報道関係者各位
プレスリリース
「情報処理技術遺産および分散コンピュータ博物館認定式」開催
~平成22年3月9日東京大学 小柴ホール~
社団法人情報処理学会(会長:白鳥則郎)は、我が国のコンピュータ技術発達史上の貴重な研究開発成果や国民生活、経済、社会、文化などに顕著な影響を与えたコンピュータ技術や製品など、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ情報処理技術遺産の保存と活用を図るために、昨年度より情報処理技術遺産および分散コンピュータ博物館認定制度を開始いたしました。
本年度は、第2回目となり11件の情報処理技術遺産と2件の分散コンピュータ博物館を認定し、資料および施設の所有者をお招きして、認定式を行うことになりましたので、お知らせいたします。
■期 日 平成22年3月9日(火)9:30~12:30
■会 場 東京大学本郷キャンパス 小柴ホール
(〒113-8654 文京区本郷7-3-1 TEL 03-3812-2111)
●認定制度制定の背景と目的
情報処理学会では我が国のコンピュータ発達史上の重要な成果や製品を当会ホームページの中の「コンピュータ博物館」に掲載して、紹介してきました。約1000点の写真を含めてその史料点数は2000点を超えており、月に10万件前後のアクセスがあるなど、多数の方々にご利用いただいております。
しかしながら、それら史料の大半はすでに実物としては存在しておりません。
コンピュータ技術の急速な発展や利用環境の変化の中で、古い技術や製品の意義が見失われ、廃棄されて急速に失われつつあります。情報処理学会では、現存する貴重な史料をコンピュータに特化した実博物館などで保存すべきと考えて各方面に働きかけるなど努力してきましたが、残念ながら未だ実現の可能性がみえません。
このような状況の中で、わずかに残っている貴重な史料の保存を図るとともに、我が国のコンピュータ技術の発展を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことが急務と考えております。その一助として、情報処理技術遺産の認定制度を設けました。
また、小規模ながら、貴重な史料を保存・展示しておられる資料室やコレクションが日本各地に点在いたします。それらをネットワーク化して利用を拡大することも有意義であると考え、併せて分散コンピュータ博物館の認定制度も設けました。
本件についての問合せ
(社)情報処理学会 :後路(うしろ)
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5 化学会館4F
TEL:03-3518-8371 FAX:03-3518-8375
E-mail:editj@ipsj.or.jp http://www.ipsj.or.jp/
<情報処理技術遺産のページ>
http://museum.ipsj.or.jp/heritage/index.html
●平成21年度認定リスト
<情報処理技術遺産>11件
1)微分解析機
製造者:昭和航空計器など
製造年:1940年代前半
黎明期の機械式コンピュータで当時の最高水準の技術を用いて実現された精巧な歯車機構を有する
2)HITAC 201
製造者:日立製作所
製造年:1961年
初期のトランジスタ式コンピュータで装置全体が現存するものとしては最も古いものの1つ
3)NEAC-2203 NARC
製造者:日本電気
製造年:1961年
わが国初の科学計算用コンパイラ
4)MARS-101
製造者:日立製作所
製造年:1963年
MARS-1の後継として、全国の列車の予約関連業務全般を扱う日本初の本格的なオンラインリアルタイムシステム
5)NEAC-1210
製造者:日本電気
製造年:1966年
当時ベストセラーのパラメトロン式オフィス用小型コンピュータ
6)MELCOM81
製造者:三菱電機
製造年:1968年
オフィスコンピュータと称した初のコンピュータ
7)SCK-201形漢字鍵盤さん孔機
製造者:新興製作所
製造年:1968年
漢字入力に用いられた漢字鍵盤さん孔機
8)2400B型ラインプリンタ
製造者:沖電気工業
製造年:1973年
2400ボー活字ベルト式ラインプリンタ
9)FACOM 603F 磁気テープ装置
製造者:富士通
製造年:1973年
わが国初のシングルキャプスタン方式磁気テープ装置
10)OASYS 100及び親指シフトキーボード試作機
製造者:富士通
製造年:1983年
独自の日本語入力方式を採用したワープロとそのキーボード
11)初代「一太郎」
製造者:ジャストシステム
製造年:1985年
パソコン用日本語ワープロソフトとして一世を風靡した
<分散コンピュータ博物館>2件
1)東京理科大学近代科学資料館
計算器具・機器類から微分解析機やパラメトロンコンピュータFACOM 201まで貴重な遺産が多数保存、展示されている。
2)東北大学サイバーサイエンスセンター展示室
同大学計算センターで使われたコンピュータを中心に部品などを保存しコンピュータ技術の発展をわかりやすく展示している。
