これは、旺文社の英単語学習参考書『英単語ターゲット1900[5訂版]』および、株式会社物書堂(東京都江東区、代表取締役社長 廣瀬則仁)により開発(同書籍のライセンス許諾)されたiPhone/iPod touch/iPad向けアプリケーション『英単語ターゲット1900』を提供し、実際に教育現場に使用してもらい、使い勝手と学習効果を検証したものです。
■ 使用教材について
●書 籍 『英単語ターゲット1900 [5訂版]』
体裁 : 新書判 3色刷/赤セルつき 定価 : 1,050円(税込)
対象 : センター試験~国公立大2次試験、難関私大受験まで
特典 : 無料音声ダウンロードサービスつき
●アプリ 『英単語ターゲット1900』
販売価格 : 600円(税込)
対応機種 : iPhone/iPod touch/iPad(ユニバーサルアプリ)(※ iOS ヴァージョン4.3以降)
(C)2011 MONOKAKIDO Co. Ltd. (C)Obunsha Co.,Ltd. 2011
※アプリケーション化により、書籍内容の一部を割愛して収録しています。
※iPhone、iPod touch、iPadは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
■ 使用教材について
●書 籍 『英単語ターゲット1900 [5訂版]』
体裁 : 新書判 3色刷/赤セルつき 定価 : 1,050円(税込)
対象 : センター試験~国公立大2次試験、難関私大受験まで
特典 : 無料音声ダウンロードサービスつき
●アプリ 『英単語ターゲット1900』
販売価格 : 600円(税込)
対応機種 : iPhone/iPod touch/iPad(ユニバーサルアプリ)(※ iOS ヴァージョン4.3以降)
(C)2011 MONOKAKIDO Co. Ltd. (C)Obunsha Co.,Ltd. 2011
※アプリケーション化により、書籍内容の一部を割愛して収録しています。
※iPhone、iPod touch、iPadは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
■ 調査概要
【対象】 広尾学園高等学校 医進・サイエンスコース 1年生38名
【実施期間】 2012年1月10日~2月21日
学習期間を2回に分け、1回目は書籍のみを用いて範囲A、2回目は書籍とiPadアプリを用いて範囲Bの英単語を学習してもらう。各学習期間の前後に学習範囲の英単語筆記テスト及びWebアンケートを実施。正答数と学習状況の変化を分析した。また、本調査終了後に、生徒への直接インタビューも実施した。
【対象】 広尾学園高等学校 医進・サイエンスコース 1年生38名
【実施期間】 2012年1月10日~2月21日
学習期間を2回に分け、1回目は書籍のみを用いて範囲A、2回目は書籍とiPadアプリを用いて範囲Bの英単語を学習してもらう。各学習期間の前後に学習範囲の英単語筆記テスト及びWebアンケートを実施。正答数と学習状況の変化を分析した。また、本調査終了後に、生徒への直接インタビューも実施した。
【回収状況】 テスト…36名(すべてのテストを受けた生徒)に対して正答数の変化を見る
アンケート…回収数 第1回38名、第2回38名、第3回38名
※ただし有効回答数は各設問によって異なる。
なお、今回の書籍およびiPadアプリの利用は自宅や通学時、学校や塾の休憩時間等、あくまでも自学自習の範囲に留めた(授業中では活用しない)。また、書籍やiPadアプリの使い方は各生徒に任せ、学習期間(2)においても書籍またはiPadアプリいずれかの教材のみを使用しても構わないこととした。
【調査結果(抜粋)】 《iPadの導入によって変化する学習スタイル》
~広尾学園高等学校における『英単語ターゲット1900』を用いた英単語学習の調査報告~
【報告:成績の変化】
アンケート…回収数 第1回38名、第2回38名、第3回38名
※ただし有効回答数は各設問によって異なる。
