●はじめに
一般社団法人 日本フードアナリスト協会(理事長:横井裕之、本社:東京都千代田区一番町)は、「フードアナリスト」を中心とした食の専門家100名を対象に「ダイエット食品 美味しさリサーチの試飲会」を2012年1月19日(木)に開催しました。
ダイエット食品市場は消費者の健康意識の向上とともに年々拡大してきました。中でも「カロリー調整タイプ」として「ダイエットシェイク」に代表される置き換え式ダイエットはダイエット食品の売り上げの半数を占めます。商品は多角化しきめ細やかなマーケティングを展開しているようです。
しかしながら現在の消費者はダイエットシェイクを比較検討する際に「価格」や「カロリー」「効果」ということを重点に選択しているだけで「美味しさ」については優先順位が低いようです。
試飲会の主旨は、一見するだけではわからないダイエット食品の「美味しさ」を食の専門家100名がブラインドテストを行うことで、「ダイエット食品」について妥協することなく、毎日の食生活を楽しんでいだけるようにすることです。
「フードアナリスト」を中心とした食の専門家100名による、「美味しさ」に関する試飲比較調査で5段階評価によるアンケート調査を行い、ダイエット食品の実態調査を行った結果をまとめました。
試飲会で提出された意見、結果を基にマーケティングに活かしていき、ひいては消費者のためにダイエット食品の品質向上の一助となれば幸いです。
≪ダイエットシェイクの試飲比較調査概要≫
■調査方法
商品タイプはストロベリー味とココア味の2種類。各味5品それぞれ違うメーカーから発売されている商品を用意し、ブラインドテストでメーカー名・商品名は伏せた状態で調査。所定のアンケート用紙に5段階調査の(1.2.3.4.5)の5段階で評価を記入。
■調査条件
試飲会に際し、全てのドリンク商品がイコールコンディションになるよう、準備した各商品は各メーカーが定める注意事項や作り方に沿って、規定水量で作成。使用した水は一種類のみを使用し同一条件としています。 また、作る際にシェイカーで20回以上シェイクした同条件で作り、その後、同一メーカーの撹拌機で保存し温度条件も同一としています。
■調査日:2012年1月19日(木)19:00~
■調査員:食の専門家100名(フードアナリスト、ソムリエ、管理栄養士などの有資格者)
■調査対象商品
l 店頭販売・通信販売による上位売れ筋商品トップ5。一般に購入できるものを対象としており、ネットワークビジネス販売などの商品は対象外
l 味の種類は対象商品で全メーカーが提供しているストロベリー系・ココア系の2種類
l 調査商品メーカー(アサヒフード・サニーヘルス・DHC・ヘルシーバンク・ヤクルトフーズ)※50音順
l ダイエット食品のカロリー調整食(ダイエットシェイクに代表される置き換えダイエット)を対象とする。(ゼリー、シリアル、サプリメントは対象外)
■調査項目
1.美味しさ 2.香りの良さ 3.味の再現性 (ストロベリー味・ココア味)4.舌触りの良さ
5.違和感はないか? 6.のど越しのよさ 7.後味のよさ 8.甘さ 9.ダイエット食品として続けられるかどうか 10.総合評価ランキング合計設問10個
■審査委員
l ニフティ株式会社 サービス事業部 サービス事業企画部
@niftyダイエット編集長 宮代 伸介氏
l 一般社団法人 日本フードアナリスト協会 理事長 横井裕之氏
l 管理栄養士 大門優花氏
l 管理栄養士 金谷麻紀子氏
<ストロベリー味部門>
■総合評価ランキング(ストロベリー味)
ストロベリー味の総合評価ランキングでは、サニーヘルスのマイクロダイエットが1位に選ばれた。
総合ランキングで1位と回答した割合は100人中47人。
調査項目10個のうち8個でマイクロダイエットが1位と指示されており他商品より一つ抜きに出ている。
対照的にパーフェクトダイエットプロとリエータは評価が低い。
パーフェクトダイエットプロにおいては0%という極端な評価であった。
この調査結果から味覚の商品比較を行った場合に支持できる商品と、そうでない商品との差がはっきりと出ていることがわかる
1位を選んだ理由
「くどくなくさっぱりした感じ」
「イチゴミルクのような味で飲みやすい」
「香りがよかった」
「一番イチゴっぽい感じがする」
「全体的なバランスが良く飲みやすい」
「酸味があり、さわやか飲みやすい」
「満腹感がある。」
