米国のパワーエレクトロニクスを専門とする米国の調査会社Darnell Groupは、調査報告書「Vehicle Electrification: Worldwide Forecasts」のなかで、2014年までの自動車における電化の成長を支えると見られている各種用途別市場の詳細なロードマップを明らかにしました。多くの最新技術と同様、自動車の電化技術もかなり以前から存在していましたが、本格的に普及するようになったのはごく最近のことです。
Darnell Groupのシニアリサーチアナリスト、Linnea Brush氏は、「現在、ハイブリッド車(HEV)は、大きな注目を集めていますが、自動車電化市場に参入しようとしているメーカーにとって必ずしも大きなチャンスが期待できる分野ではありません。環境規制と燃費効率は、HEVやプラグインハイブリッド車の普及を促す強力な要因となっていますが、その他のタイプの自動車ほど電化技術の利点も大きくありません。また自動車市場は、極めて価格に敏感な市場であるにもかかわらず、自動車の電化は、依然としてコストの高い分野となっています。」と語っています。
これらの市場に影響を及ぼすと思われる経済やビジネスの諸要因は、現在のところ非常に流動的です。米国議会が「景気刺激対策」パッケージを実施するための法案を可決し、他の国々の政府も景気回復に向けさまざまな取り組みを進めるなか、世界各国の自動車メーカーは、HEVと電気自動車の開発に力を注いでいます。HEV、プラグインハイブリッド車、純粋な電気自動車の普及拡大に不可欠とされる最も重要なコンポーネントの1つは、バッテリー、および同時に使用される複数のバッテリーを管理するためのシステムですが、米国の景気刺激対策パッケージでは、HEVと電気自動車の開発に3億ドルが投入されるほか、先進的な自動車用のバッテリーやコンポーネントの製造を支援するため、20億ドルの補助金が交付されることになっています。
【 英文市場調査報告書 】
Vehicle Electrification: Worldwide Forecasts, First Edition
自動車の電化:世界市場予測
http://www.infoshop-japan.com/study/dar82847-vehicle-electrifi.html
出版社Darnell Group, Inc.
出版日2009/02
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