なお、今回の書籍およびiPadアプリの利用は自宅や通学時、学校や塾の休憩時間等、あくまでも自学自習の範囲に留めた(授業中では活用しない)。また、書籍やiPadアプリの使い方は各生徒に任せ、学習期間(2)においても書籍またはiPadアプリいずれかの教材のみを使用しても構わないこととした。
【調査結果(抜粋)】 《iPadの導入によって変化する学習スタイル》
~広尾学園高等学校における『英単語ターゲット1900』を用いた英単語学習の調査報告~
【報告:成績の変化】
・学習期間(1)「書籍のみで学習」では、平均正答数が58点アップ(+15ポイント)。
・学習期間(2)「書籍とiPadアプリで学習」では、平均正答数が74点アップ(+18ポイント)。
【報告:学習場所の変化(グラフ1)】
・学校で普段からiPadを活用していることから、学校でのiPadアプリ利用率が70%と書籍に比べて高い。
学校での利用方法については、
「休み時間やちょっとした空き時間に四択問題を解いた」
「iPadの周りにみんなで集まって問題を出し合った」
という使い方が挙げられた。
・交通機関ではiPadアプリより書籍の利用率が高く、書籍は「持ち運びが楽」「コンパクト」など、携帯性に優れているという意見が見られた。iPadアプリに関しては「周りの乗客の目が気になりそうで、使いづらい」といった意見があった。これはiPhoneなどスマートフォン端末であれば、また違った結果が得られると考えられる。
【報告:学習方法の変化 本とアプリに共通の機能(グラフ2)】
・書籍には見出し語と語義の音声をダウンロードできるサービスが付随しているが、利用した生徒はごくわずかだった。
・iPadアプリでは「音声」を利用した生徒が約半数。音声を使用した生徒からは
「英単語の発音が聞き流せる点が良かった」
「正しい発音を聞きながら自分で発音することで、音で覚えた」
といった意見が挙げられ、単語学習に音が役立てられていることがうかがえる。
・学習期間(2)「書籍とiPadアプリで学習」では、平均正答数が74点アップ(+18ポイント)。
【報告:学習場所の変化(グラフ1)】
・学校で普段からiPadを活用していることから、学校でのiPadアプリ利用率が70%と書籍に比べて高い。
学校での利用方法については、
「休み時間やちょっとした空き時間に四択問題を解いた」
「iPadの周りにみんなで集まって問題を出し合った」
という使い方が挙げられた。
・交通機関ではiPadアプリより書籍の利用率が高く、書籍は「持ち運びが楽」「コンパクト」など、携帯性に優れているという意見が見られた。iPadアプリに関しては「周りの乗客の目が気になりそうで、使いづらい」といった意見があった。これはiPhoneなどスマートフォン端末であれば、また違った結果が得られると考えられる。
【報告:学習方法の変化 本とアプリに共通の機能(グラフ2)】
・書籍には見出し語と語義の音声をダウンロードできるサービスが付随しているが、利用した生徒はごくわずかだった。
・iPadアプリでは「音声」を利用した生徒が約半数。音声を使用した生徒からは
「英単語の発音が聞き流せる点が良かった」
「正しい発音を聞きながら自分で発音することで、音で覚えた」
といった意見が挙げられ、単語学習に音が役立てられていることがうかがえる。
【報告:学習意欲の変化(アンケート/インタビューより)】
・「他の勉強の息抜きにアプリを使った」など、勉強意識を持たせることなく自然に取り組んだ様子がうかがえる。
・iPadアプリの活用で、繰り返し復習する機会が増えたことにより、
「間違えた単語や似た意味の単語が気になって辞書で調べた」など、
辞書を引く機会が増えた生徒も見られた。
◆ 有識者の分析:上智大学外国語学部教授 吉田 研作 先生
今回の実験は、今後利用効果が期待される iPad などを利用した電子媒体の学習効果を検証するものとして意味がある。その効果をどう測るか、また、その結果の信頼性や妥当性については今後の大きな課題だが、少なくとも今回の結果を見ると、iPadと書籍を一緒に利用した方が単語の習得に有意な効果があったことが分かる。iPad のみの場合の効果についてはわからないものの、単語帳などの書籍の補助として電子媒体が役立つ可能性があることが分かった。
