●平成23年度 2級建築士試験「設計製図の試験」の課題 [全ブロック(全都道府県)]
「趣味(自転車室)のある専用住宅(木造2階建)」
(注)答案用紙には、1目盛が4.55ミリメートル(矩計図を要求する場合は、矩計図の部分については10ミリメートル)の方眼が与えられている。
●出題の概要
【1】「敷地全体の計画」が求められる試験へ
以前までの2級建築士設計製図試験は、「建物の計画」そのものを中心とする内容でしたが、年々「屋外施設」を含めた「敷地全体の計画」も要求されるようになっています。
本年度の課題でも、設計条件に示された「(1)趣味室には……専用の出入り口を設ける。また、趣味室に隣接して屋外テラスを設け、専用の出口とは別に……屋外テラスに持ち出すことのできる出入口も設ける」「(2)花壇のあるガーデニング用の庭を設け……家事室をその庭に隣接して配置し、直接行き来できるようにする」等のように、建物と外部施設との関連が「設計条件」として強調されています。
結果として、敷地に正しく建物を配置し、その上で「屋外テラス」や「ガーデニング用の庭」等との関係、加えて「駐車スペース2台」等を適正に計画できるかが問われた試験だったといえます。
【2】より「実務に即した計画」が求められる試験へ
本年度課題の設計条件を実務的な視点で確認していくと、
(1)敷地図の「道路に面する植栽等スペース」
(2)「第一種低層住居専用地域内で建ぺい率50%」
(3)「建築物の最高の高さ記入」
(4)「直径4.5mの円が1つ入る、まとまったガーデニング用の庭」
など、より設計実務を意識した課題であり、受験生の基本的な設計力が確認できる良問だったといえます。様々な課題を練習してきた受験生にとっては、学習した内容を総合し、解答できれば、十分に対応できたものと思われます。
●出題の特徴とポイント
【1】課題の敷地が「横18m×縦18m」という正方形の敷地に、道路に面する植栽等スペース(40%以上植栽)の要求がありました。
【2】「(1)趣味室の専用出入口と屋外テラスへの出入口の条件」「(2)花壇のあるガーデニング用の庭と家事室の関連」の2つが動線計画上のポイントとなりました。ただし、趣味室に専用の出入口を設ける条件等は、課題発表時から想定できたものでした。
【3】屋外施設に関しては、ガーデニング用の庭の「4.5mのスペースと9m2の花壇」について、読み取りに苦労する出題でした。また、駐輪スペースは「植栽で道路から直接見えないようにする」という要求がありました。
【4】要求図書では、1階平面図の「シャワー室の壁掛けシャワーヘッド」と立面図の「建築物の最高の高さ」が、初めて要求されました。
●合格のポイント
本年度の2級建築士設計製図試験は、課題文に記載されている「課題要求(施主要望)」を3次元の「建築計画」として提案できる「計画力」が、より具体的(実務的)に問われたものといえます。今後もさらにこの傾向は強くなることが想定されるため、「建築計画の常識を理解し、実際にクライアントに提示できるエスキス・作図表現の能力」が必要になると考えられます。
【会社概要】
[社名] 株式会社総合資格
[本社所在地] 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル22階
[TEL] 03-3340-2801(代)
[社名] 株式会社中部資格
[本社所在地] 愛知県名古屋市中区錦1-2-22 中部資格ビル
[TEL] 052-202-1751(代)
[代表者] 岸 隆司
[設立] 1987年1月
[URL] http://www.shikaku.co.jp
[社員数] 709名 (2011年5月現在)
[資本金] 株式会社総合資格:1億円、 株式会社 中部資格:2,000万円
[売上高] 115億円(2010年9月決算、2社合計)
●本件のお問合せ:
株式会社総合資格 営業部販促企画一課 小野寺・内海
TEL:03-3340-3082 FAX:03-3340-6715
●取材等のお問合せ:
(広報窓口)株式会社アネティ 真壁、仲村