以上
プレスリリース
「情報処理技術遺産および分散コンピュータ博物館認定式」開催
~平成22年3月9日東京大学 小柴ホール~
社団法人情報処理学会(会長:白鳥則郎)は、我が国のコンピュータ技術発達史上の貴重な研究開発成果や国民生活、経済、社会、文化などに顕著な影響を与えたコンピュータ技術や製品など、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ情報処理技術遺産の保存と活用を図るために、昨年度より情報処理技術遺産および分散コンピュータ博物館認定制度を開始いたしました。
本年度は、第2回目となり11件の情報処理技術遺産と2件の分散コンピュータ博物館を認定し、資料および施設の所有者をお招きして、認定式を行うことになりましたので、お知らせいたします。
■期 日 平成22年3月9日(火)9:30~12:30
■会 場 東京大学本郷キャンパス 小柴ホール
(〒113-8654 文京区本郷7-3-1 TEL 03-3812-2111)
●認定制度制定の背景と目的
情報処理学会では我が国のコンピュータ発達史上の重要な成果や製品を当会ホームページの中の「コンピュータ博物館」に掲載して、紹介してきました。約1000点の写真を含めてその史料点数は2000点を超えており、月に10万件前後のアクセスがあるなど、多数の方々にご利用いただいております。
しかしながら、それら史料の大半はすでに実物としては存在しておりません。
コンピュータ技術の急速な発展や利用環境の変化の中で、古い技術や製品の意義が見失われ、廃棄されて急速に失われつつあります。情報処理学会では、現存する貴重な史料をコンピュータに特化した実博物館などで保存すべきと考えて各方面に働きかけるなど努力してきましたが、残念ながら未だ実現の可能性がみえません。
このような状況の中で、わずかに残っている貴重な史料の保存を図るとともに、我が国のコンピュータ技術の発展を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことが急務と考えております。その一助として、情報処理技術遺産の認定制度を設けました。
また、小規模ながら、貴重な史料を保存・展示しておられる資料室やコレクションが日本各地に点在いたします。それらをネットワーク化して利用を拡大することも有意義であると考え、併せて分散コンピュータ博物館の認定制度も設けました。
本件についての問合せ
(社)情報処理学会 :後路(うしろ)
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5 化学会館4F
TEL:03-3518-8371 FAX:03-3518-8375
E-mail:editj@ipsj.or.jp http://www.ipsj.or.jp/
<情報処理技術遺産のページ>
http://museum.ipsj.or.jp/heritage/index.html
●平成21年度認定リスト
<情報処理技術遺産>11件
1)微分解析機
製造者:昭和航空計器など
製造年:1940年代前半
黎明期の機械式コンピュータで当時の最高水準の技術を用いて実現された精巧な歯車機構を有する
2)HITAC 201
製造者:日立製作所
製造年:1961年
初期のトランジスタ式コンピュータで装置全体が現存するものとしては最も古いものの1つ
3)NEAC-2203 NARC
製造者:日本電気
製造年:1961年
わが国初の科学計算用コンパイラ
4)MARS-101
製造者:日立製作所
製造年:1963年
MARS-1の後継として、全国の列車の予約関連業務全般を扱う日本初の本格的なオンラインリアルタイムシステム
5)NEAC-1210
製造者:日本電気
製造年:1966年
当時ベストセラーのパラメトロン式オフィス用小型コンピュータ
6)MELCOM81
製造者:三菱電機
製造年:1968年
オフィスコンピュータと称した初のコンピュータ
7)SCK-201形漢字鍵盤さん孔機
製造者:新興製作所
製造年:1968年
漢字入力に用いられた漢字鍵盤さん孔機
8)2400B型ラインプリンタ
製造者:沖電気工業
製造年:1973年
2400ボー活字ベルト式ラインプリンタ
9)FACOM 603F 磁気テープ装置
製造者:富士通
製造年:1973年
わが国初のシングルキャプスタン方式磁気テープ装置
10)OASYS 100及び親指シフトキーボード試作機
製造者:富士通
製造年:1983年
独自の日本語入力方式を採用したワープロとそのキーボード
11)初代「一太郎」
製造者:ジャストシステム
製造年:1985年
パソコン用日本語ワープロソフトとして一世を風靡した
<分散コンピュータ博物館>2件
1)東京理科大学近代科学資料館
計算器具・機器類から微分解析機やパラメトロンコンピュータFACOM 201まで貴重な遺産が多数保存、展示されている。
2)東北大学サイバーサイエンスセンター展示室
同大学計算センターで使われたコンピュータを中心に部品などを保存しコンピュータ技術の発展をわかりやすく展示している。
以上