一見すると、iPadなどを使った電子媒体は、どこでも使える便利さがあるように思われるが、今回の実験結果を見ると、電子媒体は、学校での利用が多かった。現代のコンピュータゲーム等の利用形態を見ると、一人で遊ぶこともさることながら、他の人と対戦するなど、そのインタラクティブな機能がより重視されているが、今回の実験でも、結果として、みんなと一緒にゲーム感覚で問題を解く、というインタラクティブな使い方が目立った。今後、電子媒体を用いた学習教材開発において一つのヒントになりそうな結果である。
逆に、一人で家や電車等で勉強するときには、書籍の方が使いやすいという傾向がみられるのも、一人で勉強する場合の書籍媒体の役割の重要性を改めて示してくれていると言えよう。つまり、一人で勉強するときは、よりしっかり意識的に勉強できる書籍媒体の方が有効である可能性がある。しかし、他の人と一緒に考えながら「コミュニカティブ」に勉強する場合は、電子媒体のように、情報量が多くて使い勝手が良い媒体の方が向いているように思う。
このことを別の観点から見てみると、電子媒体の教材の場合、どうしても、作業等があらかじめ決められていて、学習者の創造性を活かすのが難しいが、書籍の場合は、学習者が自らいろいろな工夫を凝らして自分に合った学びを創り出すことができるのだろう。
書籍と電子媒体は、相容れない関係にあるのではなく、互いに補い合う関係にあるが、それぞれが本当にどのような学習に向いているかについて今後十分に検証していく必要がある。
吉田 研作(よしだ けんさく)
■専門分野及び関連分野: 応用言語学
■略歴
上智大学外国語学部教授。上智大学一般外国語教育センター長。
外国語能力向上に関する検討会座長、SELHiの研究開発に関する企画評価会議協力者、中央教育審議会外国語専門部会委員、The International Research Foundation for English Language Education (TIRF)理事、Asia TEFL 理事、NPO小学校英語指導者認定協議会理事、国土交通省航空英語能力証明審査会会長、他。
◆ 広尾学園 医進・サイエンスコースマネージャー 木村健太教諭からのコメント
「本とiPadアプリの同時導入、自分で学習方法を考えるきっかけに」
本校では、大学受験はもちろん、その先の国際的な場での活躍を見据えた英語カリキュラムを展開しています。今回はさらに学校外での英語学習を強化させたいという思いから、入試「出る順」のターゲットの導入を決めました。
実施してみて、生徒たちがそれぞれの勉強方法を聞き合う光景を教室内で目にするようになりました。書籍とアプリを同時に導入したことで、生徒自身がどの教材をどんなときに使うと自分の生活スタイルに合った学習ができるのか考えられるようになり、高1の段階でそれに気づけたのは非常に大きな意味があると思います。
今後も学校側で十分精査したうえで必要と思えるアプリは積極的に導入したいと考えています。
【会社概要】
社名 : 株式会社 旺文社
代表者 : 代表取締役社長 生駒 大壱
設立 : 1931年10月1日
本社 : 〒162-8680 東京都新宿区横寺町55 / TEL : 03-3266-6400
事業内容 : 教育・情報をメインとした総合出版と事業
URL : http://www.obunsha.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社旺文社 宣伝広報グループ
TEL:03-3266-6495 FAX:03-3266-6849 E-mail:pr@obunsha.co.jp
・「他の勉強の息抜きにアプリを使った」など、勉強意識を持たせることなく自然に取り組んだ様子がうかがえる。
・iPadアプリの活用で、繰り返し復習する機会が増えたことにより、
「間違えた単語や似た意味の単語が気になって辞書で調べた」など、
辞書を引く機会が増えた生徒も見られた。
◆ 有識者の分析:上智大学外国語学部教授 吉田 研作 先生