TEL:03-5475-3488 FAX:03-5475-3499
「趣味(自転車室)のある専用住宅(木造2階建)」
(注)答案用紙には、1目盛が4.55ミリメートル(矩計図を要求する場合は、矩計図の部分については10ミリメートル)の方眼が与えられている。
●出題の概要
【1】「敷地全体の計画」が求められる試験へ
以前までの2級建築士設計製図試験は、「建物の計画」そのものを中心とする内容でしたが、年々「屋外施設」を含めた「敷地全体の計画」も要求されるようになっています。
本年度の課題でも、設計条件に示された「(1)趣味室には……専用の出入り口を設ける。また、趣味室に隣接して屋外テラスを設け、専用の出口とは別に……屋外テラスに持ち出すことのできる出入口も設ける」「(2)花壇のあるガーデニング用の庭を設け……家事室をその庭に隣接して配置し、直接行き来できるようにする」等のように、建物と外部施設との関連が「設計条件」として強調されています。
結果として、敷地に正しく建物を配置し、その上で「屋外テラス」や「ガーデニング用の庭」等との関係、加えて「駐車スペース2台」等を適正に計画できるかが問われた試験だったといえます。
【2】より「実務に即した計画」が求められる試験へ
本年度課題の設計条件を実務的な視点で確認していくと、
(1)敷地図の「道路に面する植栽等スペース」
(2)「第一種低層住居専用地域内で建ぺい率50%」
(3)「建築物の最高の高さ記入」
(4)「直径4.5mの円が1つ入る、まとまったガーデニング用の庭」
など、より設計実務を意識した課題であり、受験生の基本的な設計力が確認できる良問だったといえます。様々な課題を練習してきた受験生にとっては、学習した内容を総合し、解答できれば、十分に対応できたものと思われます。
●出題の特徴とポイント
【1】課題の敷地が「横18m×縦18m」という正方形の敷地に、道路に面する植栽等スペース(40%以上植栽)の要求がありました。
【2】「(1)趣味室の専用出入口と屋外テラスへの出入口の条件」「(2)花壇のあるガーデニング用の庭と家事室の関連」の2つが動線計画上のポイントとなりました。ただし、趣味室に専用の出入口を設ける条件等は、課題発表時から想定できたものでした。
【3】屋外施設に関しては、ガーデニング用の庭の「4.5mのスペースと9m2の花壇」について、読み取りに苦労する出題でした。また、駐輪スペースは「植栽で道路から直接見えないようにする」という要求がありました。
【4】要求図書では、1階平面図の「シャワー室の壁掛けシャワーヘッド」と立面図の「建築物の最高の高さ」が、初めて要求されました。
●合格のポイント
本年度の2級建築士設計製図試験は、課題文に記載されている「課題要求(施主要望)」を3次元の「建築計画」として提案できる「計画力」が、より具体的(実務的)に問われたものといえます。今後もさらにこの傾向は強くなることが想定されるため、「建築計画の常識を理解し、実際にクライアントに提示できるエスキス・作図表現の能力」が必要になると考えられます。
【会社概要】
[社名] 株式会社総合資格
[本社所在地] 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル22階
[TEL] 03-3340-2801(代)
[社名] 株式会社中部資格
[本社所在地] 愛知県名古屋市中区錦1-2-22 中部資格ビル
[TEL] 052-202-1751(代)
[代表者] 岸 隆司
[設立] 1987年1月
[URL] http://www.shikaku.co.jp
[社員数] 709名 (2011年5月現在)
[資本金] 株式会社総合資格:1億円、 株式会社 中部資格:2,000万円
[売上高] 115億円(2010年9月決算、2社合計)
●本件のお問合せ:
株式会社総合資格 営業部販促企画一課 小野寺・内海
TEL:03-3340-3082 FAX:03-3340-6715
●取材等のお問合せ:
(広報窓口)株式会社アネティ 真壁、仲村
TEL:03-5475-3488 FAX:03-5475-3499