モバイルTVの新しいコンテンツや機能が加入者を魅了できなければ、モバイルTVサービスプロバイダーおよびオペレーターにとって、2009年は世界的な不況と特別なTVイベントの欠如により、厳しい年となるでしょう。2008年のオリンピックや米国の大統領選といったイベントは、モバイルTVの飛躍的な普及の引き金となりましたが、今では、悲観的な消費者に姿勢と購買力の低下が、ブロードキャストモバイルコンテンツの販売を難しくしています。
モバイルTV視聴者の嗜好が既存のTV消費者の嗜好とどのように似ているかについての議論は続いています。アナログモバイルTVの成功要因は、大きなスポーツイベントのような珍しいコンテンツで視聴者を引き付ける必要がないことを示しています。しかし、モバイルTV加入者は、広範囲に利用可能なプログラムへの支払い意思が少ない傾向にあります。凝縮されたTVプログラムの「モビソード」などへのコンテンツ需要は、少なくとも当面は、視聴者がモバイルTVを長時間ではなく、数分間集中して楽しむ傾向にあると示唆しています。これはコンテンツアグリゲーター、広告主およびサービスプロバイダーにとって重要な意味合いを持ちます。
モバイルコンテンツ議論におけるもう一つの側面は、2009年においてユーザーインターフェースの重要性が証明されることです。IMS ResearchのアナリストAnna Maxbauer氏は同社が出版した調査報告書「Mobile TV: Free-to-air and Pay TV on Cellular Handsets」の中で、「携帯電話は基本的に個人的なデバイスとして残り、コンテンツアグリゲーターとサービスプロバイダーは加入サービスをパーソナライズすることに焦点を当てなければならない。」と述べています。モバイル加入者の位置を追跡する新しいアプリケーション、視聴習慣、および広告への反応は、いかに提供サービスとパッケージを組み立てるかに影響する消費者嗜好のさらなる全体像を企業へ提供するでしょう。この実例は、ビジネス関連のニュースとコンテンツをカスタマイズ可能なインターフェースに集めたMobiTVによる4Bizです。モバイルプログラミング向けの投資は現在のところ低いため、パーソナライズドユーザーインターフェースおよびアプリケーションの開拓は2009年の間、モバイルTV消費者の関心を維持するために欠かせないものとなるでしょう。
【 英文市場調査報告書 】
Mobile TV: Free-to-air and Pay TV on Cellular Handsets - 2009 Edition
モバイルTVの世界市場:セルラー端末によるFree-to-airおよび有料TV視聴:2009年版
http://www.gii.co.jp/japanese/iz81934-mobile-tv.html
出版社IMS Research
出版日2009/01
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