新しいテクノロジートレンド対応にはアップグレードが不可欠
~市場の変化でテクノロジー・ライフサイクル管理のあり方が変わる~
2012年6月26日、東京発 -企業は、コアなネットワークのアップグレード計画に早急に着手しないと、モビリティ(またはBYOD:bring your own device)、動画、仮想化などの技術革新の大波に足元をすくわれてしまいます。その結果、競争力や組織の効率性で悪影響を受け、エンドユーザーにあっては、新技術の導入を推進してもその成果が得られないため、フラストレーションを抱くことになります。
本日、ICTサービスおよびソリューションプロバイダーであるディメンションデータが公表した2012年版ネットワーク・バロメーター・レポートにこれらのことが記載されています。同レポートによると、多くの企業はネットワークにおけるモバイルデバイス利用を拡大すべく投資を行っているものの、その通信サービスを提供するために必要となる、肝心のネットワークインフラの整備を見逃している場合があります。このレポートは、ディメンションデータ・グループが2011年に世界各地のあらゆる業種の大小様々な企業約300社を対象に実施したテクノロジー・ライフサイクル管理(TLM)アセスメント[1] のデータの集計結果がまとめられています。
ディメンションデータ・アジアパシフィック、ネットワークインテグレーション部門マネージャーのブレント・アンガス(Brent Angus)は次のように述べています。「ノートパソコン、タブレット、スマートフォン、仮想マシンなどのエンドポイントが過度に重視されることが多いのですが、企業はネットワークの基本となるルーティングやスイッチング装置をおろそかにすべきではありません。」
「当社でデータを分析した結果、ネットワークの末端にあるワイヤレスアクセスポイントのアップグレードに企業が積極的に取り組んでいることが分かりました。事実、2011年時点で把握された全アクセスポイントの3分の1は既に802.11n対応になっています。エンドユーザーが、どこでも、どのデバイスでも、どのアプリケーションでも使えることを要求するようになって、市場のモバイル化傾向は一段と強くなっています。来年は802.11n対応アクセスポイントの割合は50%を超えると予想されます。」また、アンガスによると、最新のWi-Fi標準規格802.11nの速度は、従来の標準規格より速くなっており、データ、音声、動画、その他のモバイルサービスのカバーエリア、信頼性、パフォーマンスも格段に向上しているとのことです。
企業がネットワークの末端で利用可能なモバイルやデスクトップ仮想化技術を拡大するにしたがって、採用した技術に応じてネットワークインフラを進化させる必要性が生じます。ネットワーク担当マネージャーは、負荷増大に対応するためにネットワークコアのアップグレードを計画化し予算化しなければなりません。
さらに、同レポートは、販売が終了しているデバイス数が全体の38%から45%に急増していることも指摘しています。これは、最近シスコ社が、仮想化、コラボレーション、モビリティ・アーキテクチャの増加傾向に対応するため、同社のルーティングとスイッチングの製品ポートフォリオ全体を一新したため、結果として「旧式」となってしまった製品が増えたことが主な原因です。技術革新のペースが加速することは、資本的資産の使用可能期間がこれまでになく短くなることを意味します。
また、アンガスは以下のように語っています。「これらの知見は、ディメンションデータが以前から、お客様企業に対して、新しい通信サービスを整備する際に、『ネットワークのことを忘れてはならない』と主張してきたことが間違っていなかったことを示しています。従来、多くのお客様はネットワークの減価償却期間7年を目安として設備計画を立て、予算を計上していました。しかし、今回得られたデータから、お客様企業のネットワーク資産のほぼ半分は、サポート終了日(last-day-of-support: LDoS)が5年以内に到来することが明らかになりました。
レポートに掲載されている知見の一部を紹介します。
● 2011年に評価した全デバイスのうち3分の2に少なくとも1件の既知セキュリティ脆弱性が確認されていますが、テクノロジー・ライフサイクル管理アセスメントを継続的に受診しているユーザーは比較的脆弱性が低く、継続受診ユーザーが75%であったのに対して、僅かに59%でした。