今回の実験は、今後利用効果が期待される iPad などを利用した電子媒体の学習効果を検証するものとして意味がある。その効果をどう測るか、また、その結果の信頼性や妥当性については今後の大きな課題だが、少なくとも今回の結果を見ると、iPadと書籍を一緒に利用した方が単語の習得に有意な効果があったことが分かる。iPad のみの場合の効果についてはわからないものの、単語帳などの書籍の補助として電子媒体が役立つ可能性があることが分かった。
一見すると、iPadなどを使った電子媒体は、どこでも使える便利さがあるように思われるが、今回の実験結果を見ると、電子媒体は、学校での利用が多かった。現代のコンピュータゲーム等の利用形態を見ると、一人で遊ぶこともさることながら、他の人と対戦するなど、そのインタラクティブな機能がより重視されているが、今回の実験でも、結果として、みんなと一緒にゲーム感覚で問題を解く、というインタラクティブな使い方が目立った。今後、電子媒体を用いた学習教材開発において一つのヒントになりそうな結果である。
逆に、一人で家や電車等で勉強するときには、書籍の方が使いやすいという傾向がみられるのも、一人で勉強する場合の書籍媒体の役割の重要性を改めて示してくれていると言えよう。つまり、一人で勉強するときは、よりしっかり意識的に勉強できる書籍媒体の方が有効である可能性がある。しかし、他の人と一緒に考えながら「コミュニカティブ」に勉強する場合は、電子媒体のように、情報量が多くて使い勝手が良い媒体の方が向いているように思う。
このことを別の観点から見てみると、電子媒体の教材の場合、どうしても、作業等があらかじめ決められていて、学習者の創造性を活かすのが難しいが、書籍の場合は、学習者が自らいろいろな工夫を凝らして自分に合った学びを創り出すことができるのだろう。
書籍と電子媒体は、相容れない関係にあるのではなく、互いに補い合う関係にあるが、それぞれが本当にどのような学習に向いているかについて今後十分に検証していく必要がある。
吉田 研作(よしだ けんさく)
■専門分野及び関連分野: 応用言語学
■略歴
上智大学外国語学部教授。上智大学一般外国語教育センター長。
外国語能力向上に関する検討会座長、SELHiの研究開発に関する企画評価会議協力者、中央教育審議会外国語専門部会委員、The International Research Foundation for English Language Education (TIRF)理事、Asia TEFL 理事、NPO小学校英語指導者認定協議会理事、国土交通省航空英語能力証明審査会会長、他。
◆ 広尾学園 医進・サイエンスコースマネージャー 木村健太教諭からのコメント
「本とiPadアプリの同時導入、自分で学習方法を考えるきっかけに」
本校では、大学受験はもちろん、その先の国際的な場での活躍を見据えた英語カリキュラムを展開しています。今回はさらに学校外での英語学習を強化させたいという思いから、入試「出る順」のターゲットの導入を決めました。
実施してみて、生徒たちがそれぞれの勉強方法を聞き合う光景を教室内で目にするようになりました。書籍とアプリを同時に導入したことで、生徒自身がどの教材をどんなときに使うと自分の生活スタイルに合った学習ができるのか考えられるようになり、高1の段階でそれに気づけたのは非常に大きな意味があると思います。
今後も学校側で十分精査したうえで必要と思えるアプリは積極的に導入したいと考えています。
【会社概要】
社名 : 株式会社 旺文社
代表者 : 代表取締役社長 生駒 大壱
設立 : 1931年10月1日
本社 : 〒162-8680 東京都新宿区横寺町55 / TEL : 03-3266-6400
事業内容 : 教育・情報をメインとした総合出版と事業
URL : http://www.obunsha.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社旺文社 宣伝広報グループ
TEL:03-3266-6495 FAX:03-3266-6849 E-mail:pr@obunsha.co.jp