米国を拠点とする調査会社NanoMarketsが発行した報告書「Printable Battery Markets: 2009 and Beyond」は、『薄型』バッテリー市場に関して同社が継続的に実施してきた調査をもとに、市場の最新動向を分析/予測しています。
同報告書の主な調査結果:
プリンテッドバッテリーは今や実行可能な技術という段階に来ており、材料および製造技術の進化により、市場ではプリンテッドバッテリーを用いた様々な製品が開発されています。数年前、RFIDがプリンテッドバッテリー技術のキラーアプリケーションになるだろうといわれていましたが、現在はプリンテッドRFIDの市場での認知が予想より遅れていることから、実現には至っていません。それでもなおプリンテッドRFIDはプリンテッドバッテリーにとって重要な応用分野である一方で、現在はパワード・スマートカードがクレジットカード業界や消費者にとってますます重要な技術となっています。スマートカードではすでにその製造工程にプリンティング技術が用いられていますが、電源をスマートカードの生産過程に組み込むことができることは製造業者にとって極めて魅力的な技術となっています。
プリンテッドバッテリーはそれ自体が生み出す機会から同技術によって何ができるかという段階に入っています。NanoMarketsの予測によると2015年までに、プリンテッドバッテリーを用いた製品売上は15億米ドルとなり、バッテリー自体の価値が2億米ドル以上となっています。これは明るい基調でありますが、一方で、バッテリーサプライヤのままであることで多くの企業が倒産する兆しがあるため、プリンテッドバッテリーメーカーはPower Paperに追随し、バッテリー自体の製造に留まらず、このバッテリーの応用分野の拡大につとめていかなければならないとNanoMarketsは考えています。この戦略によってプリンテッドバッテリーメーカーにより大きな市場の機会を与えるでしょう。しかし同時にこれは、ビジネスモデルの大幅な変革と追加資金の必要性を意味しています。
【 英文市場調査報告書 】
Printable Battery Markets: 2009 and Beyond
2009年以降のプリンタブルバッテリー市場
http://www.infoshop-japan.com/study/nan85131-printable-battery.html
出版社NanoMarkets
出版日2009/04
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