2011年08月24日 14:00

本年1月に1400ドルで始まった「金」相場が、僅か8ヶ月で500ドル上昇し、1900ドル台に乗せた、この急騰をバブルと見るか、今後の「金」相場の見通しについてメリンダ・ダイヤモンドのレポートです。

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安全であった米国債を始め世界各国の国債が格下げの危機に晒され、ドル・ユーロを始め通貨価値が減少し、世界の株価が下落する中で、行き場を失ったマネーがより安全なものを求めて、又「質への逃避」として「金」に向ってきている・・。 2006年のロンドン「金」相場の平均価格が604ドルだったものが、3倍強の1900ドルに上昇した。僅かに3営業日で1800ドル台を通り過ぎた急騰に昨夜は90ドルの急落となった。

日本では1973年の「金」の自由化以来、輸入し続け、ピークの1986年には年間608トンの輸入が有り、推定で3000トンの「金」を輸入したのですが、

この5年ほど個人の利食いの売り物が多く、毎年それらの「金」は商社を通じて海外へ売る輸出国になりましたが、まだまだ都市鉱山と呼ばれる個人のタンスの中には推定1500トンから2000トンはあるものと思われる。

それらの売り物を吸収しているのはご存知のように、中国・インド・東南アジアの諸国にロシア・メキシコ・トルコなどの新興諸国です。

1970年から1990年にかけて欧米諸国、及びIMFが売却する「金」を日本が買ってきたのですが、今や日本人の売る「金」を中国・インドを始めとする国が買っている訳です
2008年のリーマンショックは、米国のサブプライムローンの破綻から発した世界経済危機は民間企業の問題であったが、支援策として発動した各国の超金融緩和政策は、

ジャブジャブの資金を市場に供給した結果、当然のことながらそれらの国債などを償還しなければならず、過剰負債を生み、ソブリンリスクという中央政府の信用不安が、

米国債の格下げなど相次いで表面化するようになり、行き場を失ったマネーが「金」に向った過剰流動相場を起こしている。

最も安全な通貨とされたスイスフランは世界の資金が集中した結果、高騰を阻止する為に防衛策を発動したことも逃避資金が「金」に向いてきているのも一因である。

世界最大の「金」消費国のインドの2010年の需要は1099トンでその内696トンは宝飾用、402トンは資産としての退蔵用だった。

一方中国は745トンで両国を合わせた2010年の総需要は1844トン、同年の世界の金生産は2698トンだったので、全生産量の68%を2カ国で消費した事になっている。

中国やインド、東南アジアではインフレ率が高く、インフレヘッジとして穀物や原油は買えないので、 無国籍通貨と言われる「金」を買う。各国の中央政府は外貨準備を米ドルや米国債などで多くを運用していたが、

質への逃避で「金」準備を増やしている。中国は2009年に600トンから1054トン、インドは同年に358トンから558トンに「金」準備を増やしている(IMF発表)。

世界中の国、一般投資家達が「金」買いに賛成しているのだ。

世界の中央銀行、投資家が「金」を買う中で、日本は昨年92トンの輸出超だった。この5年間で凡そ400トン強の輸出超で、所謂都市鉱山とも呼ばれる個人の退蔵用の金地金や指輪・ネックレスなどの

リサイクルの売り物が精製されてインゴットとしてそれらの消費国に向けて輸出されているのだ。今年の上半期でも53.8トンの輸出超となり最高を記録した2008年を上回る勢いだ。

連日の最高高値に売る人達の順番待ちが、田中貴金属などでは7時間待ちだそうだが、

日本人は元来バーゲンハンターであり、安いときに買い、高い時に売る習性を持っている。上がっている時に買い、下がっている時に売るお国柄の人たちとは違うようである。

さて「金」はバブルかどうかだが、日本では1973年の「金」の自由化以来、輸入し続け、ピークの1986年には年間608トンの輸入が有り、推定で3000トンの「金」を輸入したのですが、

この5年ほど個人の利食いの売り物が多く、毎年それらの「金」は商社を通じて海外へ売る輸出国になりましたが、まだまだ都市鉱山と呼ばれる個人のタンスの中には推定1500トンから2000トンはあるものと思われる。

それらの売り物を吸収しているのはご存知のように、中国・インド・東南アジアの諸国にロシア・メキシコ・トルコなどの新興諸国です。
第二次大戦後の世界経済を牽引してきたのは、欧米の先進国、G8とも呼ばれている8億人の人口の衣食住と社会インフラの構築による反映でしたが、

2000年以降はBRICSの30億人の人口の衣食住と産業革命・社会インフラ作りが世界を牽引し初めているのですが、

「金」の世界を通して世界の流れを見ると欧米諸国の衰退は世界の趨勢に沿った時代の流れとして未来の歴史家が語れば、一貫した事例が徐々に現れ始めていることなのかも知れない。

また今までの「金」相場の経験則にない新しい展開が世界の流れとなって行くのかもしれない。上海市場において証拠金の引き上げに端を発して、ロングの売り物が相当出た昨日は、

ETFの最大手SPDRの残高が24.83トン減少し、大きく下落したが、一夜明けた本日のアジア市場では若干戻して推移している。

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(株)メリンダ・ダイヤモンド会社概要

会社名 株式会社メリンダダイヤモンド

設立1988.7.15

代表者小野寺 靖

資本金9,000万円

本社住所〒110-0005 東京都台東区上野5-22-4リューツウ本店ビル2F

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担当者 中村 浩徳 小野寺 仁詩 小野寺 美佳子 木内 努  平田栄介 片岡沙弥

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業時間月曜~金曜10:00~18:00

会社の目的 宝石、貴金属及びその製品に関する製造、販売及び輸出入業

免許情報東京都公安委員会/第306600607583号 古物商許可証

メリンダ・ダイヤモンドの歴史

1973年宝石卸売業を創業

1978年香港現地法人設立。海外仕入の担当社員を常駐

1979年アメリカ New Yorkに Melinda Diamonds Inc を設立、大粒ダイヤモンドの仕入を開始

DOC会員: ニューヨーク・ダイヤモンドディーラーズクラブの会員になり、日本人としてユダヤ社会の仲間入りをする

1986年マンハッタンのダイヤモンド街、13W46THにNY自社ビルを置く

同年、イスラエル現地法人としてMelinda Israelをテルアビブに設立、ファンシー、

及び小粒ダイヤモンドの仕入れを開始

1988年 台東区東上野1-11-10に東上野店を設置

2004年 御徒町駅南口前に移転

社長のブログ http://wind.ap.teacup.com/uminoko/


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商号
株式会社メリンダ・ダイヤモンド(カブシキガイシャメリンダ・ダイヤモンド)
代表者
小野寺靖(オノデラヤスシ)
所在地
〒110-0005
東京都台東区上野5-22-4 リューツウビル二階
TEL
03-3836-2635
業種
小売・流通
上場先
未上場
従業員数
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