ライフサイエンス分野を専門とする市場調査会社Kalorama Informationが発行した調査報告書「World Market for Cancer Therapeutics and Biotherapeutics, 3rd Edition」によると、癌治療における革新的生物療法の市場は、今後5年間で2倍近くとなり、10年後には600億米ドルに到達すると見られています。複数のブロックバスター製品が確立しているものの、癌のための生物療法市場には巨大な拡大の機会が残されています。
生物療法セグメントは2004年以降、年平均成長率34.1%を記録しており、2013年までに倍近くまで拡大すると予測されています。2008年には、売上が245億米ドルとなり、生物製剤は現在、癌治療市場全体のほぼ半分を占めていますが、Kaloramaの予測によると、この市場シェアは2013年までに60%にまで拡大すると見られています。
生物製剤がより安全かつより効果的な癌治療法として成功していることに加え、癌の罹患率の増加、そして生物学的分野において新規に認可された治療法のコスト増など、複数の要因が生物療法の二桁成長を促しつづけています。
生物療法には、モノクローナル抗体やインターロイキン/インターフェロン、キナーゼ、およびその他の生物療法があります。モノクローナル抗体が最大のシェアを有していますが、もっとも急速に拡大しているのはキナーゼで、この傾向は今後も続くと見られます。また、その他の生物療法セグメントでも新規の認可が年間成長率に大きく貢献しています。
生物製剤の利点が理解されるにつれ、競争も激しくなると見られています。当面は、既存の製品が同セグメントをリードしつづけると思われますが、革新的な新製品が着実にその勢力を拡大し、新たな競争を巻き起こすでしょう。この市場をリードする競合企業はRoche、Novartis、 Bristol-Myers Squibb、Pfizerなど、一握りの企業に限られています。
【 英文市場調査報告書 】
The World Market for Cancer Therapeutics and Biotherapeutics, 3rd. Edition
癌治療および生物療法の世界市場:第3版
http://www.infoshop-japan.com/study/kl87153-cancer-therapeutics.html
出版社Kalorama Information
出版日2009/05
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