情報流通支援サービスの株式会社オークネット(本社:東京都千代田区/社長:藤崎清孝/URL http://www.aucnet.co.jp/)は、『オークネット.jp』(http://www.aucnet.jp/)上で、「電気自動車に関する意識調査」を実施しました。
今回は普段の自動車の利用から電気自動車(以下、「EV」)に対する興味・関心、購入意欲を調査し、EVの普及の可能性についてまとめました。
1.実施概要
【実施方法】 インターネット上から回答
【実施期間】 2012年5月1日~2012年5月21日
【モニター数】 1,019名
2.結果ポイント
◆ 普段の自動車の主な利用目的は買い物(34.4%)・通勤(33.8%)で、25km以内の移動が62.2%を占める。
◆ EVに対し、「興味があり、且つ次回購入検討対象になる」と回答した消費者は50.6%にのぼる。
◆ EVを購入する際に最も重要視する点は「価格」(49.2%)であり、妥当だと考える価格帯は「100~200万円」
(75.2%)である。
◆ EVの充電場所として最も良いと考える場所は「自宅」(45.9%)、「ガソリンスタンド」(23.4%)、「コンビニエンスストア」
(20.5%)で身近な場所が上位を占める。
◆ 充電待ち時間について、充電場所によって異なるが5~10分が33.9%と最も多い一方、20~30分待てるとした
消費者も25.6%存在する。
3.結果内容
昨今、認知度が高まっているEVであるが、今回の調査ではEVを所有しているという回答は1件も得られなかった。
一方で普段、自動車の主な利用目的として、買い物・通勤などの近距離利用(25km以内で62.2%、
50km以内では77.1%)が大半を占め、現行発売されているEVの航続距離はこの条件を満たしていると言える。
EVに対するイメージでは「環境に良い」(75.9%)、「音が静か」(61.8%)というEVの特長をイメージする一方で
「車体の値段が高そう」(55.5%)、「充電設備がなさそう」(53.1%)といった普及に向けた課題そのものをイメージする
消費者も多い結果となった。
EVへの興味・関心については62.8%が「興味ある」と回答し、「興味がない」はわずか7.1%にとどまった。
さらに61.6%が「EVが次回の購入検討対象に含まれる」と回答し、「興味があり、且つ購入検討対象になる」とした回答者は過半数(50.6%)を超え、昨今問題となっている環境意識と共に消費者がEVに対して高い関心・購入意欲を示していることが分かる。
EVが購入検討対象になると回答した消費者が購入時に最も重要視する点は「価格」(49.2%)という結果になり、次いで
「充電設備の充実度」(27.4%)となった。一方、「航続距離」を最重要視する消費者は11.6%にとどまった理由については、近距離移動を主とする消費者が多いこと、充電設備が充実すれば良いと考える消費者が多いこと、が挙げられる。
EVを購入する際に妥当だと考える価格帯は「100~150万円」が37.9%、「150~200万円」が37.3%となり、
100~200万円で販売されている現行のガソリン車や200万円前後のハイブリッド車と同価格帯になることが購入の条件と
言えそうだ。
充電設備の設置場所として「自宅」(45.9%)と考える消費者が最も多く、次いでガソリンスタンド(23.4%)、コンビニエンスストア(20.5%)という結果になった。これは買い物や通勤など、日常的且つ近距離移動を目的とする消費者が多い為、身近な施設での充電を求めていると推測できる。
充電の待ち時間について、全体では「5~10分以内」(33.9%)が最多となる一方、自宅にあったら良いと考えた消費者については32.6%が「20~30分以内」と回答し、最多となった。従って充電時間については設置場所が大きく影響することがわかる。
最後に“EVを購入検討対象としない”と回答した消費者に対してその理由を複数回答方式で問うと、「充電施設が少ないから」(64.7%)、「車両価格が高いから」(61.1%)が上位となった。
これは購入検討者が最重要視する点(車両価格49.2% / 充電設備の充実度27.4% [択一回答方式])と重なる結果となり、改めて“価格”と“充電設備”がEV普及への大きなポイントとなることが分かる結果となった。
以上のことから、EVの普及には
(1) 車両価格が200万円前後であること
(2) 「自宅」を筆頭に身近な充電施設が整備されること
の2つの条件が満たされたとき、急速に普及する可能性があると推察される。
※調査結果詳細はこちら http://www.aucnet.co.jp/research/20120604.pdf
【本件に関するお問い合わせ】
