景気悪化による雇用調整の影響が現れている昨今、日頃からいかにキャリア設計を組むかにより、同業界内で引き合いの多い人材とそうでない人材との差が顕著に現れます。特に、プロフェッショナル人材の中でも、日々の進歩が激しいシステム・開発系の職に就いている方は、将来のキャリアを見据えた付加価値のあるスキルが、ライバルとの動きに差をもたらします。
今号では、IT系人材のキャリアに焦点を当て、いかにして戦略的なキャリア設計を行い、ライバルとの差をつけることができるかレポートいたします。
【Q1：IＴ系人材の方の転職傾向は？】
IT系人材の方は比較的キャリアチェンジされることが少なく、SEやプログラマーとして着々とキャリアを積み上げて行くことが多いようです。転職の際には、より高度な技術を持っていることが有利だと思われがちですが、技術の進歩が早い開発業界においては、日頃から技術を磨いておかないと思わぬところで不利になりかねません。若いうちから積み上げていったキャリアを、30代、40代と同職種で続けている方の中には、日々の進歩に追いつかず、気付くと20代の若手プログラマーにキャリアを追い越されるということも珍しくないのです。
SE、プログラマーのような職種の方は代替要員が比較的多いため、雇用調整の対象になったり、転職の際、企業側に低い条件を提示されることになったりすることが多々あります。特に、昨今の不景気の際には、その弊害が顕著に現れます。そこで転職を考えて同職種だけで求人を探していても、大きなキャリアアップにつながらないことはしばしばあります。
【Q2：IT系人材の方にとっていかにしてライバルとの差をつけられるか？】
ＩＴ系人材の方は、技術開発のスキルを磨くことが大切ですが、ライバルとの差をつけられるよう、ビジネスの発展性のあるスキルを同時に磨いていくことも大切です。たとえば、将来転職する機会を見据えて社内でプロジェクトマネージャーとしての経験を積んだり、転職する際に経営企画経験の積める戦略コンサルティングの職にチャレンジしたりと、なんらかのビジネスに近い経験が、IT系人材の付加価値を高めます。
弊社にご登録いただいている、大手ＩＴ会社出身のSEのＫさん（20代後半）に伺いました。
「自分はSEとしてプログラミング開発を地道に行うことが性に合っていると思い、同職種で年収アップを図って転職活動を行うつもりでした。しかし、SEの求人案件は代替性が高いためか、転職しても条件が低くなってしまうことが多いことがわかり、ライバルとの差をつけやすい職を見つけようと自分の考えを見直しました。次は同じSEでも、プロジェクトマネージャーの経験が積める職を探してキャリアアップし、いずれは自社のサービスを提案する営業経験も積んで、キャリアの幅を広めたいです。開発だけを行っていくだけでなく、『自分自身がいればビジネスが回る』というような存在になれば、『40代までに独立する』という夢も実現できる気がしています」
ライバル人材の多い職種の方は、いかに自分自身の付加価値を高めていくかで転職の動きも決まってきます。Ｋさんのように、ビジネスの「起点」となる動きができるような経験を目指すのも好例です。そうすれば、競争率が高いと思われる求人案件でも、十分に自分のキャリアをアピールでき採用につなげることができます。
■会社概要／コンコードキャリアについて
「コンコードキャリア」は、株式会社コンコード エグゼクティブグループ（本社：東京都港区、代表取締役 CEO：渡辺秀和）が2008年11月に開始した、コンサルティング・外資金融業界に特化した人材紹介サービスです。当社では、これまで数百名ものプロフェッショナル転職を成功させたCEOの渡辺秀和をはじめ、キャリアコンサルタント全てが同業界出身者です。求職中のキャリア相談から選考における書類・面接・筆記対策まで、同業界におけるキャリア支援を手厚く行っています。
当社では、ワークライフバランスを考える転職サービス「アプリシア」も運営しています。
・プロフェッショナル人材紹介サービス【コンコードキャリア】 http://www.concord-career.com/
・ワークライフバランス転職サービス 【アプリシア】 http://www.apprecia-career.com/
■本件に関するお問い合わせ
株式会社コンコードエグゼクティブ グループ 広報担当 渡邉 淑子
TEL：03-6721-8057 FAX：03-6721-2020 E-Mail：press@concord-group.co.jp