● 発見された既知セキュリティ脆弱性の上位10項目のうち4つは新たに確認されたものでした。そのうち3つは深刻度が高いものであり、深刻度が「クリティカル」に分類されるPSIRT #111895はネットワークデバイス全体の6%で見つかっています。企業はIOSのパッチ管理プロセスが包括的なものであるよう確認し、セキュリティ脆弱性のスクリーニングを定期的に実施する必要があります。
[1]テクノロジー・ライフサイクル管理(TLM)アセスメントとは、ITインフラ資産のアセスメントサービスで、ネットワーク上の資産を発見、分類・目録化、分析するものです。ネットワークの基本構成、製品終了、セキュリティに関する課題を特定することで、予防的対処に役立てることができます。
ディメンションデータ について
ディメンションデータは、1983年に設立されたICTサービスとソリューションのプロバイダーです。お客様のビジネス課題を迅速に解決するため、専門技術とグローバルサービス網を駆使し起業家精神をもってお手伝いします。ディメンションデータはNTTグループの一員です。詳細はwww.dimensiondata.com/jpをご覧ください
ネットワーク・バロメーター・レポート2012について
「ネットワーク・バロメーター・レポート2012」はディメンションデータが発行する世界のネットワーク状況に関する報告書で、世界294社から集めたデータとディメンションデータが2011年に世界各地で実施したテクノロジー・ライフサイクル管理(TLM)アセスメントの結果をまとめたものです。セキュリティ脆弱性、製品終了の状況、ネットワークデバイス構成におけるベストプラクティスとの相違点などを検証し、ビジネスサポートに関するネットワークのレディネスを評価しています。
本件に関する問い合わせ先:
株式会社ディメンションデータジャパン
コーポレートコミュニケーション&ブランドマネジメント本部
明石 みき
Tel: 03 6746 2230 Fax:03 6746 2300
Email: miki.akashi@dimensiondata.com
~市場の変化でテクノロジー・ライフサイクル管理のあり方が変わる~
2012年6月26日、東京発 -企業は、コアなネットワークのアップグレード計画に早急に着手しないと、モビリティ(またはBYOD:bring your own device)、動画、仮想化などの技術革新の大波に足元をすくわれてしまいます。その結果、競争力や組織の効率性で悪影響を受け、エンドユーザーにあっては、新技術の導入を推進してもその成果が得られないため、フラストレーションを抱くことになります。
本日、ICTサービスおよびソリューションプロバイダーであるディメンションデータが公表した2012年版ネットワーク・バロメーター・レポートにこれらのことが記載されています。同レポートによると、多くの企業はネットワークにおけるモバイルデバイス利用を拡大すべく投資を行っているものの、その通信サービスを提供するために必要となる、肝心のネットワークインフラの整備を見逃している場合があります。このレポートは、ディメンションデータ・グループが2011年に世界各地のあらゆる業種の大小様々な企業約300社を対象に実施したテクノロジー・ライフサイクル管理(TLM)アセスメント[1] のデータの集計結果がまとめられています。
ディメンションデータ・アジアパシフィック、ネットワークインテグレーション部門マネージャーのブレント・アンガス(Brent Angus)は次のように述べています。「ノートパソコン、タブレット、スマートフォン、仮想マシンなどのエンドポイントが過度に重視されることが多いのですが、企業はネットワークの基本となるルーティングやスイッチング装置をおろそかにすべきではありません。」
「当社でデータを分析した結果、ネットワークの末端にあるワイヤレスアクセスポイントのアップグレードに企業が積極的に取り組んでいることが分かりました。事実、2011年時点で把握された全アクセスポイントの3分の1は既に802.11n対応になっています。エンドユーザーが、どこでも、どのデバイスでも、どのアプリケーションでも使えることを要求するようになって、市場のモバイル化傾向は一段と強くなっています。来年は802.11n対応アクセスポイントの割合は50%を超えると予想されます。」また、アンガスによると、最新のWi-Fi標準規格802.11nの速度は、従来の標準規格より速くなっており、データ、音声、動画、その他のモバイルサービスのカバーエリア、信頼性、パフォーマンスも格段に向上しているとのことです。