「甘さもさっぱりしていて飲みやすい」
「適度な甘さでダイエット食品としてよいと思う」「各社、味や、のど越しなどに差があり、違いがはっきりしていた、飲みやすい商品、続けにくい商品があった。」
「香りや、イチゴの粒々感などが再現されていて、舌触りの良さや、飲みやすさへの工夫を感じられた。」
<ココア・ショコラ味部門>
■総合評価ランキング(ココア・ショコラ味)
ココア・ショコラ味部門の総合評価ランキングでも、サニーヘルスのマイクロダイエットが1位に選ばれた。
総合ランキングでマイクロダイエットを1位と回答した割合は100人中46人でストロベリー味と同様、他の商品より支持率が高かった。
またこの調査結果で、2位3位の商品ついてはストロベリー味のランキングと逆転していることがわかる。
最下位はストロベリー味とココア・ショコラ味の両方でパーフェクトダイエットプロとなっておりここでも極端に低い支持率で0%であった。
1位を選んだ理由
「 甘さが抑えてあり続けられる」
「全体的なバランスが良い」
「さらっとしていて飲みやすい」
「味に柔らかみがあり、サラサラしている。」
「最もココアっぽい味もしっかりしていて満腹感がある。」
「ココアの味が引き立っていて飲みやすい」「口当たりが良い
「ココア風味として認められる」
「満腹感を得られるような、程よいとろみがある」
「ダイエット商品の中でも、少量で満腹感を得られるようにしっかりとした味や、とろみに工夫が見られる商品があった。 」
■総括
価格にバラつきがあるものの見た目はほとんど同じように見える”ダイエット食品”でも『ここまで味が違うのか!驚いた!!』という率直な感想が調査に参加したフードアナリスト達から聞かされた。
価格を抑えたいがために「人工香料」を使用しているメーカーと「天然素材」にこだわっているメーカーと実に様々。
ダイエット食品とはいえ、やはりカラダの中に取り入れ、カラダをつくる元となるものなので、安心・安全な食品であるためには人工的なものは含まないほうが望ましい。
ストロベリー味、ココア・ショコラ味ともに総合評価で一位を獲得したマイクロダイエットは今回調査した5つのブランドの中で「天然素材」にこだっているということで、「美味しさ」の評価が最も高い結果に繋がったのではないかと推察できる。
他のダイエット食品に比べ、マイクロダイエットは既に国内で20年以上の販売実績があり、「美味しさ」についての研究は一歩他社をリードしていることが推測される。
対して、各設問で評価が低かったパーフェクトダイエットプロについては、両味ともに支持率0%という低い結果となり、同様なタイプの商品であっても、はっきりと差がでていることがわかる。
メーカーによって「味付け」には違いがあるものの、人工的な味付けは天然由来の味に比べ、フードアナリストの評価は低い結果となっている。
商品ごとの味の方向性としては、ストロベリーの粒々感まで追求した「本物志向」か「お菓子志向」のようにメーカーによって目指す味の再現性は違う。消費者はダイエットシェイクの中でも同じストロベリー味とはいえ、メーカーによってかなり味質や風味が違うことを知っておくべきだろう。
この度の調査より、単純に「やせる」ということが目的になりがちなダイエット食品といえども、ストレスなく継続していくことが求められるダイエット食品では、成果を出すためには栄養バランスもさることながら「美味しさ」が重要であるということが、参加者であるフードアナリスト及び審査員のコメントからも再認識される結果となった。
ダイエット食品でも「美味しさ」を追求するということは利用者の食の楽しみを満たすことに大きく関わることであり、今後とも各メーカーにはダイエット食品の「美味しさ」を追求し続けていただきたいと思います。
■本リサーチの結果につきまして
*全ての図表・リサーチ結果は(社)日本フードアナリスト協会に帰属します。
*(社)日本フードアナリスト協会のHPにて閲覧可能です。
http://www.foodanalyst.jp/research/index.html
http://www.foodanalyst.jp/research/index2.html
<お問合わせ>
(社)日本フードアナリスト協会 水口(みずぐち)
東京都千代田区一番町15-8 壱番館5F
TEL:03-3265-0518 FAX:03-3265-0519
E-mail: info@foodanalyst.jp
