この作品は、2001年2月から2004年8月まで、ベストセラーズのワニノベルズより刊行された長編小説の電子書籍版。第二次世界大戦を舞台とし、大好評を博した架空戦記である。すでに「グリフォン書店」では、1~16巻の電子版が配信されており、話題を呼んでいる。
ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆したということもあり、「歴史のif」を描きつつも、荒唐無稽な描写はない。正確な軍事知識と緻密な時代考証を積み重ねた上でのリアリティある作品に仕上がっている。
ワニノベルズ版では17巻で完結した(ちなみにこれは同シリーズの最長不倒記録である)が、ストーリーの後半を大きく加筆修正し、電子版オリジナルとして17巻、18巻が登場。これをもって他の類を見ない長篇架空戦記シリーズがついに完結となった。
<『真・大東亜戦争17』内容紹介>
優勢に戦いを推し進めてきた帝国陸海軍だったが、敵の戦意を挫く決め手を打てぬまま、今では圧倒的な物量を誇る連合軍に圧迫され始めている。
一九四四年(昭和一九年)七月七日を期して発令された作戦「回天」の名称には、窮地に立たされつつある状況を一気に転換させようとの意味が込められていた。
迫りくるアメリカの大艦隊を前に、旗艦「大淀」の艦橋は騒然としている。
(皇国の興廃は此の一戦にあり……か)
小沢はマストに翻るZ旗を見つめ、汗ばむ手をぐっと握り締めた。
同じころ、遠く離れた霞ヶ関の大東亜大臣室で、西条は珍しく大きく息をついた。
(この戦いの帰趨がすべてを決めることになる。文字どおり一世一代の大勝負。小沢中将、我々の明日はあなたの、あなたたちの肩にかかっています)
七月九日、午前六時四四分、空前絶後の海空戦が始まろうとしていた。
<『真・大東亜戦争18』内容紹介>
昭和一九年(一九四四年)七月二〇日、柱島泊地に連合艦隊が凱旋してきた。
今次の大戦の帰趨を決した海戦は、一昼夜にわたって繰り広げられたが、終わってみれば、日本側の圧勝であった。米太平洋艦隊は消滅した。
(戦争を終わらせる数少ないチャンスだ。この機を逃してはならない)
夏のまぶしい日差しが入ってくる大東亜大臣室の窓を、西条英俊は全開にした。その四日後。西条は一人、首相官邸を訪れていた。首相の東条英機は、机の上に差し出された白い封筒をじっと見つめている。
「総理、心残りもありますが、お国のために最善の道を選びたいと存じます」
「やはり、辞めるというのか…」
どこか寂しげな表情を浮かべた東条に向かって、西条は一礼すると微笑んだ。連合国との和平は成るか?
【関連サイト】
・グリフォン書店
http://itunes.apple.com/jp/app/id429342467?mt=8&ls=1
【お問い合わせ】
株式会社コベック
ホームページ:http://www.wisebook.jp/
TEL:03-5287-1866
FAX:03-6273-9004
電子メール:sales@kovec.co.jp
ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆したということもあり、「歴史のif」を描きつつも、荒唐無稽な描写はない。正確な軍事知識と緻密な時代考証を積み重ねた上でのリアリティある作品に仕上がっている。
ワニノベルズ版では17巻で完結した(ちなみにこれは同シリーズの最長不倒記録である)が、ストーリーの後半を大きく加筆修正し、電子版オリジナルとして17巻、18巻が登場。これをもって他の類を見ない長篇架空戦記シリーズがついに完結となった。
<『真・大東亜戦争17』内容紹介>
優勢に戦いを推し進めてきた帝国陸海軍だったが、敵の戦意を挫く決め手を打てぬまま、今では圧倒的な物量を誇る連合軍に圧迫され始めている。
一九四四年(昭和一九年)七月七日を期して発令された作戦「回天」の名称には、窮地に立たされつつある状況を一気に転換させようとの意味が込められていた。
迫りくるアメリカの大艦隊を前に、旗艦「大淀」の艦橋は騒然としている。
(皇国の興廃は此の一戦にあり……か)
小沢はマストに翻るZ旗を見つめ、汗ばむ手をぐっと握り締めた。
同じころ、遠く離れた霞ヶ関の大東亜大臣室で、西条は珍しく大きく息をついた。
(この戦いの帰趨がすべてを決めることになる。文字どおり一世一代の大勝負。小沢中将、我々の明日はあなたの、あなたたちの肩にかかっています)
七月九日、午前六時四四分、空前絶後の海空戦が始まろうとしていた。
<『真・大東亜戦争18』内容紹介>
昭和一九年(一九四四年)七月二〇日、柱島泊地に連合艦隊が凱旋してきた。
今次の大戦の帰趨を決した海戦は、一昼夜にわたって繰り広げられたが、終わってみれば、日本側の圧勝であった。米太平洋艦隊は消滅した。
(戦争を終わらせる数少ないチャンスだ。この機を逃してはならない)
夏のまぶしい日差しが入ってくる大東亜大臣室の窓を、西条英俊は全開にした。その四日後。西条は一人、首相官邸を訪れていた。首相の東条英機は、机の上に差し出された白い封筒をじっと見つめている。
「総理、心残りもありますが、お国のために最善の道を選びたいと存じます」
「やはり、辞めるというのか…」
どこか寂しげな表情を浮かべた東条に向かって、西条は一礼すると微笑んだ。連合国との和平は成るか?
【関連サイト】
・グリフォン書店
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