2012年02月27日 11:00

アクロニス、「アクロニス世界障害復旧評価指標: 2012 」 仮想化・クラウドに関するハイライトを発表

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~日本の中堅・中小企業の約7割が、クラウドと仮想化に移行することでバックアップ/ディザスタリカバリの管理が容易になると回答し、世界最高値を記録~ ~同様に、仮想サーバと物理サーバに蓄積されているデータの金銭的価値はほぼ同等にも関わらず、43%の仮想サーバは物理サーバほど頻繁にはバックアップされていない~

物理環境、仮想環境、クラウド環境に対応した使いやすいバックアップと復元のソリューションを提供するリーディングカンパニーであるアクロニス社(本社:米国マサチューセッツ州/日本(アクロニス・ジャパン):東京都港区、代表取締役 村上 督、以下: アクロニス)は、世界18か国の中堅・中小企業IT管理者を対象に、自社のバックアップ及びリカバリに関する信頼度調査を実施し(2011年9月~10月に調査を実施)、「アクロニス世界障害復旧評価指標: 2012」としてまとめました。アクロニスでは、日本の中堅・中小企業におけるクラウドおよび仮想化のますますの導入を受けて、今回初めて仮想化・クラウドに関するハイライトをまとめました。http://promo.acronis.com/DRI-2012.htmlよりダウンロードが可能です。
<「世界障害復旧評価指標: 2012」仮想化・クラウドハイライト要旨>

■グローバルハイライト
- 世界の仮想化導入率: 中堅・中小企業の仮想化導入率が2012年に初めて大企業を超える。
- 仮想サーバのバックアップ率: 企業の33%が仮想サーバのバックアップを物理サーバほど頻繁には実行していない。
- サーバに蓄積されるデータの金銭的価値: 物理サーバと仮想サーバに蓄積されるデータの金銭的価値はほぼ同レベル。(273,734ドル、対、271,721ドル)

■日本ハイライト
- クラウドコンピューティングと仮想化: クラウドと仮想化によりバックアップとディザスタリカバリを効率的に管理することが容易になる、という割合が70%を超え、世界最高値を記録。
- オフサイトバックアップ: 安全なプライベート接続を介して別のサイトにデータを複製する割合が世界最高値。
- クラウド化;今後中堅・中小企業のITインフラの23%がクラウド化されると予想されている。

<グローバルハイライト>
■仮想化:中堅・中小企業仮想化採用率が大企業を超える
今回初めて中堅・中小企業の仮想化技術の導入率が大企業を超えることが分かりました。ガートナーのリポートによると、2012年の大企業の仮想化採用は14%増加するとありましたが、当調査では、21%の増加率を予測しています。これは、大企業よりも約50%の導入率増を示しています。[1]

仮想化導入の主な理由は、(1)効率性の向上(24%)、(2)配備の柔軟性と迅速さ(20%)、(3)コスト削減(18%)であることが分かりました。しかし、企業の33%が仮想サーバのバックアップを物理サーバほど頻繁に実行していないのが現状で、昨年と同様で低い割合と結果となりました。物理サーバと仮想サーバに蓄積されるデータの金銭的価値はほとんど変わらないことを考慮すると(273,734ドル、対、271,721ドル)、仮想サーバのバックアップの頻度の低さには課題が残ります。

■クラウド: クラウド導入まではまだハードルが高い
回答企業のうち、83%の企業がなんらかの形でクラウドベースのインフラをすでに導入していることが分かりました。前年比13%増の結果となりましたが、企業のクラウド採用率の平均は19%にとどまりました。クラウド化が進まなかった理由として、(1)災害発生時のデータの迅速な復旧(56%)、(2)クラウドにおけるセキュリティーの増大(39%)、(3)ワークロードと複雑さの増大(33%)などの懸念が挙げられます。また、特にスウェーデン(25%)、フランス(19%)、イタリア(23%)、ノルウェー(23%)、ブラジル(21%)では、5社に1社以上がクラウドプロバイダーへの信頼度の低さを挙げ、クラウド化の妨げになっています。

しかし、2012年内にクラウド導入率は、26%まで到達することが予測されています。クラウド化を推進する理由として、(1)IT運用コストの削減(50%)、(2)ストレージ容量の拡張および柔軟性(20%)、(3)コンプライアンスの改善(16%)が挙げられています。

現在企業の21%がオフサイトバックアップの方法としてクラウドへのバックアップを実施しています。しかしながら、42%がテープやディスクでデータバックアップを行っており、23%の企業がオフサイトバックアップ戦略を有していないことが分かりました。今後企業では、自社に最適なバックアップ戦略を策定し、社内に徹底させていくことが重要となるでしょう。

日本動向: 仮想化はさらに進むことが予想され、クラウド化もゆっくりと浸透
東日本大震災の影響もあってか、クラウドコンピューティングや仮想化などの新しいテクノロジへ移行することで、バックアップとディザスタリカバリを効率的に管理することが容易になる、という割合が70%を超え、世界最高値を記録しました。(世界平均48%)

■仮想化: 仮想化は進むが、データのバックパップに不安が残る
中堅・中小企業における仮想化の浸透度を見ると、2011年の仮想化導入率は45%に達すると予想されていましたが、実際には30%のサーバが仮想化されたという結果になりました。しかし、2011年は全サーバの半分以上が仮想化された割合が45%でしたが、2012年は55%に達するであろう、と予想されています。今後もますます中堅・中小企業において仮想化が進むことでしょう。

しかし、仮想サーバの43%は、物理サーバほどはバックアップがされていないことが分かりました。仮想サーバがバックアップされていた場合も、その頻度において、1ヶ月ごとが36%、毎日が24%、1週間ごとが20%となっており、世界平均がそれぞれ26%、26%、23%であることを考慮すると、日本の仮想サーバのバックアップ頻度は低い水準であることが分かりました。仮想サーバと物理サーバに蓄積されているデータの金銭的価値はそれぞれ264,686ドル、272,720ドルであることを考えると、仮想サーバのバックパップに関する重要性が低く、的確に保護されていません。今後さらに仮想環境のデータの最適なバックアップ戦略の策定、さらに実行が重要となってくることでしょう。

■クラウド: ゆっくりと着実にクラウド化が浸透
オフサイトバックアップの方法に関して聞いたところ、安全なプライベート接続を介して別のサイトにデータを複製する割合が世界で一番高いことが分かりました (昨年2位)。その他、クラウドソースにバックアップを取る、オフサイトで毎日バックアップを取るが22%となっています。

クラウド導入率に関して、2011年にはITインフラの42%がクラウド化されるであろうと予想されていましたが、実際には平均17%のみクラウド化されました。しかし、2011年は少なくとも一部分でもクラウド化された割合は昨年の74%から11%増の85%になっています。2012年には23%のITインフがクラウド化されると予想されており、今後もクラウド化は進むであろうと予想されています。

クラウド化を推進する上で、(1)ワークロードと複雑さの増大(50%)、(2)十分な通信帯域の確保(47%)などの懸念点が挙っていますが、うまくクラウド技術を取り入れ、最適なバックアップ体制を整えることが重要となるでしょう。


【報道関係者のお問い合わせ先】
アクロニス・ジャパン株式会社 マーケティング  担当 北尾、今村
TEL: 03-6430-1442 / Email: Media_jp@acronis.com

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  • IT、通信、コンピュータ技術

会社概要

商号
アクロニス・ジャパン株式会社(アクロニス・ジャパンカブシキガイシャ)
業種
ソフトウエア
上場先
未上場
従業員数
50名未満

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