■Android勢の台頭、そして次期モデルの情報が飛び交うなかiPhoneの市場価格が変動
国内外のスマートフォン市場でAndroid OS搭載端末が躍進しているようです。
その動きは販売価格に影響を与えているのでしょうか。今回は一例として、iPhone 4という携帯端末の価値がどう判断されているかを知るため、
いわゆるSIMフリーの市場動向をみてみましょう。
国内外のスマートフォン市場でAndroid OS搭載端末が躍進しているようです。
その動きは販売価格に影響を与えているのでしょうか。今回は一例として、iPhone 4という携帯端末の価値がどう判断されているかを知るため、
いわゆるSIMフリーの市場動向をみてみましょう。
以上は価格情報分析ツール「Pricefan」を使って、iPhone 4(32GB 香港版 SIMフリー)の価格動向を過去3カ月分表示したものです。
つまり「いくらで販売されているのか」です。
水色の線は大手ショッピングモールにある複数店舗の平均価格を示していますが、
2月半ばから月末までは88,900円で動きが見られなかったものの、
3月に入ると一時86,360円に落ち込んだ後、93,730円に上がっています。
さらに4月末には95,000円に上がっていますが、これは一部の店舗で在庫分が完売した影響とみられます。
一方、「いくらで売れているのか」を確かめる一助となるのが黄色の線、
こちらは、Yahoo!オークションにおける平均落札価格の推移を示すものです。
同じくiPhone 4(32GB 香港版 SIMフリー)の価格動向を観測し始めた
3月中旬の87,100円台から緩やかに下降する傾向をみせ、4月にはやや顕著に下降するようになりました。ところが5月10日に67,973円まで落ち込んだ後で上昇を始め、
5月16日時点では77,563円まで回復しています。
さらに、黄色の線に追随するように紫の線も回復基調を描いているのが興味深いところです。
この紫線はある特定のネットショップにて提示されている価格を示しています(上に掲載した画面イメージでは、店名を伏せています)。
●価格再浮上の背景にあるものを探る
通常、電化製品やパソコンというのは発売から時が経過するにつれて値を下げるように思えるのですが、
iPhone 4の価格再浮上にはどういった事情があるのでしょうか。
いわゆる中古携帯電話の買取・販売を行っているワールドモバイル(http://worldmobile.jp)の伊藤勇太氏に、
日々市場動向をご覧になっている立場からご意見をいただきました。
「まず少し前にiPhone 4のSIMフリーが値を下げていた背景には、同機種のホワイトモデルが出るという噂があり、
その期待感があったのではないでしょうか。
iPhone 4を買い控えていた、ということですね。しかし実際にホワイトモデルが国内で4月28日に発売されたのですが、
どうもファンの期待に応えるものではなかったということではないでしょうか。そこで既存のモデルが人気を回復しているということなのでしょう」
またiPhone 4の買い控えについては、次期モデル(iPhone 5あるいはiPhone 4S)の
発売時期について様々な観測が流れていることも影響している可能性があります。
6月6日に発表されるという説もあれば、4月20日にロイター通信が報じたところによると、
「サプライヤーが7月にも製造を始め、9月にも出荷を開始する見通し」とあります
(ただしアップルのコメントは得られていないとのこと)。
あるいはiPhone 4の落札価格が上昇に転ずるターニングポイント、つまり5月10日を振り返ると、
マイクロソフトがスカイプを85億ドルで買収すると発表した日です。これが何らかの影響を消費マインドに与えたのかもしれません。
このように次期モデルや今後の勢力図について様々な見方があるなかで、製品の価格が再浮上するというケースが
中古携帯電話の市場ではよくあるものなのでしょうか。この点についても伊藤氏にうかがいました。
「稀にあります。従来ですと1年に1機種か2機種ほどでしょうか。たとえばSH01Cの価格が上がったり下がったりするのですが、
これは中国のSIMカードでも使用できるため、日本で買って中国に送るという方々がいらっしゃるのです。
またAndroid端末は最新OSが登場すると既存モデルが値を大きく下げる傾向があるのですが、
その最新OSへのアップデートが公開されると(旧型機種を最新OSで使用できるようになると)、
またその端末の価格が回復してくるといった動きもみられます」
折しも携帯電話業界においては、夏の新機種が発表される時期にさしかかってきています。
5月16日(月)にはNTTドコモが21機種(スマートフォン9機種を含む)を、
