2011年12月14日 11:30

「ウメサオタダオ展」での知的インパクトをまとめた単行本『ウメサオタダオと出あう』発売!「はっけんカード」を記入した方は掲載されている可能性あり。小長谷有紀さんのガイドツアーの興奮がよみがえる本。

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国立民族学博物館で2011年3月~6月に開催された「ウメサオタダオ展」への入場者が記入した「はっけんカード」には、展覧会で与えられた知的興奮があふれていました。梅棹忠夫の人生がこれほどの影響を与えることについて、展覧会実行委員長だった小長谷さんは「教育の本質」と指摘します。この本は、「はっけんカード」を使って、梅棹思想を読み解くことで、文明学者・梅棹忠夫の入門書となりました。

入場者のカードを抜粋して紹介します。
「高校時代に読んだ『知的生産の技術』を今でもスマートフォンを使って実践しています(27歳男)」
「エネルギーを頂きました。すごい!人生!今日から私の人生変わります!ありがとうございます(80歳女)」
「わたしのものごとにたいするしせいをかえてくれました。おかげでしあわせなじんせいです(49歳男)」
「僕も梅さおさんになりたい!!(16歳男)」
「完成はない。好奇心を持ち続けること。それらは整理することではじめて蓄積になる。計画は連続してつながる必要はまったくなくてよかった(32歳女)」
「今日は学校の遠足で来たけど、次はプライベートで来たいです!!(15歳女)」
「記録!京大式カードに何か書くのは何年ぶりだろう。多分30年以上あいている。うまく使えなくて「知的生産」を断念した。ただ、梅棹先生がフィールドノート、スケッチなど「何でも」書いていることに勇気づけられた。自分がパソコンで書いている日記も、なるべく何でも書いている。その時々の小さなことが、何かの発想の元になると信じて(54歳男)」

 こういう言葉が次々と発信されていきます。そして、その言葉が生まれた理由を著者が展覧会の様子や梅棹忠夫の資料を紹介しながら解説します。
 梅棹忠夫の知的人生を一気に駆け抜けてみせてくれる小長谷有紀さんの展覧会ガイドツアーは、大変わかりやすく、おもしろいと評判でした。あの感動を手中にできる1冊です。

 カバーには、1944年、24歳の梅棹忠夫がモンゴル牧畜調査に出かける前に計画用として使ったフィールド・ノートから原寸で数ページを掲載しました。
「われわれ一党の夢は、端緒につきはじめた」「キャラバンルート! それはロマンチックな謎である」「何故いままで勇気が出なかったのであろうか。その困難さに辟易していたのか?」など梅棹自身の筆跡で、調査に対するあくなき情熱を読むことができます。

 尚、「ウメサオタダオ展」は、2011年12月21日~2012年2月20日まで、東京お台場の日本科学未来館で開催されます。
 
【書籍データ】
■書名:『ウメサオタダオと出あう~文明学者・梅棹忠夫入門』
■著者:小長谷有紀(国立民族学博物館教授)
■定価:1,365円(税込み)
■発売:2011年12月12日
■書籍コード:978-4-09-388216-3
■本書について詳しくは、小学館HPへ
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093882163
 
 ★本書についての問い合わせ先★
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