2011年12月16日 09:00

「金」相場が5日間で10%を超える急落に見舞われています。欧州債務危機問題から株式・商品・貴金属などのリスク資産の売却が止まらず、今後の金相場の行方について(株)メリンダ・ダイヤモンドのレポートです。

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「金」のスペシャリスト豊島逸夫氏はこの急落を「劇場シンドローム現象」が起こると・・・・ 以前から急落場面を想定して下げの場面が来れば、劇場で火事が発生し、 観客が一斉に出口に殺到する現象を、「金」市場が将来急落する局面に例えて 「劇場シンドローム現象」と言っていたが、5日間の急落はまさに我先に手仕舞い売りをする 投資家を言いえて妙であったが、さてこの急落場面から今後は?

「金」相場が5日間で10%を超える急落に見舞われています。

NY「金」相場12/7の終値は1743ドル、昨日12/14の終値は1576ドルで5営業日で167ドルの下げとなった。

「金」のスペシャリスト豊島逸夫氏はこの急落を「劇場シンドローム現象」が起こると・・・・

以前から急落場面を想定して下げの場面が来れば、劇場で火事が発生し、

観客が一斉に出口に殺到する現象を、「金」市場に一旦ドルの金利の引き上げがあったり、

中央政府の売り物が出てきたり、「金」ETFの売り物が出てきた場面では一斉に手仕舞いの売りが出ることを予想していた

が、それらの原因とは別の欧州債務危機の表面化が、換金を急ぐ投資家の株式・原油・商品・貴金属の売りにつながり、

急落場面へと繋がってしまった。従来の経験則では、欧州・米国の金融・財政危機、地政学的なリスクは、

資金の逃避先として「金」に流れ込み易く、有事の「金」として買われてきたが、

最近ではその経験則は当てはまらず、欧州債務危機問題は日本の失われた20年を文字って、

欧州の日本化を危惧し、失われた10年に入って行くのではとの懸念が欧州国債売り、

ユーロ売り、株式、原油、商品、貴金属売りとなり、

その資金は弱い通貨と言われてきたドルに向って居るのが昨今の流れとなっている・・。

格付けがAAAから下がった米10年国債の利回りは1.908%と、

投資家は米国に年利2%弱で10年間お金を貸しても良いと考えているが、

イタリア国債は一昨日3度7%超えになったように、年利7%以上でないとお金が集まらなくなっているのだ・・。

国家の経済成長率が1~2%の状態で7%の金利で借金をしていたら、破綻するのは誰にでも判ります。

そのような世界経済の中で投資家はリスク資産を全て現金にする行動にでたのが、

今回の急落の真相と言える。

整理して今回の下げの要因を分析すると、

(1)欧州債務危機によるリスク資産の手仕舞い、(2)ユーロ売りの結果のドル高、

(3)ドル高の結果ドル建て商品(原油など)の下落、(4)Cash is Kingの換金売り、

(5)欧州救済の為にIMFが保有している「金」を売却するかもしれないと言う噂

(現実には実行してもそれ程の金額にはならないが)、

(6)米FOMCがQE3(金融の更なる量的緩和の第三弾)について言及がなく期待していた筋の売却に繋がった、

(7)欧州のドラギECB新総裁も欧州版のQEについては消極的な発言をしている、

(8)イタリア国債の利回りが7%を超える危険水域に入っている、

(9)テクニカル的に1600ドル近辺にある200日移動平均線が下回ってきた、

(10)世界最大の「金」の消費国であるインドが景気減速気味で「金」の実需買いが若干鈍ってきている、

(11)米国のドット・フランク法によって、銀行の自己勘定による取引の制限やファンドなどへの出資削減などで

市場の潤滑油を役割が減少している・・・・などなど理由を挙げると後付のこじ付けのようなものが沢山上げられますが、

今後の相場を占うとすれば、

欧州の債務危機がどのような形で収斂されるかが、最も大きなポイントになるのだが、

昨日までの独・仏及びEU諸国には、差し迫った緊迫感のなさが市場の失望を誘っているのだが、

スペイン・仏国債の格下げに波及する事になれば混迷の色を更に深める事になるが、

市場では5日間で10%以上も下げたことはアンダーシュート(下げ過ぎ)と見る向きも多く、

短期的には乱高下を続けながら、中期的には下げすぎた水準を少しづつ切り上げてゆくと見る市場関係者が多いようだ。

需給関係の大きな流れが変化がない以上「劇場シンドローム」現象が収まり、

一斉に逃げ出した観客が・・「なんだ火事ではなかったのか」・・と戻ってき始めるだろう・・

一方アジアの実需筋だが、1650ドル割れ近辺から買っているが、

短期筋の投げ売りを吸収するまでの量はないようだが、

新興諸国の外貨準備としての「金」需要も魅力的な価格水準に来ているといえる。

過去に5日間で10%以上の下げを演じた事例を見ると、

2006年6/13・・・13.9%、2008年3/24・・・8.72%、2008年910/22・・・13.74%、2011年9/28・・・9.7%の

急落場面があったが、その後の5日間でいずれも1.5%以上の戻りがあったが、

さて今回はどうでしょうか?

15日17時現在のADR先物は1574ドル、東京工業品は一グラム当り3934円で推移している。

(レポートは弊社独自の分析によるもので、売り買いをお薦めするものではありません、ご判断は各自でお願い致します)</

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代表者小野寺 靖

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免許情報東京都公安委員会/第306600607583号 古物商許可証

メリンダ・ダイヤモンドの歴史

1973年宝石卸売業を創業

1978年香港現地法人設立。海外仕入の担当社員を常駐

1979年アメリカ New Yorkに Melinda Diamonds Inc を設立、大粒ダイヤモンドの仕入を開始

DOC会員: ニューヨーク・ダイヤモンドディーラーズクラブの会員になり、日本人としてユダヤ社会の仲間入りをする

1986年マンハッタンのダイヤモンド街、13W46THにNY自社ビルを置く

同年、イスラエル現地法人としてMelinda Israelをテルアビブに設立、ファンシー、

及び小粒ダイヤモンドの仕入れを開始

1988年 台東区東上野1-11-10に東上野店を設置

2004年 御徒町駅南口前に移転

社長のブログ http://wind.ap.teacup.com/uminoko/

小野寺靖著「プロが伝授するダイヤモンドの賢い売り方・買い方】をご希望の方にお送りします

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

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商号
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代表者
小野寺靖(オノデラヤスシ)
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