同17日(火)にはKDDI(au)が12機種(スマートフォン6機種を含む)を発表しました。
これを境にスマートフォン市場がどういった動きをみせるでしょうか。例えばAndroid2.2を搭載した中古端末が大きく値下がりするのか。
また中期的には「Windows Phone 7」がキャスティングボートを握る展開もありうるのか、といった点も注目に値するかもしれません。
このように価格情報をみてとれるプライスファンを用いて、当社はネットショッピング業界およびネットオークション業界から
日本経済・社会の現状把握につながる様々な調査を実施する予定です。
またネットショップを対象とした価格競争対策セミナー等も開催しておりますので、ご関心のある媒体様はお問い合わせください。
※調査対象
【プライスファン】http://pricefan.jp/(製品紹介サイト)
■株式会社オークファン 会社概要■
会社名: 株式会社オークファン
代表者: 代表取締役 武永 修一
設立: 2007年6月
資本金:1億3637万円
従業員:40名(2011年2月現在)
住所: 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番14号 渋谷TODビル 8階
■オークファンについて■
2001年1月に開始した国内最大級のオークション一括相場検索・価格比較サイトです。
特徴としては、国内のオークションサイト(Yahoo!オークション、楽天、ビッダーズ、モバオク、その他)にアマゾン(Amazon.co.jp)、
米eBay、各ショッピングサイトを一括で検索できます。取引商品のデータベースは約10億件(流通総額約8兆円)を超え、
過去に取引されたあらゆるモノ(商品)の価格や相場を検索できる機能を持っております。
■事業内容■
(1)メディア事業
月間ユニークユーザー数800万、月間ページビュー数9,000万以上を誇る国内最大の
オークション統計・検索サイト『Aucfan.com(オークファン)』の運営を中心とした各種事業
(2) データ事業
国内・海外ショッピング・オークション商品取引価格データベース(約10億件以上、
総流通額約8兆円)を基に法人向けの価格情報ツール『Pricefan(プライスファン)』提供を中心とした各種事業
■主なサービス■
*「オークファン」URL: http://aucfan.com
*携帯版「オークファン」URL: http://m.aucfan.com
*「プライスファン」URL: http://pricefan.jp/
*中国語版オークファン「拍迷网」URL: http://cn.aucfan.com
*オークションデータ分析ツール「オークデータ」URL: http://data.aucfan.com/
つまり「いくらで販売されているのか」です。
水色の線は大手ショッピングモールにある複数店舗の平均価格を示していますが、
2月半ばから月末までは88,900円で動きが見られなかったものの、
3月に入ると一時86,360円に落ち込んだ後、93,730円に上がっています。
さらに4月末には95,000円に上がっていますが、これは一部の店舗で在庫分が完売した影響とみられます。
一方、「いくらで売れているのか」を確かめる一助となるのが黄色の線、
こちらは、Yahoo!オークションにおける平均落札価格の推移を示すものです。
同じくiPhone 4(32GB 香港版 SIMフリー)の価格動向を観測し始めた
3月中旬の87,100円台から緩やかに下降する傾向をみせ、4月にはやや顕著に下降するようになりました。ところが5月10日に67,973円まで落ち込んだ後で上昇を始め、
5月16日時点では77,563円まで回復しています。
さらに、黄色の線に追随するように紫の線も回復基調を描いているのが興味深いところです。
この紫線はある特定のネットショップにて提示されている価格を示しています(上に掲載した画面イメージでは、店名を伏せています)。
●価格再浮上の背景にあるものを探る
通常、電化製品やパソコンというのは発売から時が経過するにつれて値を下げるように思えるのですが、
iPhone 4の価格再浮上にはどういった事情があるのでしょうか。
いわゆる中古携帯電話の買取・販売を行っているワールドモバイル(http://worldmobile.jp)の伊藤勇太氏に、
日々市場動向をご覧になっている立場からご意見をいただきました。
「まず少し前にiPhone 4のSIMフリーが値を下げていた背景には、同機種のホワイトモデルが出るという噂があり、
その期待感があったのではないでしょうか。
