昨年末より、景気悪化に伴う「失業者急増」「求人倍率最低水準」等、職探しに悩む方々の問題が報道されています。しかし、昨今の景気低迷がもたらすのは、求職される方々だけの問題ではありません。外資金融業界等を中心として、大規模な人員削減を行ったため、「残った社員」に仕事のしわ寄せが及び、疲弊感を募らせている問題が起きています。
今号では、現在の採用減が企業側にもたらす状況について、【コンコードキャリア】のキャリアコンサルタントがレポートいたします。
【Q1:外資金融業界・グローバルカンパニーの昨今の人員傾向は?】
昨年末からの景気悪化により、採用を見合わせたり、既存社員の人員削減を行ったりする企業が相次いでいます。特に、一部の外資金融業界や外資グローバルカンパニーでは、日本国内の業績は大きなダメージがないにもかかわらず、本国の業績悪化の影響により世界的な人員調整を余儀なくされ、日本国内の社員が人員削減の対象になっているケースがあります。また各社には、業績悪化を危惧して、早い段階で転職を決意され退職された方もいらっしゃいます。そのような企業では、残った少数の社員が多大な業務を支えているという状況が見受けられます。
【Q2:人員削減傾向にある企業で起きている問題とは?】
こうした状況の中、現在各社で大きな問題になりつつあるのは、「残った社員」のメンタル面の問題です。つまり、引き続き会社に残っている社員が退職した社員の分まで仕事を任されることになり、時間的にも量的にも負担が増加し、疲弊感を募らせている事態に陥っているのです。
「所属する部署に退職した者もいる中、自分は社内に残ることができてよかったと思っていた。しかし、その分自分の仕事量は急増し、休日返上で勤務しなければならない。これでは、うれしいどころか体力的にも精神的にも持ちそうになくつらいばかり。早めに早期退職制度を選んだ方が良かったのかもしれない・・・。」
と言う話もよく出ています。
【Q3:「残った社員」の問題を解決する方法は?】
社員個人の負担が過度に大きい職場環境では、効率が悪いばかりでなく、長期にわたりこのような状況続くと社員がもたず、流出に歯止めがかからなくなる事態も懸念されます。各社にとって「残った社員」のためにはメンタルケアが必要です。同時に、早い段階での採用の再開が解決へのカギを握ります。この状況を察している企業の中には、景気上昇に先駆けて採用を再開しているところも出てきています。
現在は、新たな活躍の場を探しているプロフェッショナル人材も多くいらっしゃいます。このような方々をいち早く社内に取り込むことが、残った社員を救う一手となるかもしれません。
■会社概要/コンコードキャリアについて
コンコードキャリアは、株式会社コンコード エグゼクティブ グループ(本社:東京都港区、代表取締役 CEO:渡辺秀和)が2008年11月に開始した、コンサルティング・外資金融業界に特化した人材紹介サービスです。当社では、これまで数百名ものプロフェッショナル転職を成功させたCEOの渡辺秀和をはじめ、キャリアコンサルタント全てが同業界出身者です。求職中のキャリア相談から選考における書類・面接・筆記対策まで、同業界におけるキャリア支援を手厚く行っています。
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