2009年06月02日 10:00

熱および生物系廃棄物エネルギー（WASTE-TO-ENERGY）の世界市場は2014年までに262億ドルへ

先端分野の市場情報を提供する株式会社グローバル　インフォメーション（神奈川県川崎市、代表取締役社長：小野悟）は、米国調査会社BCC Research発行の最新英文調査報告書「Thermal and Biological Waste-to-Energy Markets」の販売を開始いたしました。

米国の調査会社BCC Researchが発行した技術市場の調査報告書「Thermal and Biological Waste-to-Energy Markets」によると、2008年の世界における熱および生物系廃棄物エネルギー（waste-to-energy: WTE）技術の市場価値は199億ドルとなりました。同市場は今後、年複利成長率（CAGR）6.0%で拡大し、2014年には262億ドルに到達すると予測されています。

この市場は、熱WTE技術と生物系WTE技術に区分されます。現在、熱WTE技術がほとんどの市場シェアを占めており、2008年の実績は185億ドルでした。同市場は、2014年には237億ドルへと増加することが見込まれています。

また、2008年に14億ドルであった生物系WTE技術の市場価値は、2014年には24億ドルとなる見込みです。

地域別に見ると、欧州が最大の市場シェアを占めており、同市場における2008年の収益は96億ドルで、世界市場の48%を占めています。2番目に大きな市場なのがアジア太平洋地域で、そのシェアは、世界市場の31%を占めています。北米とその他市場は、それぞれ世界市場の11.0%と10%を占めています。

廃棄物のエネルギーへの転換は、世界各国における廃棄物量の増加により、世界的な統合廃棄物管理戦略の主要な構成要素になりつつあります。政治的および環境的な関心はともに、この問題への費用効率および持続可能なソリューションの開発へ向かっています。