集英社文芸単行本
『未来国家ブータン』
著者 高野秀行
定価 1575円 (税込)
280ページ
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-771443-2&mode=1
http://renzaburo.jp/bhutan/
『未来国家ブータン』
著者 高野秀行
定価 1575円 (税込)
280ページ
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-771443-2&mode=1
http://renzaburo.jp/bhutan/
ブータンに関する本や雑誌に書かれているのは、ほとんどがぼんやりとした「美しい国」というイメージだが、実際のブータンは全然違うと著者の高野氏は言う。 「山の奥深くには『チュレイ』という悪霊じみた物の怪、『毒人間』と呼ばれる謎の一族、恐怖の『首切り人』が跋扈し、人々は神隠しや人形をつかった土俗的な祈祷、占術などを深く畏怖してくらしている。その一方で、英語を公用語とし、環境と文化の維持などを実施し、高度に人工的な国家を作っていた。まるでSFのような国だったのだ!!」。
ワンチュク国王、GNPよりGNH(国民総幸福量)、生物多様性の聖地、環境立国、雪男……、あなたの知りたいブータンの秘密がすべて解き明かされる、入門書としても最適なエンターテインメント・ノンフィクション!
【目次】
第一章 ブータン雪男白書
政府の公式プロジェクトで雪男調査/雪男を捕まえた話/小人国への入口/桃源郷は偏在する/占い師が未来を決める/偽JICAの教え/高山病で死にそうになる/雪男に間違えられた老人/生物多様性の聖地
第二章 謎の動物チュレイ
天国にいちばん近い村/謎の動物チュレイ/ブータンの富山県人/TK調査は辛いよ/仏教とチュレイ/ブータンに教えることなし
第三章 ラムジャム淵の謎
遠野は生きている/ラムジャム淵の謎/ 梟は悪い知らせをよこす/ダライ・ラマの夢
第四章 ブータン最奥秘境の罠
雪男のための保護区/幽霊を怖がってはいけない/雪男に連れ去られた公務員/幸福になる義務/神隠し/水戸黄門になった国王/祈祷を受ける/ブロクパ神話は現実である
第五章 幸福大国に隠された秘密
未来国家への道/「自由」に苦しまないブータン人/仏教フィーバー/願わくばこれを語りて平地民を戦慄せしめよ
【著者プロフィール】
高野秀行(たかの・ひでゆき)
1966年東京都生まれ。
早稲田大学探検部時代に書いた『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。
92~93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、08~09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める。
著書に『巨流アマゾンを遡れ』『異国トーキョー漂流記』『ミャンマーの柳生一族』『アヘン王国潜入記』『アジア新聞屋台村』『腰痛探検家』『辺境中毒!』(以上集英社文庫)ほか、『西南シルクロードは密林に消える』(講談社文庫)『世にも奇妙なマラソン大会』(本の雑誌社)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)など多数。『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で第一回酒飲み書店員大賞受賞。