2011年11月17日 09:00

「グリフォン書店」、電子書籍『真・大東亜戦争』16巻の配信開始

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 iPhone/iPad/iPod Touch向けの電子書籍ストアアプリ「グリフォン書店」にて、林信吾&清谷信一・共著の『真・大東亜戦争16』の配信が開始された。  この作品は、2001年2月から2004年8月まで、ベストセラーズのワニノベルズより刊行された長編小説の電子書籍版。

 第二次世界大戦を舞台とし、大好評を博した架空戦記である。すでに「グリフォン書店」では、1~15巻の電子版が配信されており、話題を呼んでいる。
 優勢に戦いを推し進めてきた帝国陸海軍だったが、敵の戦意を挫く決め手を打てぬまま、今では圧倒的な物量を誇る連合軍に圧迫され始めている。
 一九四四年(昭和一九年)七月七日を期して発令された作戦「回天」の名称には、窮地に立たされつつある状況を一気に転換させようとの意味が込められていた。
 迫りくるアメリカの大艦隊を前に、旗艦「大淀」の艦橋は騒然としている。
(皇国の興廃は此の一戦にあり……か)
 小沢はマストに翻るZ旗を見つめ、汗ばむ手をぐっと握り締めた。
 同じころ、遠く離れた霞ヶ関の大東亜大臣室で、西条は珍しく大きく息をついた。
(この戦いの帰趨がすべてを決めることになる。文字どおり一世一代の大勝負。小沢中将、我々の明日はあなたの、あなたたちの肩にかかっています)
 七月九日、午前六時四四分、空前絶後の海空戦が始まろうとしていた。

 ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆したということもあり、「歴史のif」を描きつつも、荒唐無稽な描写はない。正確な軍事知識と緻密な時代考証を積み重ねた上でのリアリティある作品に仕上がっている。
 ワニノベルズ版では17巻で完結した(ちなみにこれは同シリーズの最長不倒記録である)が、ストーリーの後半を大きく加筆修正し、電子版オリジナルの完結編“幻の18巻”が登場する予定であるという。
 この『真・大東亜戦争』は、今後も「グリフォン書店」にて順次配信されていく予定である。


【関連サイト】
・グリフォン書店
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