企業がネットワークの末端で利用可能なモバイルやデスクトップ仮想化技術を拡大するにしたがって、採用した技術に応じてネットワークインフラを進化させる必要性が生じます。ネットワーク担当マネージャーは、負荷増大に対応するためにネットワークコアのアップグレードを計画化し予算化しなければなりません。
さらに、同レポートは、販売が終了しているデバイス数が全体の38%から45%に急増していることも指摘しています。これは、最近シスコ社が、仮想化、コラボレーション、モビリティ・アーキテクチャの増加傾向に対応するため、同社のルーティングとスイッチングの製品ポートフォリオ全体を一新したため、結果として「旧式」となってしまった製品が増えたことが主な原因です。技術革新のペースが加速することは、資本的資産の使用可能期間がこれまでになく短くなることを意味します。
また、アンガスは以下のように語っています。「これらの知見は、ディメンションデータが以前から、お客様企業に対して、新しい通信サービスを整備する際に、『ネットワークのことを忘れてはならない』と主張してきたことが間違っていなかったことを示しています。従来、多くのお客様はネットワークの減価償却期間7年を目安として設備計画を立て、予算を計上していました。しかし、今回得られたデータから、お客様企業のネットワーク資産のほぼ半分は、サポート終了日(last-day-of-support: LDoS)が5年以内に到来することが明らかになりました。
レポートに掲載されている知見の一部を紹介します。
● 2011年に評価した全デバイスのうち3分の2に少なくとも1件の既知セキュリティ脆弱性が確認されていますが、テクノロジー・ライフサイクル管理アセスメントを継続的に受診しているユーザーは比較的脆弱性が低く、継続受診ユーザーが75%であったのに対して、僅かに59%でした。
● 発見された既知セキュリティ脆弱性の上位10項目のうち4つは新たに確認されたものでした。そのうち3つは深刻度が高いものであり、深刻度が「クリティカル」に分類されるPSIRT #111895はネットワークデバイス全体の6%で見つかっています。企業はIOSのパッチ管理プロセスが包括的なものであるよう確認し、セキュリティ脆弱性のスクリーニングを定期的に実施する必要があります。
[1]テクノロジー・ライフサイクル管理(TLM)アセスメントとは、ITインフラ資産のアセスメントサービスで、ネットワーク上の資産を発見、分類・目録化、分析するものです。ネットワークの基本構成、製品終了、セキュリティに関する課題を特定することで、予防的対処に役立てることができます。
ディメンションデータ について
ディメンションデータは、1983年に設立されたICTサービスとソリューションのプロバイダーです。お客様のビジネス課題を迅速に解決するため、専門技術とグローバルサービス網を駆使し起業家精神をもってお手伝いします。ディメンションデータはNTTグループの一員です。詳細はwww.dimensiondata.com/jpをご覧ください
ネットワーク・バロメーター・レポート2012について
「ネットワーク・バロメーター・レポート2012」はディメンションデータが発行する世界のネットワーク状況に関する報告書で、世界294社から集めたデータとディメンションデータが2011年に世界各地で実施したテクノロジー・ライフサイクル管理(TLM)アセスメントの結果をまとめたものです。セキュリティ脆弱性、製品終了の状況、ネットワークデバイス構成におけるベストプラクティスとの相違点などを検証し、ビジネスサポートに関するネットワークのレディネスを評価しています。
本件に関する問い合わせ先:
株式会社ディメンションデータジャパン
コーポレートコミュニケーション&ブランドマネジメント本部
明石 みき
Tel: 03 6746 2230 Fax:03 6746 2300
Email: miki.akashi@dimensiondata.com