
http://www.dri.co.jp/auto/report/nano/index.html

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