iPhone 4を買い控えていた、ということですね。しかし実際にホワイトモデルが国内で4月28日に発売されたのですが、
どうもファンの期待に応えるものではなかったということではないでしょうか。そこで既存のモデルが人気を回復しているということなのでしょう」
またiPhone 4の買い控えについては、次期モデル(iPhone 5あるいはiPhone 4S)の
発売時期について様々な観測が流れていることも影響している可能性があります。
6月6日に発表されるという説もあれば、4月20日にロイター通信が報じたところによると、
「サプライヤーが7月にも製造を始め、9月にも出荷を開始する見通し」とあります
(ただしアップルのコメントは得られていないとのこと)。
あるいはiPhone 4の落札価格が上昇に転ずるターニングポイント、つまり5月10日を振り返ると、
マイクロソフトがスカイプを85億ドルで買収すると発表した日です。これが何らかの影響を消費マインドに与えたのかもしれません。
このように次期モデルや今後の勢力図について様々な見方があるなかで、製品の価格が再浮上するというケースが
中古携帯電話の市場ではよくあるものなのでしょうか。この点についても伊藤氏にうかがいました。
「稀にあります。従来ですと1年に1機種か2機種ほどでしょうか。たとえばSH01Cの価格が上がったり下がったりするのですが、
これは中国のSIMカードでも使用できるため、日本で買って中国に送るという方々がいらっしゃるのです。
またAndroid端末は最新OSが登場すると既存モデルが値を大きく下げる傾向があるのですが、
その最新OSへのアップデートが公開されると(旧型機種を最新OSで使用できるようになると)、
またその端末の価格が回復してくるといった動きもみられます」
折しも携帯電話業界においては、夏の新機種が発表される時期にさしかかってきています。
5月16日(月)にはNTTドコモが21機種(スマートフォン9機種を含む)を、
同17日(火)にはKDDI(au)が12機種(スマートフォン6機種を含む)を発表しました。
これを境にスマートフォン市場がどういった動きをみせるでしょうか。例えばAndroid2.2を搭載した中古端末が大きく値下がりするのか。
また中期的には「Windows Phone 7」がキャスティングボートを握る展開もありうるのか、といった点も注目に値するかもしれません。
このように価格情報をみてとれるプライスファンを用いて、当社はネットショッピング業界およびネットオークション業界から
日本経済・社会の現状把握につながる様々な調査を実施する予定です。
またネットショップを対象とした価格競争対策セミナー等も開催しておりますので、ご関心のある媒体様はお問い合わせください。
※調査対象
【プライスファン】http://pricefan.jp/(製品紹介サイト)
■株式会社オークファン 会社概要■
会社名: 株式会社オークファン
代表者: 代表取締役 武永 修一
設立: 2007年6月
資本金:1億3637万円
従業員:40名(2011年2月現在)
住所: 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番14号 渋谷TODビル 8階
■オークファンについて■
2001年1月に開始した国内最大級のオークション一括相場検索・価格比較サイトです。
特徴としては、国内のオークションサイト(Yahoo!オークション、楽天、ビッダーズ、モバオク、その他)にアマゾン(Amazon.co.jp)、
米eBay、各ショッピングサイトを一括で検索できます。取引商品のデータベースは約10億件(流通総額約8兆円)を超え、
過去に取引されたあらゆるモノ(商品)の価格や相場を検索できる機能を持っております。
■事業内容■
(1)メディア事業
月間ユニークユーザー数800万、月間ページビュー数9,000万以上を誇る国内最大の
オークション統計・検索サイト『Aucfan.com(オークファン)』の運営を中心とした各種事業
(2) データ事業
国内・海外ショッピング・オークション商品取引価格データベース(約10億件以上、
総流通額約8兆円)を基に法人向けの価格情報ツール『Pricefan(プライスファン)』提供を中心とした各種事業
■主なサービス■
*「オークファン」URL: http://aucfan.com
*携帯版「オークファン」URL: http://m.aucfan.com
*「プライスファン」URL: http://pricefan.jp/
*中国語版オークファン「拍迷网」URL: http://cn.aucfan.com
*オークションデータ分析ツール「オークデータ」URL: http://data.aucfan.com/