一般社団法人 日本フードアナリスト協会(理事長:横井裕之、本社:東京都千代田区一番町)は、「フードアナリスト」を中心とした食の専門家100名を対象に「ダイエット食品 美味しさリサーチの試飲会」を2012年1月19日(木)に開催しました。
ダイエット食品市場は消費者の健康意識の向上とともに年々拡大してきました。中でも「カロリー調整タイプ」として「ダイエットシェイク」に代表される置き換え式ダイエットはダイエット食品の売り上げの半数を占めます。商品は多角化しきめ細やかなマーケティングを展開しているようです。
しかしながら現在の消費者はダイエットシェイクを比較検討する際に「価格」や「カロリー」「効果」ということを重点に選択しているだけで「美味しさ」については優先順位が低いようです。
試飲会の主旨は、一見するだけではわからないダイエット食品の「美味しさ」を食の専門家100名がブラインドテストを行うことで、「ダイエット食品」について妥協することなく、毎日の食生活を楽しんでいだけるようにすることです。
「フードアナリスト」を中心とした食の専門家100名による、「美味しさ」に関する試飲比較調査で5段階評価によるアンケート調査を行い、ダイエット食品の実態調査を行った結果をまとめました。
試飲会で提出された意見、結果を基にマーケティングに活かしていき、ひいては消費者のためにダイエット食品の品質向上の一助となれば幸いです。
≪ダイエットシェイクの試飲比較調査概要≫
■調査方法
商品タイプはストロベリー味とココア味の2種類。各味5品それぞれ違うメーカーから発売されている商品を用意し、ブラインドテストでメーカー名・商品名は伏せた状態で調査。所定のアンケート用紙に5段階調査の(1.2.3.4.5)の5段階で評価を記入。
■調査条件
試飲会に際し、全てのドリンク商品がイコールコンディションになるよう、準備した各商品は各メーカーが定める注意事項や作り方に沿って、規定水量で作成。使用した水は一種類のみを使用し同一条件としています。 また、作る際にシェイカーで20回以上シェイクした同条件で作り、その後、同一メーカーの撹拌機で保存し温度条件も同一としています。
■調査日:2012年1月19日(木)19:00~
■調査員:食の専門家100名(フードアナリスト、ソムリエ、管理栄養士などの有資格者)
■調査対象商品
l 店頭販売・通信販売による上位売れ筋商品トップ5。一般に購入できるものを対象としており、ネットワークビジネス販売などの商品は対象外
l 味の種類は対象商品で全メーカーが提供しているストロベリー系・ココア系の2種類
l 調査商品メーカー(アサヒフード・サニーヘルス・DHC・ヘルシーバンク・ヤクルトフーズ)※50音順
l ダイエット食品のカロリー調整食(ダイエットシェイクに代表される置き換えダイエット)を対象とする。(ゼリー、シリアル、サプリメントは対象外)
■調査項目
1.美味しさ 2.香りの良さ 3.味の再現性 (ストロベリー味・ココア味)4.舌触りの良さ
5.違和感はないか? 6.のど越しのよさ 7.後味のよさ 8.甘さ 9.ダイエット食品として続けられるかどうか 10.総合評価ランキング合計設問10個
■審査委員
l ニフティ株式会社 サービス事業部 サービス事業企画部
@niftyダイエット編集長 宮代 伸介氏
l 一般社団法人 日本フードアナリスト協会 理事長 横井裕之氏
l 管理栄養士 大門優花氏
l 管理栄養士 金谷麻紀子氏
<ストロベリー味部門>
■総合評価ランキング(ストロベリー味)
ストロベリー味の総合評価ランキングでは、サニーヘルスのマイクロダイエットが1位に選ばれた。
総合ランキングで1位と回答した割合は100人中47人。
調査項目10個のうち8個でマイクロダイエットが1位と指示されており他商品より一つ抜きに出ている。
対照的にパーフェクトダイエットプロとリエータは評価が低い。
パーフェクトダイエットプロにおいては0%という極端な評価であった。
この調査結果から味覚の商品比較を行った場合に支持できる商品と、そうでない商品との差がはっきりと出ていることがわかる
1位を選んだ理由
「くどくなくさっぱりした感じ」
「イチゴミルクのような味で飲みやすい」
「香りがよかった」
「一番イチゴっぽい感じがする」
「全体的なバランスが良く飲みやすい」
「酸味があり、さわやか飲みやすい」
「満腹感がある。」
