世界経済が落ちるところまで落ちて、多くの企業で経営方針の変革が求められています。
コスト削減、経営の効率化、雇用の見直し......、メディアを通じ、こうしたことは耳が痛くなるほど言われています。
では、これまで以上に社員満足度を高める必要性について検討しているところはどれくらいあるだろう。
「とんでもない。こんな厳しい時代に、それどころではない」
こんな声が聞こえてきそうです。
しかし、こういう時代こそ、社員がどんな気持ちで働いているかに敏感になれなければ、その企業はおしまいです。
社員が自ら「この会社で、もっと早く、もっと高い成果を上げよう」という気持ちになってくれなければ、トップやリーダーがいくら力んでもどうにもならないのです。
しかし私は、社員満足度を上げるために金をかけろと言うつもりはありません。いや、むしろ金は使うなと言いたいのです。
社員に報いることができる企業こそ、これからの時代に勝ち残っていけることは確かですが、その報酬は金ではありません。
今、アメリカの企業が最重要視しているのが「トータル・リワード(Total Reward)」とよばれる報酬の考え方です。
「報酬」というと、まず真っ先に思い浮かぶのが賃金や賞与など、金銭による報酬を思い浮かべるはずでしょう。
これにせいぜい福利厚生がセットになったものが、おおかたの「報酬」のイメージではないでしょうか?
トータル・リワードとは、これに加えて、
金銭では得ることのできないさまざまな「報われ感」も報酬として与えるという考え方です。
社員一人ひとりを大切にして、いかに、人として総合的に社会的に報いていくかということです。
簡単に言ってしまえば、
●「この会社で働いてきてよかった」
●「この人たちと仕事ができて嬉しい」
社員が心からそう思えるような組織かどうかが問われてくるのです。
このトータルリワードを活用した行動科学マネジメントをまとめたのが
本書、石田淳「組織が大きく変わる『最高の報酬』」です。
21世紀を勝ち抜くには、お金以外の6つの報酬に秘密があるのです。
【内容紹介】
はじめに
第1章 組織を成長体質に変える「トータル・リワード」とは?
そもそも「トータル・リワード」とは何かが、わかります。また、その考え方を使ってうまく組織を刷新した事例を紹介します。
第2章 マネジメントを分解すると、あなたは10倍ラクになる
マネジメントは、本当は難しくない!著者が新しいトータル・リワードの要素として提案する「フレーム」を使って、マネジメントをぐっとラクにするための考え方と、職場での実践方法を紹介します。
第3章 トータル・リワードを使いこなすための行動科学マネジメントの基本
人の行動に着目した心理学から生まれた行動科学マネジメントとは? その基本的な考え方を解説。人の行動原理に基づいて「成果に結びつく行動」を増やす方法を紹介します。
第4章 部下とチームを変える14のメニュー
職場で実際にリーダーたちが明日からでも"使える"メニューを取り揃えました。効果的なほめ方、「ほめのシステム」のつくりかた、非金銭的報酬の使いかたなどを紹介します。
第5章 事例でわかる ケース別トータル・リワードの使い方
ギスギスした職場、ぬるま湯体質の部署、自走できない組織......。よその業界、企業ではどんな問題が起きているのか?
多くの中から、ありがちだけれど、根深い問題をはらんだ事例を厳選して、行動科学マネジメントとトータル・リワードの観点から解決策を紹介します。
本書の一部を弊社ウェブサイトにて紹介しております。
http://www.will-pm.jp/reward/
【著者紹介】
石田 淳(いしだ じゅん)
社団法人行動科学マネジメント研究所所長。
マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院エグゼクティブコース修了。
株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者。
文部科学省許可財団法人日本余暇文化振興会認定、行動継続技能認定協議会理事。
日本の行動科学(分析)マネジメントの第一人者。
アメリカのビジネス界で大きな成果を上げる「行動科学マネジメント」を学び、日本人に適したものに独自の手法でアレンジを行う。
また、社内マネジメントだけでなく、「セルフマネジメント」にも活用できる手法として、各方面からさらなる注目を浴びる。
現在は、組織活性化に悩む企業のコンサルティングをはじめ、セミナーや社内研修なども行い、ビジネス・教育の現場で活躍している。
おもな著書:『短期間で組織が変わる行動科学マネジメント』ダイヤモンド社、『「続ける」技術』フォレスト出版、『すごい「実行力」』三笠書房、
『超!部下マネジメント』インデックス・コミュニケーションズ ほか多数
【本件に関するお問合せ先】
(株)ウィルPMインターナショナル
104-0061 東京都中央区銀座5-6-12
TEL 03-6255-6492 / FAX 03-6255-6642
530-0017 大阪府大阪市北区角田町8-47
TEL 06-7711-1847 / FAX 06-7711-1501
464-0850 愛知県名古屋市千種区今池2-1-6
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担当 山本