ここ最近、日経平均株価は上昇傾向にあり、ようやく明るい話題が報じられるようになってきました。人材市場では引き続き採用数の低迷が続いていますが、このような時期こそ転職の動き方にも注意が必要です。中長期的な視点で将来像を描くことが今後のキャリアを左右します。
今号では、プロフェッショナル人材の中でもコンサルティング業界出身者の転職先に焦点を当て、戦略的なキャリア設計の仕方についてレポートいたします。
【Q1:コンサルティング業界出身者の一般的な転職のケースは?】
コンサルティング業界出身の方は、幅広い業種に活かすことが可能な経営スキルを持っていることが転職の際の強みです。その領域は、戦略系、ファイナンス系、IT系と個々の経験により異なり、その得意領域を活かして同業種内で転職される方もいらっしゃいます。その他、投資ファンド会社や事業会社へ転職され、経営に携わるケースもあります。
以下は、代表的な転職先の例です。
(1) ファイナンス、ブランドコンサルティング等、専門領域を活かしたコンサルティング会社へ。
(2) 経営参画を行う、ハンズオン色が強い外資系投資ファンド会社へ。
(3) 将来のリーダー候補として、外資大手グローバルカンパニーへ。
【Q2:2009年下半期における転職で必要なことは?】
2009年に入り、コンサルティング業界を含むプロフェッショナル人材の求人数は減少傾向にあり、上述のような転職が難しくなっています。しかし、転職活動においては、このような状況に一喜一憂することなく、中長期的な視点で進むべき方向性を見つけることが必要です。人材市場の変化を感じている方々は、いち早く将来に備えた動きをしています。
その一例として、当コンコードキャリアにご登録されている戦略コンサルティング会社出身のTさん(30代前半)に伺いました。
「当初は、これまでのコンサルティング経験を活かし、事業会社の経営幹部候補のポストに興味がありました。しかし、今はこのような求人は数が少ない上、応募者が殺到し門が狭くなっており、今後の動きに困っていました。比較的求人数の多い事業会社の営業職や、ジュニアのポジションへキャリアチェンジすることも考えましたが、それでは経営陣への道のりが遠くなってしまいます。当面は、これまでの経験をスキルアップする方向で同業界内に身を置き、いずれタイミングを見計らって事業会社の経営ポストに飛び込んで行きたいです。」
このように考え、Tさんは不景気に引き合いの多い再生系のコンサルタントとして転職を果たしました。
目先の条件で求人案件を絞って転職すると、次にキャリアアップを図りたいときに苦労することがあります。Tさんのように、自分のキャリアビジョンを具体的に描きつつ、市場の動向も踏まえながら、将来に備えたキャリア設計を行うことが、成功する転職への第一歩となります。
■会社概要/コンコードキャリアについて
「コンコードキャリア」は、株式会社コンコード エグゼクティブグループ(本社:東京都港区、代表取締役 CEO:渡辺秀和)が2008年11月に開始した、コンサルティング・外資金融業界に特化した人材紹介サービスです。当社では、これまで数百名ものプロフェッショナル転職を成功させたCEOの渡辺秀和をはじめ、キャリアコンサルタント全てが同業界出身者です。求職中のキャリア相談から選考における書類・面接・筆記対策まで、同業界におけるキャリア支援を手厚く行っています。
当社では、ワークライフバランスを考える転職サービス「アプリシア」も運営しています。
・プロフェッショナル人材紹介サービス【コンコードキャリア】 http://www.concord-career.com/
・ワークライフバランス転職サービス 【アプリシア】 http://www.apprecia-career.com/
■本件に関するお問い合わせ
株式会社コンコードエグゼクティブ グループ 広報担当 渡邉 淑子
TEL:03-6721-8057 FAX:03-6721-2020 E-Mail:press@concord-group.co.jp