「甘さもさっぱりしていて飲みやすい」
「適度な甘さでダイエット食品としてよいと思う」「各社、味や、のど越しなどに差があり、違いがはっきりしていた、飲みやすい商品、続けにくい商品があった。」
「香りや、イチゴの粒々感などが再現されていて、舌触りの良さや、飲みやすさへの工夫を感じられた。」
<ココア・ショコラ味部門>
■総合評価ランキング(ココア・ショコラ味)
ココア・ショコラ味部門の総合評価ランキングでも、サニーヘルスのマイクロダイエットが1位に選ばれた。
総合ランキングでマイクロダイエットを1位と回答した割合は100人中46人でストロベリー味と同様、他の商品より支持率が高かった。
またこの調査結果で、2位3位の商品ついてはストロベリー味のランキングと逆転していることがわかる。
最下位はストロベリー味とココア・ショコラ味の両方でパーフェクトダイエットプロとなっておりここでも極端に低い支持率で0%であった。
1位を選んだ理由
「 甘さが抑えてあり続けられる」
「全体的なバランスが良い」
「さらっとしていて飲みやすい」
「味に柔らかみがあり、サラサラしている。」
「最もココアっぽい味もしっかりしていて満腹感がある。」
「ココアの味が引き立っていて飲みやすい」「口当たりが良い
「ココア風味として認められる」
「満腹感を得られるような、程よいとろみがある」
「ダイエット商品の中でも、少量で満腹感を得られるようにしっかりとした味や、とろみに工夫が見られる商品があった。 」
■総括
価格にバラつきがあるものの見た目はほとんど同じように見える”ダイエット食品”でも『ここまで味が違うのか!驚いた!!』という率直な感想が調査に参加したフードアナリスト達から聞かされた。
価格を抑えたいがために「人工香料」を使用しているメーカーと「天然素材」にこだわっているメーカーと実に様々。
ダイエット食品とはいえ、やはりカラダの中に取り入れ、カラダをつくる元となるものなので、安心・安全な食品であるためには人工的なものは含まないほうが望ましい。
ストロベリー味、ココア・ショコラ味ともに総合評価で一位を獲得したマイクロダイエットは今回調査した5つのブランドの中で「天然素材」にこだっているということで、「美味しさ」の評価が最も高い結果に繋がったのではないかと推察できる。
他のダイエット食品に比べ、マイクロダイエットは既に国内で20年以上の販売実績があり、「美味しさ」についての研究は一歩他社をリードしていることが推測される。
対して、各設問で評価が低かったパーフェクトダイエットプロについては、両味ともに支持率0%という低い結果となり、同様なタイプの商品であっても、はっきりと差がでていることがわかる。
メーカーによって「味付け」には違いがあるものの、人工的な味付けは天然由来の味に比べ、フードアナリストの評価は低い結果となっている。
商品ごとの味の方向性としては、ストロベリーの粒々感まで追求した「本物志向」か「お菓子志向」のようにメーカーによって目指す味の再現性は違う。消費者はダイエットシェイクの中でも同じストロベリー味とはいえ、メーカーによってかなり味質や風味が違うことを知っておくべきだろう。
この度の調査より、単純に「やせる」ということが目的になりがちなダイエット食品といえども、ストレスなく継続していくことが求められるダイエット食品では、成果を出すためには栄養バランスもさることながら「美味しさ」が重要であるということが、参加者であるフードアナリスト及び審査員のコメントからも再認識される結果となった。
ダイエット食品でも「美味しさ」を追求するということは利用者の食の楽しみを満たすことに大きく関わることであり、今後とも各メーカーにはダイエット食品の「美味しさ」を追求し続けていただきたいと思います。
■本リサーチの結果につきまして
*全ての図表・リサーチ結果は(社)日本フードアナリスト協会に帰属します。
*(社)日本フードアナリスト協会のHPにて閲覧可能です。
http://www.foodanalyst.jp/research/index.html
http://www.foodanalyst.jp/research/index2.html
<お問合わせ>
(社)日本フードアナリスト協会 水口(みずぐち)
東京都千代田区一番町15-8 壱番館5F
TEL:03-3265-0518 FAX:03-3265-0519
E-mail: info@foodanalyst.jp