ニューヨーク 2009年7月8日 - 世界の人口の約半数が生涯のいずれかの段階で視力矯正を必要としています。しかしそのわずか1割程度しか診断や治療を受けておらず、巨大な患者層が残されている状態です。従来および最新の屈折補正治療(RVC)の需要を満たすことで眼科市場は今後10年で最大の医療分野のひとつになるとみられます。ライフサイエンス市場に関する調査会社Kalorama Informationが発行した報告書「Advances in Ophthalmology: Markets in the Treatment of Eye Disorders and Corrective Vision, 2nd Edition」によると、最近注目される視力補正のレーシック(LASIK)施術数は、米国だけで年間110万件から140万件程度行なわれており、その売上は年間20億米ドルを超えているとのことです。
レーシック施術は10年以上前にはじめて導入され今や業界には様々なプロバイダーが参入し成熟しています。そして患者の満足度は95%となっています。しかし患者の2~5%が不具合を経験していることや、現在の不況のあおりをうけて患者数は減少しています。2009年初頭、複数のクリニックで2008年初頭と比較し施術数が半減したと報告されています。患者は経済回復までは施術にお金を使うことを控えている状態です。
眼科クリニックは収益性が高いため今後も拡大傾向が続きます。この拡大を受けて様々な治療法を提供できる多様化された視力矯正ビジネスに向けサービスを拡大しているクリニックもあります。
2008年は世界の屈折矯正市場は全体的に減少傾向となり、58億6,000万米ドルから58億3,000万米ドルに0.4%減となりました。施術数は299万件から301万件に増えたものの、特に米国では不況や競争が激化したため平均価格が下がりました。また、南アフリカやエジプト、ケニアなどの国々では "レーシックバケーション"と銘打った旅行客が1,000米ドルで施術を受けようとこうした国々に訪れるなど、同市場の売上は世界的には拡大しています。
【 英文市場調査報告書 】
Advances in Ophthalmology: Markets in the Treatment of Eye Disorders and Corrective Vision, 2nd Edition
眼科最新動向:眼病・視力矯正治療市場(第2版)
http://www.infoshop-japan.com/study/kl92418-eye-disorders.html
出版社Kalorama Information
出版日2009/06
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