歴史上、類を見ない東日本大震災の暗雲が日本列島全体に漂っている。M9・0の巨大地震と岩手、宮城、福島の海岸線を飲み込んだ大津波の影響で死亡者、行方不明者は2万7千人を超える。さらに深刻なのは東京電力福島原発の破損で、放射性物質が漏れたことである。政府は人体への影響は軽微と主張するが、時間の経過とともに、疑心暗鬼が広がる。しかし、日本は関東大震災や戦後の焼け野原から奇跡の復興を果たした国である。阪神・淡路大震災でも、世界を驚愕させるほどのスピードで再生を成し遂げた。今回の震災は過去最大級の規模であるが、既に復興に向けた力強い取り組みが始まっている。
経済誌「経済界」（1964年創刊／隔週火曜日発売）
・発売／2011年4月5日発売
・定価／600円（税込）
・発行／株式会社経済界
・HP／http://www.keizaikai.co.jp
独占インタビュー
「民主党政権の危機対応は限界、首都・東京を防災都市に作り替える」
東京都知事 石原慎太郎
「被災した東北地方を“太陽経済都市”のモデルにし、世界に範を示せ」
千葉商科大学学長 島田晴雄
「地元の発想で復興の青写真を描き、東北を日本の新たな成長の先駆者にすべきだ」
コマツ会長（日本経団連・震災復興特別委員会共同委員長）坂根正弘
「鉄道貨物輸送の役割を遺憾なく発揮し“ライフライン”である『物流』を死守します」
ＪＲ貨物取締役顧問 伊藤直彦
「神戸に学んで、地元中心に官民挙げて復興に臨め」
ウシオ電機会長 牛尾治朗
「日本の古びた仕組みを根本的に変える機運を高めよ」
ＳＢＩホールディングスＣＥＯ 北尾吉孝
「戦後の焼け野原から復興した日本はまた再び蘇る」
ライフコーポレーション会長兼ＣＥＯ 清水信次
緊急編「ジャーナリスト田岡俊次
軍事の常識・非常識」東北大地震で自衛隊が活躍だが福島原発事故対処では成功せず
特別編「仮野忠男のインテリジェンスの今を読み解く」（上）
佐々淳行・初代内閣安全保障室長が語る「国家の危機管理はいかにあるべきか」
〈提言〉G7の協調介入で円高が是正へ 震災を契機に「日本の失われた20年」が終焉へ
武者リサーチ代表 武者陵司
〈コラム〉原発事故のその後の処理で決まる「日本は“売り”か“買い”か」
〈銀行〉義援金振り込み殺到でシステムがダウン!? 震災の混乱に拍車を掛けたみずほ銀行の不始末
〈保険〉生保は全額支払い宣言、損保も支払い余力は万全
〈電機・通信〉海外工場フル回転で品不足を乗り切る電機、「携帯電話」の脆弱性が露呈した通信の苦悩と素早い応急処置
〈運輸〉物流の「ラストワンマイル」復旧に心血注ぐ「宅配便」と唯一の「被災地直行便」で生命線を支えた「空」
〈自動車〉下請け支援、停電対策、物流確保、円高……未体験ゾーンの苦難に直面した自動車業界の苦悩
〈コンビニ〉物心両面で加盟店オーナーのケアが必須となるコンビニ本部
〈外食〉“外食自粛ムード”に拍車を掛ける“計画停電”の憂鬱
〈住宅建設〉空前の復興需要を目の前に、住宅建設業界は息を吹き返せるのか
〈提言〉「復興の足かせとなった電力不足が最大の懸念材料」永濱利廣・第一生命経済研究所主席エコノミスト
〈ゴルフ場〉東日本は閑古鳥!? 震災で明確になったゴルフ場業界の社会的責任の果たし方
〈資源エネルギー〉欠陥だらけの原発崩壊で大転換を迎える日本のエネルギー政策
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