オークネット総合研究所 吉岡・金井
TEL:03-3512-6140 E-Mail:request@ns.aucnet.co.jp
<モニター内訳>
今回は普段の自動車の利用から電気自動車(以下、「EV」)に対する興味・関心、購入意欲を調査し、EVの普及の可能性についてまとめました。
1.実施概要
【実施方法】 インターネット上から回答
【実施期間】 2012年5月1日~2012年5月21日
【モニター数】 1,019名
2.結果ポイント
◆ 普段の自動車の主な利用目的は買い物(34.4%)・通勤(33.8%)で、25km以内の移動が62.2%を占める。
◆ EVに対し、「興味があり、且つ次回購入検討対象になる」と回答した消費者は50.6%にのぼる。
◆ EVを購入する際に最も重要視する点は「価格」(49.2%)であり、妥当だと考える価格帯は「100~200万円」
(75.2%)である。
◆ EVの充電場所として最も良いと考える場所は「自宅」(45.9%)、「ガソリンスタンド」(23.4%)、「コンビニエンスストア」
(20.5%)で身近な場所が上位を占める。
◆ 充電待ち時間について、充電場所によって異なるが5~10分が33.9%と最も多い一方、20~30分待てるとした
消費者も25.6%存在する。
3.結果内容
昨今、認知度が高まっているEVであるが、今回の調査ではEVを所有しているという回答は1件も得られなかった。
一方で普段、自動車の主な利用目的として、買い物・通勤などの近距離利用(25km以内で62.2%、
50km以内では77.1%)が大半を占め、現行発売されているEVの航続距離はこの条件を満たしていると言える。
EVに対するイメージでは「環境に良い」(75.9%)、「音が静か」(61.8%)というEVの特長をイメージする一方で
「車体の値段が高そう」(55.5%)、「充電設備がなさそう」(53.1%)といった普及に向けた課題そのものをイメージする
消費者も多い結果となった。
EVへの興味・関心については62.8%が「興味ある」と回答し、「興味がない」はわずか7.1%にとどまった。
さらに61.6%が「EVが次回の購入検討対象に含まれる」と回答し、「興味があり、且つ購入検討対象になる」とした回答者は過半数(50.6%)を超え、昨今問題となっている環境意識と共に消費者がEVに対して高い関心・購入意欲を示していることが分かる。
EVが購入検討対象になると回答した消費者が購入時に最も重要視する点は「価格」(49.2%)という結果になり、次いで
「充電設備の充実度」(27.4%)となった。一方、「航続距離」を最重要視する消費者は11.6%にとどまった理由については、近距離移動を主とする消費者が多いこと、充電設備が充実すれば良いと考える消費者が多いこと、が挙げられる。
EVを購入する際に妥当だと考える価格帯は「100~150万円」が37.9%、「150~200万円」が37.3%となり、
100~200万円で販売されている現行のガソリン車や200万円前後のハイブリッド車と同価格帯になることが購入の条件と
言えそうだ。
充電設備の設置場所として「自宅」(45.9%)と考える消費者が最も多く、次いでガソリンスタンド(23.4%)、コンビニエンスストア(20.5%)という結果になった。これは買い物や通勤など、日常的且つ近距離移動を目的とする消費者が多い為、身近な施設での充電を求めていると推測できる。
充電の待ち時間について、全体では「5~10分以内」(33.9%)が最多となる一方、自宅にあったら良いと考えた消費者については32.6%が「20~30分以内」と回答し、最多となった。従って充電時間については設置場所が大きく影響することがわかる。
最後に“EVを購入検討対象としない”と回答した消費者に対してその理由を複数回答方式で問うと、「充電施設が少ないから」(64.7%)、「車両価格が高いから」(61.1%)が上位となった。
これは購入検討者が最重要視する点(車両価格49.2% / 充電設備の充実度27.4% [択一回答方式])と重なる結果となり、改めて“価格”と“充電設備”がEV普及への大きなポイントとなることが分かる結果となった。
以上のことから、EVの普及には
(1) 車両価格が200万円前後であること
(2) 「自宅」を筆頭に身近な充電施設が整備されること
の2つの条件が満たされたとき、急速に普及する可能性があると推察される。
※調査結果詳細はこちら http://www.aucnet.co.jp/research/20120604.pdf
【本件に関するお問い合わせ】
オークネット総合研究所 吉岡・金井
TEL:03-3512-6140 E-Mail:request@ns.aucnet.co.jp
<モニター内訳>